Last Update 2020/05/08

命令数も少なく覚えやすいPICを題材にマイコン・プログラミングの基礎を学ぼう
はじめてのPICアセンブラ入門

光永 法明/後田 敏 共著
B5変型判 280ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789837392
2005年4月1日発行
[絶版2016.10.4] はじめてのPICアセンブラ入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 プログラミングとは,やりたいことを手順に分解していくことです.小学校で掛け算や割り算を筆算で九九ができる単位に分けて計算していったように,少しずつ簡単な手順に分けていきます.そして,それらを積み重ねることで,実用的なたのしいプログラミングが可能となります.
 本書は,具体的な手順の分解方法を基礎から解説し,PIC特有の操作方法も同時に織り込むので,PICアセンブラ・プログラムの手法が手に取るように理解できます.プログラムは料理のレシピと同じです.本書を読み終わるころには,あなたもプロフェッショナル.PICマイコンを使うと,プログラムしだいでは,簡単なハードがさまざまな用途に変身します.PICマイコンを存分に料理してください.
目次

はじめに

PICマイコンはどんなコンピュータか知る
[第1章]PICマイコン事始め
  用語解説

PICマイコンの基本動作を理解する
[第2章]PICをソフトウェアの面から知ろう
  2-1 PICの中はどうなっている?
  2-2 プログラムはどうやって動くか?
  2-3 アセンブリ言語と機械語
  2-4 アドレスとラベル
  2-5 数字の書き方(2進数,10進数,16進数)
  2-6 2進数の加算と減算
  2-7 2の補数による負の数値の表現
  2-8 論理演算
  2-9 ビット・シフト
  2-10 PIC16F877A のレジスタ・ファイル
  2-11 PICの扱える数字
  2-12 STATUSレジスタ
  2-13 PIC16F877Aの命令一覧
  2-14 命令を分類してみる
  2-15 PICプログラミングの基礎
  2-16 バンク切り替え
  2-17 レジスタ・ファイルの間接アクセス
  2-18 アセンブリ言語のルール
  2-19 知っていると便利なMPASMの機能
  2-20 ラベルと汎用レジスタの使い方
  Column…1 n進数の変換
  Column…2 レジスタ・ファイルとメモリ
  Column…3 equとdefineの違い
  用語解説

PICプログラミングの考え方をシミュレータを使って理解する
[第3章]プログラミングは手順の分解
  3-1 シミュレータを使ってみる
  3-2 アセンブラに慣れよう
  3-3 加減算と論理演算をシミュレータで実行してみる
  3-4 比較-基本は引き算-,条件分岐にはビット・テスト
  3-5 繰り返し
  3-6 サブルーチンの考え方
  3-7 条件分岐の仕方(PCLレジスタの計算)
  3-8 テーブル・ルックアップ(あらかじめ用意した表の読み出し)
  3-9 計算も分解できる
  3-10 たくさん覚える-バンク切り替えをする-
  Column…1 プログラムの最後で無限ループにしているのは
  Column…2 サブルーチンとスタック
  Column…3 ファイル・セレクト・レジスタとC言語のポインタ
  Column…4 2進数の乗算
  用語解説

PICのディジタル入出力を使えるようになる
[第4章]ポートを使いこなそう
  4-1 PICのハードウェアを知る
  4-2 回路を組もう
  4-3 I/Oポートを使いこなす
  4-4 スイッチを読む
  Column…1 同時って?-人の感覚の特性-
  Column…2 ダイナミック点灯とスイッチのマトリクス接続
  用語解説

PICに内蔵されているデバイスの使い方を理解する
[第5章]内蔵デバイスを使いこなそう
  5-1 A-Dコンバータを使いこなす
  5-2 USARTモジュールを使いこなそう
  5-3 キャラクタ液晶に文字を表示しよう
  5-4 タイマ0の使い方
  5-5 割り込みを使いこなそう
  用語解説

PICからラジコン・サーボと模型用モータを制御する
[第6章]モータを動かそう
  6-1 ラジコン・サーボを動かしてみよう
  6-2 モータを回そう
  Column…1 PWM周波数
  Column…2 モータの制御
  用語解説

[第7章]もっとPICを使いこなそう
  7-1 データ・シートを読もう
  7-2 データ・シートを読んでみる(データ・シートの構成)
  7-3 データ・シートを読んでみる(内蔵EEPROMの使い方)
  7-4 スリープ
  7-5 ウォッチ・ドッグ・タイマ
  7-6 アセンブラについてもっと知る
  7-7 ヘッダ・ファイルを読む
  7-8 アプリケーション・ノートの使い方
  7-9 ほかの14ビット・コアPICマイコンを使うには
  7-10 デバッグのこつ
  7-11 本書の終わりに
  Column…1 どっちが速い?
  用語解説

  Appendix A PICマイコンの開発手順
   A-1 テスト回路図と基板
   A-2 MPLAB IDEのインストール
   A-3 MPLAB IDEの設定
   A-4 ソース入力とアセンブル
   A-5 テスト用プログラムの動作説明
   A-6 MPLAB IDEでプログラムのデバッグ(SIMシミュレータの設定とシングル・ステップ動作)
   A-7 MPLAB IDEでプログラムのデバッグ(Watchウィンドウでの実行)
   A-8 MPLAB IDEでプログラムのデバッグ(トレース)
   Column…1 最小構成での開発 アセンブラだけ取り出して使う
   Column…2 最初に入手したPIC開発ツール

  Appendix B PICマイコンへの書き込み
   B-1 PICSTART Plusでの書き込み
   B-2 秋月PICライタでPICへ書き込む
   Column…1 USB-シリアル・ケーブル
   Column…2 PICkit 1 Flashスタータ・キット
   Column…3 LEAP社PICライタPSTART

  Appendix C アルファベット順・命令表

  Appendix D PIC16F877A特殊機能レジスタ一覧

  索引