本書はマイクロソフト社の主力データベース製品であるSQL Server 7.0について,システムの開発者・管理者向けにデータベースを使うシステムの開発を解説したものです.主に以下の方を対象にしています.
本書に掲載したプログラムリスト(データベーススキーマ定義,ASPプログラム,VBスクリプト)はホームページ上で閲覧,ダウンロードできるようになっています.詳しくは,
こちら(https://www.cqpub.co.jp/bom/)をご覧ください.
● SQL Server 7.0とIISによるWebシステムを検討,開発する方
● SQL Server 7.0の活用で,ASPからADOを駆使したい方
● Access 2000でMSDEを使った開発を考えている方
全体は以下の構成になっています.
● 第1部 開発者が理解しておきたいポイント
SQL Server 7.0について,開発者が理解したい3つのポイントを解説します.
ポイント1 Windows DNAとSQL Server 7.0
「第1章 3階層アーキテクチャの主流を見極める」
ポイント2 単なるツールを超えたコンポーネントDTS
「第2章 DTSによるSQL Server 6.5からSQL Server 7.0へのデータ移行」
ポイント3 Windows DNAの開発環境
「第3章 Visual Studio 6.0をマスターする」
● 第2部 サンプルシステムでみる開発の実際
Webアプリケーションで2種類のOLE DBプロバイダをどう使うか,サンプルシステムによる具体的な解説を行います.さらに,Access 2000に実装されるMSDE(Microsoft Data Engine)をどのように使うか,在庫管理システムを例に解説します.
第1章 OLE DB Provider for SQL Serverを使う掲示板システム
第2章 OLE DB Provider for ODBCを使う社内研修システム
第3章 Access 2000(MSDE)を使う在庫管理システム
● Appendix
2つのAppendixを収録しています.
Appendix1はマイクロソフト社が公開するSQL Server 7.0の技術資料「ホワイトペーパーガイド」です.29種類を解説します.
Appendix2はPCサーバーガイドです.エンタープライズ,ミッドレンジの2つの用途で,編集部がハードウェアメーカー各社に対して実施したアンケート調査をもとに掲載しました.
本書はSQL Server 7.0のインストールガイドではありません.SQL Server 7.0を評価する,開発に使う,どのようなものかしりたいと思っている,読者のみなさんの手元に置いていただき,何かの機会があるごとに読み返していただきたい参考書です.
SQL Serverそのものの技術解説については,CQ出版社より既刊の「のびる企業が使うSQL Server 7.0」を併せてお読みください.
なお,BackOffice Magazine〔1997年12月号から1999年6月号,CQ出版(株)〕誌で掲載した内容をもとにしていますが,本書の発売にあたり,新たに追加,再構成しました.