Last Update 2003/09/04

改訂 Cによる科学技術計算
ANSI Cで記述するスプライン・複素数・FET・最小自乗法

小池 慎一 著
A5判 384ページ
定価3,098円(税込)
JAN9784789830294
1994年9月10日発行
[絶版2000.8.11] 改訂 Cによる科学技術計算
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 本書は,「Cによる科学技術計算」の改訂版として,Cプログラムの文法解説,ライブラリ関数の解説,掲載プログラムのすべてについて,ANSIのC言語規格に準拠して全面的に書き直されたものです.また,最小自乗法のプログラミングとEMSメモリの利用方法について,改訂にともなって補筆されています.

目次

第1章 C言語の特徴
1.1 言語としての特徴
 関数/代入式/式文/複合演算子/ポインタ/インクリメント/デクリメント演算子/カンマ演算子/mallocとferr-動的メモリ管理/関数プロトタイプと関数ヘッダ/関数パラメータ/void型,/const,enum,volatileなど
1.2 統合開発環境とプロジェクト・ファイル
1.3 本書で使用したC
1.4 メモリ・モデル
 TC++の場合/VC++の場合/メモリ・モデル使用上の注意

第2章 Cによるプログラミング
2.1 プリプロセッサ
 インクルード・ファイル
 マクロ定義
 条件コンパイル
2.2 基本的な入出力
 出力 - printf()関数
  ディスプレイ装置への出力/プリンタ,RS-232Cへの出力
 その他の出力関数
 入力 - scanf()関数
  数値入力の方法/文字と文字列入力
 その他の入力関数
 入出力切り替え機能
 printf(),scanf()における変換指定/scanf()関数の変換指定
2.3 識別子
 文字とトークン
  文字/トークン
 識別子
 キーワードと予約識別子
 定数
  文字と文字列定数/数値定数
2.4 型
 宣言と定義
 単純型
  void型/文字型/整数型/列挙型/浮動小数点型/型変換/ポインタ/ポインタ宣言と定義/void型ポインタ/ポインタ演算/ポインタをともなう複雑な宣言/定義について
 派生型
  配列型/構造体の宣言と定義/構造体の参照/構造体メンバの参照/不完全な宣言/ビット・フィールド/共用体
 型修飾子
  const修飾子/const修飾子の掛かりかた/volatile型修飾子
 初期化
 仮定義
2.5 識別子のスコープと記憶クラス
 スコープ
  ブロック・スコープ/関数スコープ/関数プロトタイプ・スコープ/ファイル・スコープ
 スコープと名前空間
 可視性
 持続時間
  静的持続時間/ローカル持続時間/動的持続時間
 記憶クラス
  autoクラス/registerクラス/externクラス/staticクラス/typedefクラス/staicとextern
2.6 式と演算子
 式
 演算子
  演算子の優先度と結合規則/演算子の働き
 評価の順序
2.7 文
 ラベルつき文
 複合文
 式文
 制御文
  選択文/繰り返し文/分岐文
 ループのいろいろな形
2.8 関数
 宣言と定義
 プロトタイプ宣言
 関数定義
 値渡しとアドレス渡し
 関数引数
 関数ポインタの例
 コマンド行引数
 関数の再帰的呼び出し
 マクロで定義された関数,他
  マクロで定義された関数/関数exit()/関数malloc()とfree()
2.9 ファイル処理
 ストリーム・ファイル処理
  標準ストリーム/ストリーム入出力のサンプル・プログラム
 低水準ファイル処理関数
  低水準ファイル処理のサンプル・プログラム
2.10 配列
 算術型変数の配列
  添字とポインタ/配列パラメータ/2次元配列(その1)/2次元配列(その2)/応用例 - 3通りの逆行列を求めるプログラム
 文字列配列
  1次元配列としての文字列/文字列の配列
 大きなサイズの配列の利用
  GC++におけるfarmalloc()とfarfree()の利用/VC++における_fmalloc()と_ffree()の利用
2.11 ポインタとリスト
 ポインタ/ポインタの添字化(添数化)/ポインタのキャスト/リストと関数alloc()/リスト構造をもつデータ処理の例
2.12 引数とスタック
 スタック上の引数/再帰的呼び出しとスタック
2.13 エラー処理
 ゼロによる除算/matherr()関数/perror()関数
2.14 限界値を含むヘッダ・ファイル

第3章 応用プログラミング
3.1 補間とスプライン
 ラグランジェの補間
 混合スプライン
  混合スプラインのプログラミング/閉じた曲線のためのプログラム
 スプライン関数を作図する関数
 ベース・スプライン
  ベース・スプラインのプログラミング/閉じた曲線のためのプログラム
 雲形定期的スプライン
  雲形定期的スプラインのプログラミング/閉じた曲線のためのプログラム
 3次スプライン
  端末条件/拘束された端末条件の場合/自由な端末条件の場合/周期的な端末条件の場合/まとめ
3.2 複素数
 複素数を扱う関数
  四則演算/絶対値と偏角/共役と型変換/指数関数/ベキ乗z2/n乗根z1/n/二つのユーティリティcinp()とcdisp()/ファイル構造/関数のチェック
 高次方程式の解(DKA法)
 FFT
 高速逆ラプラス変換(FILT)
  プログラム 1/プログラム2
3.3 FFT
 DFT
  N=2の場合,N=4の場合
 基数2のFFT
  インプレイス演算とビット逆順/時間間引型FFT/非インプレイス型FFT/周波数間引型FFT
 基数4のFFT
 DFTの性質
  周期性/線形性
 実数データに対するFFT
  対称性/偶関数/奇関数/関数の分離/2組の実数値データの同時FFT/実数値データの(N/2)FFT/ウィンドウ
 FFT使用上の注意
 プログラムのテスト
  形式/チェックに使用した関数/チェック・プログラムのメイン・ブロック/ FFT_FESTファイルについて
 各FFTの比較
3.4 最小自乗法
 最小自乗法とは
 Option Base 1の配列
  1次元配列の場合/2次元配列の場合
 正規方程式をそのまま解く方法
  関数のプロトタイプと機能/プログラムの概要/多項式当てはめ上の注意(1)/多項式当てはめ上の注意(2)
 QP分解による解法

付 章 EMSメモリの利用
 EMSを使用するための関数/データの一時的な書き込みと読み出し/複数のプログラムでEMSメモリを共有する/LRUアルゴリズムによるランダム・アクセス/定義した関数について