選書シリーズ
わかる半導体セミナー (改訂版)
トランジスタを完全に理解できる本
伝田 精一 著
A5判 228ページ
定価1,445円(税込)
JAN9784789830010
2001年6月1日発行
本書は,現品を高性能スキャナーで読み取り,印刷・製本をしたものです.
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半導体技術はトランジスタから始まり,IC/LSIを誕生させた現代のキー・テクノロジーです.本書は草創期からの半導体技術に携わった筆者が,若い技術者のために書いた半導体とトランジスタを完全に理解するためのもので,68年の初版以来,版を重ねている超ロングセラーです.
目次
まえがき
第1章 半導体とは
人間生活と物質
電気から見た物質の分類
半導体の定義
半導体はなぜ重要なのか
第2章 結晶のはなし
結晶とはなにか
結晶を使うとなぜ良いのか
どうやって単結晶を見わけるか
人工結晶をつくる
第3章 原子のはなし
電子のハイウェイ
量子力学のひみつ
原子と星
原子の結合の手
たくさんの原子があるとき
第4章 バンド理論
原子同志の結びつき
バンドの成り立ち
各バンドの働き
熱エネルギーが電子を動かす
禁止帯の幅による物資の分類
第5章 ホールのはなし
ホールとはどんなもの
ホールの動き方
バンドの中でのホール
不純物が入るとどうなるか
第6章 不純物の働き
不純物ではかわいそう
5価不純物の働き
バンド図ではどうなるか
3価不純物ではどうなるか
不純物のいれ方
不純物半導体の抵抗値
第7章 半導体中のキャリアの働き
不純物半導体
電子とホールはどちらが速いか
電子と人間はどちらが速いか
n型中でのホールの動き方
ホールの寿命
第8章 フェルミレベルの話
物のもっている電圧
フェルミレベル
電子に対するフェルミレベル
第9章 pn接合とその働き
pn接合とは
p型とn型をくっつけると
なぜ電圧が発生するか
本当のpn接合は
pn接合になると
pn接合とバンド図
整流作用
降服現象とツェナー・ダイオード
トンネルダイオード
pn接合と光
太陽電池とフォト・ダイオード
発光ダイオード
可変容量ダイオード
注入効果と抽出作用
磁気効果と磁気ダイオード
サーミスタとバリスタ
圧電効果と感圧ダイオード
第10章 トランジスタの構造
pn接合二つでトランジスタ
導線でつないだのではダメか
トランジスタの発明前後
エミッタの働き
コレクタの働き
ベースの働き
第11章 トランジスタの動作
エミッタからのホールの注入
ベースに入ったホールの動き方
拡散の速さ
拡散できる距離
ホールの救出
コレクタは ”流し ”である
ベースの中での電流の流れ方
トランジスタ全体の電流の流れ方
電界効果トランジスタ(FET)
サイリスタ
第12章 トランジスタはなぜ増幅するか
増幅とはなんだろう
変圧器は増幅するのか
トランジスタでの電流増幅と電圧増幅
エミッタ接地のとき
ベース接地のとき
たいせつな内部抵抗
コレクタ接地
位相のかわり方
第13章 トランジスタの作り方
成長型トランジスタ
合金型トランジスタ
ドリフト・トランジスタ
メサ・トランジスタ
プレーナ・トランジスタ
第14章 ICのはなし
頭のきりかえ
集積回路の大きさ
集積回路は安い
故障のない集積回路
ICの内部は
ICをつくる技術
ICの将来
第15章 半導体素子の取りあつかい
半導体は秀才児
熱と半導体
電気と半導体
水分と半導体
光と半導体
半導体のすばらしさ
第16章 トランジスタの電圧-電流特性
基本からしっかり覚えよう
ダイオードの性質
ダイオードの特性をはかる
抵抗とはなにか
ダイオードの抵抗
トランジスタのVI特性
コレクタ出力特性
パラメータはベース電流
第17章 増幅回路の基礎
負荷線の考え方
動作点とは何か
バイアス回路を設計してみる
活性領域を利用する
第18章 バイアス回路
増幅回路を考える
バイアスの意味
出力特性と負荷線
ベースに入る抵抗
特性は一定ではない
温度でなぜわかる
安全なバイアス回路
第19章 増幅回路の設計
負荷線を考える
抵抗をきめる
R1とR2をきめる
コンデンサの値
回路動作を確かめる
第20章 パラメータと等価回路
トランジスタの身分
パラメータの必要性
能動回路網…トランジスタ
回路の抵抗は