Last Update 2003/10/30

理工系ユーザーのLinux入門
数式処理,実験で活用する

伊藤 敏/臼田 昭司/井上 祥史 共著
B5判 160ページ
定価2,200円(税込)
JAN9784789835848
1997年8月20日発行
[絶版2002.4.30] 理工系ユーザーのLinux入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 本書は,理工系分野のユーザーがLinuxを活用する方法を説明しています.
 前半では,今までMS-DOSやWindowsを中心に利用していてLinuxを触ったことがなかった方でも,Linuxを利用できるようにするために,OSのインストール(Red Hat版とSlackware版),日本語を含む環境設定を紹介しています.また,これまで利用してきたDOSとWindowsの環境を有効に活用するための方法も紹介しています.
 後半は,これまでWindowsなどで作業を行ってきた文書作成や表計算から,数式処理グラフ描画,画像処理ツールの活用方法を紹介をしています.また,「高級文具」としてLinuxを利用した例として,これらのデータを利用したドキュメントの作成方法を紹介しています.また,実験への応用例として,LinuxをインストールしたパソコンでGP-IBによる計測も紹介しています.
 本書は,雑誌「TRY!PC」に連載されていた「理工系ユーザーのためのLinux入門」をベースに,加筆(Red Hat版Linuxのインストール,インターネットを含む通信など)と,新しい情報を加えたものです.「理工系ユーザー」のLinux活用の大きなヒントになることを期待しています.

目次

第1章 Red Hat版Linux"お楽しみ"インストール
 1-1 流行のマルチメディアパソコンにインストール
 1-2 Windows95はどうするか
 1-3 内蔵ハードディスクを増設する
 1-4 RedHatLinux最新版を入手する
 1-5 RedHatLinuxの"おまかせ"インストール
 1-6 MertoXサーバーの設定を確認する
 1-7 RedHatLinuxの起動と終了
 1-8 Linuxアプリケーションを試してみる
 1-9 Linuxのプリンタ設定はPostScriptプリンタが超簡単
 1-10 LinuxMLD

第2章 Slackwareのインストール
 2-1 Linux導入にあたり
 2-2 Slackware 3.1のインストール
 2-3 日本語関係のインストール
 2-4 LILOの設定

第3章 UNIXの超簡単入門(簡単なUNIXの紹介)
 3-1 すぐ使うコマンド
 3-2 UNIXの構造
 3-3 環境設定

第4章 高級文具としてLinuxを使う
 4-1 エディタとしてMuleを使う
 4-2 LaTeX
 4-3 表計算ソフト

第5章 さまざまなコンピュータ言語
 5-1 Fortranコンパイラ f2c と g77
 5-2 Pascalコンパイラ p2c と GPC
 5-3 BASIC言語 basic
 5-4 gccを使うカーネルの再構築

第6章 GNUPLOT
 6-1 GNUPLOT
 6-2 tgif

第7章 画像表示加工ツール
 7-1 画像表示プログラム xv
 7-2 画像フォーマット変換と画像処理コマンドツールのnetpbm
 7-3 お絵かきソフト Xpaint

第8章 理工系で使うツール
 8-1 行列演算に優れた Octave
 8-2 数式処理やグラフも描ける MuPAD
 8-3 データ解析に威力を発揮する Fudgit
 8-4 計算処理ソフト Calc
 8-5 三次元プロットが得意な Xplot
 8-6 アナログ回路シミュレータ Spice
 8-7 Mathematicaの試用記
 8-8 GPIBボードの制御
 8-9 辞書検索ツール dic
 8-10 MS-Windows 3.1 エミュレータ
 8-11 さまざまなツールの組み合わせ実行

第9章 Linuxでインターネット -Linuxによる通信とインターネット接続-
 9-1 ダイヤルアップIP接続
 9-2 インターネット資源の利用
 9-3 kermitによる通信