Last Update 2003/10/09

パケット無線ネットワーク

JA3ODC 秦 正人/JR3KEG 山内 雪路 共著
B5判 288ページ
定価1,923円(税込)
JAN9784789810296
1990年9月5日発行
[絶版2000.4.3] パケット無線ネットワーク
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 パケッターの間で“バイブル”ともいえる存在になっている「パケット通信ハンドブック」の続編ともいえるのが本書です.本書では,無線通信技術や誤り制御などデータ伝送技術,電波や変調の話からUNIXなどコンピューターのOSに至るとても幅広い技術を,無線のパケット通信という切り口で縦に切って,わかりやすく解説してあります.

目次

技術編

第1章 パケット通信の概要
1.1 パケット通信とは何か
1.2 パケット通信システムの構成
1.3 AX.25プロトコルの歴史
1.4 運用の実態
1.5 高度化技術

第2章 通信プロトコルのモデル
2.1 プロトコルとは何か
2.2 プロトコルのモデル
2.3 プロトコルの基本技法

第3章 変復調の技術〜物理層のプロトコル
3.1 変復調の理論
3.2 基礎的な変調方式
3.3 多値変調方式
3.4 狭帯域化の技法
3.5 広帯域変調の技術
3.6 副搬送波変調方式

第4章 高信頼度ディジタル伝送技術
4.1 伝送誤りの原因
4.2 耐マルチパス信号伝送技術
4.3 信号処理技術
4.4 誤り制御方式

第5章 チャネル・アクセス方式
5.1 チャネル・アクセス方式の概要
5.2 各種アクセス方式の特性
5.3 実際の場面でのパケット無線
5.4 パケット無線とスペクトラム拡散通信方式

第6章 リンク層のプロトコル
6.1 HDLCのプロトコル
6.2 XMODEMのプロトコル
6.3 KERMITのプロトコル
6.4 MNPのプロトコル
6.5 メディア・アクセス制御方式

第7章 ネットワーク層のプロトコル
7.1 ネットワーク層の概要
7.2 ネットワーク・プロトコルの例
7.3 ルーチング
7.4 ルーチングのアルゴリズム
7.5 パケット無線ネットワークのルーチング

第8章 トランスポート層とセッション層のプロトコル
8.1 トランスポート層プロトコル概論
8.2 コネクション型トランスポート・サービスとプロトコル
8.3 トランスポート・プロトコルの例
8.4 セッション層プロトコル概論
8.5 セッション・プロトコル
8.6 セッション・プロトコルの例

第9章 プレゼンテーション層
9.1 プレゼンテーション層のモデル
9.2 プレゼンテーション層プロトコルの例

第10章 応用層
10.1 応用層概論
10.2 応用層のプロトコルの例

第11章 計算機環境とネットワーク
11.1 UNIXの概要
11.2 UNIXの使用方法
11.3 UNIXワーク・ステーション
11.4 UNIXのメール・システム
11.5 ニュース・システム
11.6 UUCPネットワーク
11.7 TCP/IPによるネットワーク
11.8 分散ファイル・システム
11.9 JUNETとは

第12章 情報セキュリティー
12.1 情報セキュリティーと暗号技術
12.2 暗号の原理
12.3 慣用暗号系と公開鍵暗号系
12.4 認証とディジタル署名

応用編

第13章 パケットの高速伝送技術
13.1 1200bpsの高信頼度伝送
13.2 9600bps高速変復調技術
13.3 56Kbps高速伝送技術

第14章 NET/ROMによるネットワーク化
14.1 NET/ROMの動作原理とプロトコル
14.2 NET/ROMの中身
14.3 ネットワーク内のデータの流れ
14.4 NET/ROMのアルゴリズム
14.5 TNCのNET/ROMへの改造
14.6 NET/ROMネットワークのアーキテクチャー
14.7 NET/ROMを使ったネットワーク化技術
14.8 NET/ROMの使用方法

第15章 TCP/IPによるネットワーク化
15.1 TCP/IPとは何か?
15.2 KA9Qパッケージの機能
15.3 運用に必要なもの
15.4 KA9Qパッケージの構成
15.5 TCP/IPのルーチング
15.6 IPアドレス
15.7 運用の準備
15.8 NET.EXEのインストール
15.9 NET.EXEの使い方
15.10 NET.EXEの主要コマンド
15.11 FTPの操作
15.12 BM.EXEの使い方
15.13 KA9Qパッケージの拡張

第16章 WφRLI型メール転送システム
16.1 WφRLIシステムとは
16.2 WφRLIのコマンド体系
16.3 開放型OSサテライトとは?
16.4 開放型OSサテライトの実例
16.5 開放型OSサテライト解説のヒント

第17章 パケット無線とイーサーネットの接続
17.1 イーサーネット概説
17.2 ゲートウェイの構成
17.3 セキュリティー管理

第18章 パケット衛星通信
18.1 衛星通信に必要な設備
18.2 メール・ボックスの使い方

第19章 NAPLPSを使った画像通信
19.1 NAPLPS(ナプルプス)とは
19.2 NAPLPSの規格
19.3 パソコンでNAPLPSを扱うには
19.4 NAPLPSデータの送受信
19.5 応用と今後の発展

第20章 情報源の符号化技術
20.1 情報源の符号化とは
20.2 高能率符号化の原理
20.3 音声の符号化
20.4 画像の符号化
20.5 ファイルの圧縮
20.6 情報源の符号化における歪
20.7 バイナリー・ノン・バイナリー変換
20.8圧縮と変換を用いたファイル伝送の実際

第21章 実用パケット無線システム
21.1 ハワイ大学のパケット無線システム
21.2 DARPA PRNET
21.3 海外のその他のシステム
21.4 テレターミナル・システム
21.5 ETS-V/EMSS移動体衛星通信実験

第22章 パケット通信ア・ラ・カルト
22.1 RS-186高機能パケット・スイッチ
22.2 TNCのオート・ボーレート化
22.3 HFパケット通信用X-Yモニター
22.4 RBBS自動立ち上げ装置
22.5 リトライ・カウンター
22.6 TNCコネクト・チャイム
22.7 MSX用ターミナル・ソフト その1
22.8 MSX用ターミナル・ソフト その2
22.9 ポケコンでパケット通信
22.10 APX-25とポケクロ
22.11 IC-37+ING-2