Last Update 2019/06/11

魅惑の開発ツールで楽々マイコン・プログラミング!
はじめての78Kマイコン

桑野 雅彦 著
B5変型判 176ページ
CD-ROM&マイコン・ボード付き
定価3,520円(税込)
JAN9784789837262
2006年7月15日発行
[絶版2009.7.17] はじめての78Kマイコン

■ 正誤情報




画像2
基板の写真


 本書は,短時間に,そして効率的にワンチップ・マイコンの開発をマスタするための入門書です.すぐにマイコン・プログラミングが始められるUSBスティック・タイプの78K0Sマイコン・ボードと,自動コード生成ツールApplilet,統合開発環境PM plus,システム・シミュレータSM+といった強力な開発ツール群を付属しています.78K0Sマイコン・ボードには,NECエレクトロニクスの8ビット・マイコン78K0S/KA1+を搭載しており,ワンチップ・マイコンの主要機能を余すところなく体験学習することができます.本文では,Windowsプログラミングとマイコン・プログラミングの違いから解説を始めています.Windows上のプログラミングの経験はあるけどマイコン・プログラミングは未経験,という方にもオススメの入門書です.

目次

まえがき

第1章 マイコン・プログラムとWindowsプログラムの違い
 1-1 ROMとRAMを区別して使用する
 1-2 ROMとRAMの容量がパソコンに比較して極めて少ない
 1-3 動作クロック周波数は数M〜数十MHz程度
 1-4 I/Oが限られており一つの端子で共用されることもある
  ■ 78K0S/KA+ではAppliletでI/Oピンの管理が行える
 1-5 CPUコアもI/Oの仕様もばらばら
  ■ 78K0S/KA+ではCコンパイラとAppliletで詳細な知識は不要
 1-6 BIOSがないのでリセット直後からのプログラムを書く必要がある
  ■ 78K0S/KA+ではAppliletが初期化プログラムも自動生成する
 1-7 割り込み処理の扱いに手間がかかる
  ■ 78K0SではAppliletが割り込み処理プログラムのひな形も自動生成する
 1-8 デバッグが難しい
  ■ 78K0S/KA+ではシステム・シミュレータSM+が用意されている

第2章 開発ツール・ソフトウェアのインストール
 2-1 インストールの準備
 2-2 開発ツール・ソフトウェアのインストール
 Appendix Windows 2000上でUSB-シリアル変換IC用ドライバをインストールする方法

第3章 78K0Sマイコン・ボードの構成とソフトウェア開発の手順
 3-1 ワンチップ・マイコン78K0S/KA1+の内部構成と端子機能
 3-2 78K0Sマイコン・ボードに搭載された入出力装置
 3-3 78K0S/KA1+マイコンのソフトウェア開発フロー

第4章 Appliletを使ったI/Oポート実験プログラム初期化コードの生成
 4-1 I/Oポートを使ったディジタル・データの入出力実験
 4-2 Appliletの起動
 4-3 Appliletプロジェクトの作成
 4-4 Appliletによるコード生成
 4-5 Appliletの終了

第5章 統合開発環境PM plusを使ったI/Oポート実験プログラムのビルド
 5-1 PM plusの起動
 5-2 Appliletで生成したプロジェクトを開く
 5-3 ソース・コードの入力
 5-4 プロジェクトのビルド
 5-5 システム・シミュレータSM+の自動起動

第6章 シミュレータSM+を使ったI/Oポート実験プログラムのシミュレーション
 6-1 システム・シミュレータSM+の起動
 6-2 周辺I/Oをグラフィカルに表示する入出力パネルの作成
 6-3 入力シミュレーション・モードへの切り替え
 6-4 プログラムの実行
 Column…6-1 ロード・モジュールや入出力パネルの読み込み方法

第7章 フラッシュ・メモリ書き込みツールWriteEZ2を使ったI/Oポート実験プログラムのマイコンへの書き込み
 7-1 78K0Sマイコン・ボードの設定
 7-2 78K0Sマイコン・ボードのCOMポート番号を確認
 7-3 フラッシュ・メモリ書き込みツールWriteEZ2の起動
 7-4 COMポートの設定とパラメータ・ファイルの設定
 7-5 書き込みファイルを78K0S/KA1+にロード
 7-6 書き込みファイルを78K0S/KA1+にプログラミング
 7-7 78K0Sマイコン・ボードでプログラムを動かしてみよう

第8章 割り込み処理のテクニックとタイマの基礎知識
 8-1 ポーリングとその欠点
 8-2 急ぎの要求への応答は割り込みが便利
 8-3 割り込み処理で中断した処理の退避と復帰の操作
 8-4 割り込み処理プログラムを自動生成するApplilet
 8-5 タイマ割り込みと78K0S/KA1+のタイマ機能
 Column…8-1 マスカブル割り込みとノンマスカブル割り込み
 Column…8-2 CコンパイラCC78K0Sにおける割り込み許可と禁止の制御方法

第9章 スイッチ入力とタイマを使った割り込み処理プログラムの作りかた
 9-1 作成する割り込み処理プログラムの仕様
 9-2 Appliletで外部入力割り込みとタイマ割り込みを設定
 9-3 PM plusで割り込み処理ルーチンを追加す
 9-4 SM+で割り込み処理プログラムをシミュレーション

第10章 システム・シミュレータSM+がもつシミュレーション機能のいろいろ
 10-1 端子の波形を観測できる「タイミングチャート」機能
 10-2 入力信号波形を作成できる「信号データエディタ」機能
 10-3 Cの標準入出力関数が使える「標準入出力」機能

第11章 システム・シミュレータSM+がもつデバッグ機能のいろいろ
 11-1 プログラムの実行過程を確認できる「プログラム実行/トレース機能」
 11-2 変数ウォッチ,カバレッジ,ブレークポイント機能

第12章 シリアル・インターフェース,A-Dコンバータ,ウォッチ・ドッグ・タイマを使ってみよう
 12-1 Appliletの設定
 12-2 PM plusでソース・コードを追加する
 12-3 SM+でシミュレーション
 12-4 78K0S/KA1+マイコンに書き込んで動かしてみよう

第13章 78K0Sマイコン・ボードを使った応用製作
 13-1 ペンシル・ゲームの原理と仕様
 13-2 ペンシル・ゲームのハードウェア
 13-3 ペンシル・ゲームのソフトウェア
 13-4 Appliletの設定
 13-5 プログラムの詳細
 13-6 ペンシル・ゲームの使いかたと遊びかた

あとがき

78K0Sマイコン・ボードの詳細

付属CD-ROMの内容と注意事項

索引

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