Embedded UNIX Vol.3
第1特集 ブロードバンドルータを作る!
第2特集 POSIX仕様APIを持ったRTOS -- QNX
Interface編集部 編
A4変型判 192ページ
定価1,561円(税込)
2003年6月1日発行
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これまで低価格ルータなどでは,x86アーキテクチャをベースにした組み込みLinuxが採用され,多くの実績を残してきた.それが今,消費電力や発熱,価格,供給などの問題により,非x86アーキテクチャの組み込み向けCPUを使いたいという要求が増してきている.だが,その際には,採用するCPUボードへのLinuxの移植や,サーバやプロトコルスタックの移植作業が必須となる.
今回の第1特集では,特に「デバッグ作業」に重点を置いてボードへのLinuxの移植を解説し,そしてプロトコルスタックやミドルウェアの組み込みについて解説する.
また,組み込みCPUとして非常に多く採用されているSuperHシリーズの概要と今後の展開を,開発者の立場から紹介する.
第2特集ではQNXの解説を行う.QNXは,マイクロカーネルで設計されたリアルタイムOSとして,20年以上の間,クリティカルで堅牢性を要求される分野で利用されてきている.PCをベースとしたQNX2,QNX4から,五つのCPU(X86,MIPS,PPC,SH-4,ARM)に対応した組み込み向けRTOSとして進化を続けている.現在,QNXは,RTOS,汎用OS,組み込みOSとしての側面を持ち,その活用範囲は単純なものではなくなってきている.
第2特集では,QNXの機能が幅広い範囲にわたって展開されている点を紹介するとともに,概要を説明する.
目次
SH-4ボードとLinuxでルータ機能/セキュアプロトコル/VoIPを実装
第1特集 ブロードバンドルータを作る!
SH-4,Linuxを使ったプラットホームの実現
第1章 ブロードバンドルータのハード/ミドルウェアの作成
ソフトウェアを自在にトレースできるPARTNER-Jを使いこなす
第2章 JTAGデバッガを使ったカーネル/アプリケーションのデバッグ
ブロードバンドルータの機能を実装する
第3章 基本機能の実現――Linuxカーネルの構築とIPsecプロトコルの実装
追加機能をプロトコルスタック/ミドルウェアとして組み込む
第4章 SH-Linux上にVoIP機能を追加する
組み込み業界で広く使われているCPUの概略と今後
Appendix SuperHプロセッサファミリのアーキテクチャと展望
第2特集 POSIX仕様APIを持ったRTOS -- QNX
マイクロカーネルアーキテクチャで柔軟にシステム構築できる
第1章 リアルタイムOS QNXの概要
リアルタイムOSプログラミングにおけるアプリケーションの位置付けを知る
第2章 QNXにおけるアプリケーション開発
ターゲットにOSを組み込む際の機能と方法
第3章 QNXの組み込み環境
非商用版をPCホスト/iPAQターゲットの環境で使ってみる
第4章 QNXを実際に使ってみる
重点記事
QoSとハードリアルタイムに対応したリアルタイムLinux
TimeSys Linuxの全貌
連載
Linuxシステム縮小化計画(第3回)
LinuxブートプロトコルとRAMDISK対応起動ディスク
一般/読み物
OPINION
アトムの誕生によせて