Last Update 2003/10/24

電子回路のトラブル対策
ノウハウ
部品,回路,実装にかかわる事例 120

稲葉 保/飯田 文夫 共著
A5判 262ページ
定価2,883円(税込)
JAN9784789830836
1993年11月1日発行
[絶版1998.10] 電子回路のトラブル対策ノウハウ
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 一般的な電子回路のうち,部品,OPアンプ,アナログ回路,ロジック回路,インターフェース回路および実装に関するトラブル事例を五章構成でまとめた,いわゆるトラブル対策集です.症状(トラブルの状況),原因(どのような理由でこのトラブルが生じたのか)そして,対策方法といったスタイルで解説してあります.

目次

第1章 部品に関するトラブル
1-1 利得設定回路において,周波数が高くなると特性劣化
1-2 抵抗分圧器の周波数特性が悪い
1-3 フィルタ回路に積層セラミック・コンデンサを使用したとき,調整するたびに特性が変化
1-4 タンタル・アルミ・コンデンサがパンクした
1-5 バイパス・コンデンサを入れたのに ”ひげ ”状のノイズが混入
1-6 バイパス・コンデンサのパンクで回路電源が立ち上がれない
1-7 アルミ電解コンデンサが発熱する
1-8 ピーク・ホールド回路の保持特性がよくない
1-9 パッシブ・ディレイ・ラインをC-MOSロジック回路で使用するときの整合に手抜き
1-10 平衡出力トランスの平衡度が悪い
1-11 フェライト・コアが発熱する
1-12 ツェナ・ダイオードを使用した基準電圧の安定度が悪い
1-13 反対側でも安定する基準電圧回路?
1-14 ツェナ・ダイオードで振幅制限したら,周波数特性が悪くなった
1-15 リレー,ソレノイド駆動用トランジスタが壊れる
1-16 OPアンプ出力に電流ブースタ用トランジスタを付加したところ,出力短絡でトランジスタが破損
1-17 TTLレベルでパワーMOS FETをうまく駆動できない
1-18 低損失タイプのICレギュレータに交換したら破損
1-19 アナログ・スイッチを同一ファミリの他のものに交換したら動作しない
1-20 8086用クロックICをV30用と交換したら動作しない
1-21 ROMの書き込みでエラーが発生
1-22 リレーの接点から火花が出て,やがて接触不良となる
1-23 100MHzでリレーのオフ・アイソレーションが悪い
1-24 CdSフォト・カプラの温度特性が悪い
1-25 チャタリング防止回路におけるスイッチ不良の発生
1-26 ICソケットの落とし穴

第2章 OPアンプに関するトラブル
2-1 汎用OPアンプを単一電源動作させると,出力波形がおかしい
2-2 単一電源OPアンプで差動回路を組んだら働かない
2-3 単一電源OPアンプを使用した交流増幅回路の出力に,電源電圧の変動が出力される
2-4 過大入力で出力波形の極性が逆になる?
2-5 OPアンプを使用して可変ゲイン・アンプを作ったが,利得設定を変えると周波数特性が変化する
2-6 低ドリフトOPアンプを使った高利得DCアンプの電源変動によるドリフトが大きい
2-7 微少電流入力アンプの温度ドリフトが大きい
2-8 高周波入力でドリフトを発生
2-9 時間が経つと回路が動作しなくなる
2-10 半波整流回路のはずが,全波整流で出力されている
2-11 絶対値回路で出力振幅差が生じる
2-12 パルス波高値検出回路の直線性が悪い
2-13 低電流出力回路の出力電流,負荷抵抗が変化すると誤差が大きい
2-14 OPアンプの電流は±15Vとは限らない
2-15 広帯域OPアンプ,バッファで周波数特性が悪化
2-16 内部位相補償されたOPアンプでも容量負荷で発振する
2-17 OPアンプ+カーレント・ブースタ回路が容量負荷で発振する
2-18 高速・広帯域OPアンプを使用した回路が容量負荷に弱い
2-19 広帯域差動アンプでもコモン・モード除去能力が悪い
2-20 ローノイズOPアンプを使ってもノイズが多い

第3章 アナログ回路に関するトラブル
3-1 3端子レギュレータが異常発熱する
3-2 3端子レギュレータを使用した電源回路でリプルが出る
3-3 電源が立ち上がらない
3-4 広帯域信号回路において,入力インピーダンスが周波数によって変化する
3-5 信号源インピーダンスが高い回路なので,FETソース・フォロワで受けたがf特が悪い
3-6 パルス信号を扱うLPFで,ピークを生じて誤差が出る
3-7 12dB/octのアクティブLPFが,帯域外の高周波で大きな減衰度が得られない
3-8 アクティブ・フィルタのダイナミック・レンジが狭い
3-9 多重帰還型BPFを採用したがノイズが多い
3-10 フィルタを使用した正弦波発生回路のひずみが大きい
3-11 電源ハム除去用ノッチ・フィルタの効果がない
3-12 ピーク・ホールド回路において,リセット動作が完全でない
3-13 アナログ・スイッチによる同期検波回路で,基準周波数を高くすると出力オフセット電圧が増す
3-14 コンパレータLM311の出力波形がおかしい
3-15 100kHz以上の周波数で,最大出力電力が低下するパワー・アンプ
3-16 時間と共に電流増加で出力トランジスタが破損
3-17 水晶発振回路で周波数が1/3で発振する
3-18 水晶発振回路が周囲温度低下で発振停止する
3-19 時計用音叉型振動子が発振しない
3-20 ディジタル・シンセサイザの波形が良くない
3-21 SWレギュレータの出力電圧は一定値になっているのに,入力電圧がある値になるとノイズを発生

第4章 ロジック回路に関するトラブル
4-1 メカニカルなスイッチで発生するチャタリング
4-2 ロジック回路でLS TTLをC-MOSに替えたら動かない
4-3 ロジック入力回路で74HC04を74LS04に替えたら誤動作した
4-4 TTL出力回路(ボード)をC-MOSシュミット回路で受けたら動作不安定
4-5 高速C-MOSはTTLに比べてメーカ格差が大きい
4-6 高速C-MOSロジック回路で波形がオーバ・シュートやリンギングを生じる
4-7 高速C-MOSが負荷容量で遅延時間が変化する
4-8 モノマルチの出力パルス幅が,設計値に比べかなり短い
4-9 モノマルチのパルス幅変化が,タイミング・コンデンサの値に比例しない
4-10 74123をHC-MOSの74HC123に変更したら,出力パルス幅が長くなった
4-11 ワンショット・マルチの出力パルス幅が変化する
4-12 クロック同期回路でDタイプFFを使ったが,ジッタを除去できない
4-13 データ・ラッチ回路の動作が異なる
4-14 パワーオン・リセット回路の動作が不安定
4-15 TMZ84C011で電源リセットがおかしい
4-16 GALの入力回路にCRを付けたら,うまく動作しない
4-17 GALの出力線を延ばしたら高レベルのノイズが乗る
4-18 Z84C015のPIOでデータが歯ヌケ
4-19 クロック発生ICを利用したタイマ割り込みが,正確なタイミングでかからない
4-20 ROMブート回路のつもりが,バックアップRAMで動作
4-21 RS232Cの受信バッファ・サイズに余裕を十分にとっていた,誤動作してしまった
4-22 同一と思っていたPROMが一部異なっていた

第5章 インターフェースに関するトラブル
5-1 アナログ・スイッチがマイナス電圧を通さない
5-2 乗算型DAC(7523)がメーカ変更で動作しない
5-3 D-A変換器の出力にパルス状のノイズが出てしまう
5-4 ブザー音の高級化のためFM音源用ICを使用したところ,ノイズが混入してSN比が悪化
5-5 フォト・カプラで絶縁したつもりが,電気的に接続されていた
5-6 フォト・カプラ出力をダーリントン接続すると,TTLロッジクをドライブできない
5-7 AC100Vで信号を取り合うインターフェースにおいて,出力にSSRを使用したら誤動作
5-8 絶縁アンプを使用したら,関係のない周波数でノイズが出た
5-9 パルス・ジェネレータの入力にフォト・カプラを使用したが,速度不足で誤動作
5-10 SCSIインターフェースのターミネータによる誤動作
5-11 シリアル・インターフェースが誤動作
5-12 オーバ・サンプリング・フィルタはアナログ・フィルタを簡略化できるが,波形は改善されない
5-13 1チップ・マイコンを使ったLEDのディスプレイ・コントローラが,特定の表示パターンで停止
5-14 同軸ケーブルをミス・マッチングで使用すると,周波数特性が波打つ

第6章 実装に関するトラブル
6-1 電源のパターンを忘れているICが正常の動作をしていた
6-2 CAD作図によるプリント基板で,大量の欠陥品を作ってしまった
6-3 インピーダンスの高い回路で,シールド線を使用したら周波数特性が悪くなった
6-4 センサ入力用のコネクタからノイズが発生し,本来の性能が得られなかった
6-5 整流用ダイオードを基板に密着して取り付けたら焼損した
6-6 トランスなどの重量のある部品の実装は厳重に!
6-7 ユニバーサル基板の汚れで動作不安定
6-8 多層基板から部品を外す時,はんだ吸引器の使用でトラブル発生
6-9 一定周期でノイズが発生して,装置を誤動作させる
6-10 CRTをある測定器の上部に配置したところ,ノイズが混入した
6-11 CRT画面がノイズの影響を受け画面がゆれたり,色ずれを発生
6-12 トライアック式はんだゴテがパルス状の異常ノイズを発生し,機器が誤動作した
6-13 オンボード型DC-DCコンバータのノイズが混入する
6-14 大電流/低レベル回路で動作が不安定
6-15 高速クロック・ノイズが除去できない
6-16 電源ラインに乗るノイズが除去できない
6-17 複数の回路ボードにおいて,グラウンド間に発生する高周波ノイズが除去できない