Last Update 2019/06/11

デンパを聞く!見る!解読する!? アナログ/ディジタル/データ通信対応
ワイドバンド受信機+PCで広がる電波受信

中田 勝己/みはる☆(Team Wideband Listeners) 共著
A5判 208ページ
定価1,980円(税込)
JAN9784789813280
2010年9月1日発行
[絶版2015.5.1] ワイドバンド受信機+PCで広がる電波受信
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 電波を使って遊ぶ趣味には大きく分けて通信を行うものと,受信だけを楽しむものの二つがあります.本書の対象は後者の受信を楽しむ分野で,短波帯の放送を受信するBCL(Broadcasting Listeners,海外ではShortwave Listenersと呼ぶ)が代表格ですが,さらに短波帯に限らず極超短波(UHF)帯付近にまで受信周波数を広げ,受信対象も商業通信全般はもちろんFAX,RTTYやディジタルといったデータ通信をデコードするグループも存在し,そのような受信者を「ワイドバンド・リスナー」と呼びます.
 1970年代,高性能なトランジスタ・ラジオの発売でBCLが小中学生を中心に大きなブームになったことがあります.あれから30有余年が過ぎ当時のBCL少年たちも働き盛りになり,その間にパソコンや携帯電話という革命的な情報・通信機器が浸透して無線趣味の世界から遠ざかっておられた方が多いでしょう.本書では,短波ラジオとV/UHF帯受信機,それにベランダ・アンテナがあれば楽しめるBCLとユティリティリスニングにスポットを当て,そんな「今時の電波受信のおもしろさ」を紹介しています.

目次

序章 電波法と通信の傍受に関する注意
 0-1 放送と通信
 0-2 資格について
 0-3 守秘義務

第1章 電波と周波数
 1-1 電波と周波数
 1-2 長波帯:LF(Long Frequency)
 1-3 中波:MF(Medium Frequency)
 1-4 短波:HF(High Frequency)
 1-5 超短波:VHF(Very High Frequency)
 1-6 極超短波:UHF(Ultra High Frequency)
 1-7 電離層について
 1-8 電波型式と占有帯域について

第2章 電波受信の設備
 2-1 長波から短波の受信機
 2-2 V/UHF帯の受信機
 2-3 受信用アンテナ
 2-4 受信設備の設置

第3章 電波を受信してみよう 長波/中波 編
 3-1 長波の受信 150〜530kHz
 3-2 中波の受信 530(0.53MHz)〜3000kHz(3MHz)
 Column 3-1 アマチュア無線のコールサインとバンド・プラン
 Column 3-2 バンドと波長について

第4章 電波を受信してみよう 短波の受信 3〜30MHz
 4-1 短波放送
 4-2 短波ディジタル放送「DRM」について
 Column 4-1 ベテランBCLへの第一歩
 Column 4-2 日本語放送の大まかな分類
 Column 4-3 ロング・パス(Long Path)と対蹠点効果について

第5章 電波を受信してみよう 短波業務局の受信 3〜30MHz
 5-1 CB /通信 AM ベリカード(QSLカード):X ただし合法CBの一部で△
 5-2 短波帯のアマチュア無線 /通信 全モード ベリカード(QSLカード):○
 5-3 短波帯アナログ/データ業務通信
 5-4 その他の短波帯業務局
 5-5 短波帯の業務通信周波数割り当てのまとめ
 Column 5-1 短波受信を妨げる現象

第6章 電波を受信してみよう VHF/UHF編
 6-1 Low-Band VHF通信系電波の受信 30〜76MHz
 6-2 Hi-Band VHF放送の受信 76〜220MHz
 6-3 Hi-Band VHF業務局の受信
 6-4 その他の業務無線
 6-5 番外編 iPhoneで無線傍受?!
 Column 6-1 VHF通信系電波受信のコツ

第7章 VHF/UHF帯データ通信をパソコン表示
 7-1 VHF/UHF帯のデータ通信について
 7-2 KG-ACARSソフトの導入とプロッティング
 7-3 KG-VDLソフトの導入とプロッティング
 7-4 AISソフトの導入とプロッティング
 7-5 APTソフトの導入とプロッティング
 Column 7-1 APTを手持ちビーム・アンテナで受信する
 Column 7-2 KG-SDRとDX-R8/DJ-X11でPC受信操作を楽しむ