Last Update 2003/12/09
選書シリーズ

わかる半導体セミナー (改訂版)
トランジスタを完全に理解できる本

伝田 精一 著
A5判 228ページ
定価1,445円(税込)
JAN9784789830010
2001年6月1日発行
[絶版→新版移行2003.4.4] わかる半導体セミナー (改訂版)
こちらの商品は品切れ絶版となりました.新版の『最新わかる半導体』をお求めください.

本書は,現品を高性能スキャナーで読み取り,印刷・製本をしたものです.


 半導体技術はトランジスタから始まり,IC/LSIを誕生させた現代のキー・テクノロジーです.本書は草創期からの半導体技術に携わった筆者が,若い技術者のために書いた半導体とトランジスタを完全に理解するためのもので,68年の初版以来,版を重ねている超ロングセラーです.

目次

まえがき

第1章 半導体とは
 人間生活と物質
 電気から見た物質の分類
 半導体の定義
 半導体はなぜ重要なのか

第2章 結晶のはなし
 結晶とはなにか
 結晶を使うとなぜ良いのか
 どうやって単結晶を見わけるか
 人工結晶をつくる

第3章 原子のはなし
 電子のハイウェイ
 量子力学のひみつ
 原子と星
 原子の結合の手
 たくさんの原子があるとき

第4章 バンド理論
 原子同志の結びつき
 バンドの成り立ち
 各バンドの働き
 熱エネルギーが電子を動かす
 禁止帯の幅による物資の分類

第5章 ホールのはなし
 ホールとはどんなもの
 ホールの動き方
 バンドの中でのホール
 不純物が入るとどうなるか

第6章 不純物の働き
 不純物ではかわいそう
 5価不純物の働き
 バンド図ではどうなるか
 3価不純物ではどうなるか
 不純物のいれ方
 不純物半導体の抵抗値

第7章 半導体中のキャリアの働き
 不純物半導体
 電子とホールはどちらが速いか
 電子と人間はどちらが速いか
 n型中でのホールの動き方
 ホールの寿命

第8章 フェルミレベルの話
 物のもっている電圧
 フェルミレベル
 電子に対するフェルミレベル

第9章 pn接合とその働き
 pn接合とは
 p型とn型をくっつけると
 なぜ電圧が発生するか
 本当のpn接合は
 pn接合になると
 pn接合とバンド図
 整流作用
 降服現象とツェナー・ダイオード
 トンネルダイオード
 pn接合と光
 太陽電池とフォト・ダイオード
 発光ダイオード
 可変容量ダイオード
 注入効果と抽出作用
 磁気効果と磁気ダイオード
 サーミスタとバリスタ
 圧電効果と感圧ダイオード

第10章 トランジスタの構造
 pn接合二つでトランジスタ
 導線でつないだのではダメか
 トランジスタの発明前後
 エミッタの働き
 コレクタの働き
 ベースの働き

第11章 トランジスタの動作
 エミッタからのホールの注入
 ベースに入ったホールの動き方
 拡散の速さ
 拡散できる距離
 ホールの救出
 コレクタは ”流し ”である
 ベースの中での電流の流れ方
 トランジスタ全体の電流の流れ方
 電界効果トランジスタ(FET)
 サイリスタ

第12章 トランジスタはなぜ増幅するか
 増幅とはなんだろう
 変圧器は増幅するのか
 トランジスタでの電流増幅と電圧増幅
 エミッタ接地のとき
 ベース接地のとき
 たいせつな内部抵抗
 コレクタ接地
 位相のかわり方

第13章 トランジスタの作り方
 成長型トランジスタ
 合金型トランジスタ
 ドリフト・トランジスタ
 メサ・トランジスタ
 プレーナ・トランジスタ

第14章 ICのはなし
 頭のきりかえ
 集積回路の大きさ
 集積回路は安い
 故障のない集積回路
 ICの内部は
 ICをつくる技術
 ICの将来

第15章 半導体素子の取りあつかい
 半導体は秀才児
 熱と半導体
 電気と半導体
 水分と半導体
 光と半導体
 半導体のすばらしさ

第16章 トランジスタの電圧-電流特性
 基本からしっかり覚えよう
 ダイオードの性質
 ダイオードの特性をはかる
 抵抗とはなにか
 ダイオードの抵抗
 トランジスタのVI特性
 コレクタ出力特性
 パラメータはベース電流

第17章 増幅回路の基礎
 負荷線の考え方
 動作点とは何か
 バイアス回路を設計してみる
 活性領域を利用する

第18章 バイアス回路
 増幅回路を考える
 バイアスの意味
 出力特性と負荷線
 ベースに入る抵抗
 特性は一定ではない
 温度でなぜわかる
 安全なバイアス回路

第19章 増幅回路の設計
 負荷線を考える
 抵抗をきめる
 R1とR2をきめる
 コンデンサの値
 回路動作を確かめる

第20章 パラメータと等価回路
 トランジスタの身分
 パラメータの必要性
 能動回路網…トランジスタ
 回路の抵抗は