USBに挿すだけ!OPアンプ/センサ/カレンダIC搭載!
ARMマイコン パーフェクト学習基板
桑野 雅彦 ほか著
B5判 112ページ
CD-ROM&基板付き
定価3,960円(税込)
JAN9784789831390
2010年9月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
本書の付属基板に搭載されているNXPセミコンダクターズのLPC1343はARM Cortex-M3をコアとする32ビットRISCマイコンです.ARM Cortex-M3コアは,32ビットでありながら低消費電力,高性能,低価格を特徴とするため,最近とても注目されています.本書ではこのARMマイコンを使ってマイコン・プログラミングの初歩を学習します.付属基板にはLPC1343のほか,タッチ・スイッチIC,カレンダIC,温度センサIC,OPアンプICなどを搭載しているので,USBケーブルでパソコンと繋ぐだけで,すぐにマイコン・プログラミングを学習できます.本書の前半BASIC編ではBASICインタープリタを使ったマイコン・プログラミングを,後半のC言語編では無料で使える開発ソフトウェアLPCXpresso IDEを使ったC言語によるマイコン・プログラミングを解説します.
本書&付属基板のここがすごい!
☆ARM Cortex-M3マイコン搭載
今後最も普及が期待されているARM Cortex-M3マイコンを搭載しています.搭載されているマイコンLPC1343は,性能,メモリ容量,周辺機能,USB標準装備など,すべての面でARM Cortex-M3マイコンの学習に最適な仕様となっています.
☆USBケーブルでパソコンと繋ぐだけでプログラムを書き込めます!
従来のマイコン基板は,USB対応と謳っていても書き込み用のソフトウェアを別途用意する必要がありました.本書付属基板は書き込み用のソフトウェアは不要です.もちろん書き込み器も不要です.面倒な設定は一切ありません.
☆マイコン学習に便利なICが標準実装.拡張基板は不要です!
従来のマイコン基板は,マイコン学習のために別途拡張基板とその部品類を購入する必要がありました.そのため,本を購入してからも出費がかさみ結局高価な買い物になりがちでした.本書付属基板は学習に便利なICが標準実装されていますので,別途拡張基板を用意する必要はありません.追加部品類は入手が容易で安価なものばかりです.
☆必要にして十分な汎用性を持つ付属基板
自分なりのアイデアでマイコンを使ってみたいというユーザのために,I/O端子は基本的にすべて使用できるようになっています.従って,便利なICが標準実装されていても汎用性が犠牲になっていません.
☆C言語を使った学習にも最適
本書では簡易言語Micro BASICのほか,通常のC言語での解説にも多くのページを割いています.C言語はCode Red社のツールで,これはLPCXpressoの標準IDEです.LPCXpresso IDEを使うと,LPCXpressoを使ったデバッグにスムーズに移行できます.
目次
8/16ビット・マイコンのように手軽に使える32ビット低消費電力マイコン
プロローグ ARM Cortex-M3マイコンLPC1343の特徴と付属基板のセットアップ
付属基板の四つの大きな特徴
ARM Cortex-M3マイコンLPC1343の特徴
ARM Cortex-M3マイコンとは
ARMコア・アーキテクチャの基本
Cortex-M3の動作モード,レジスタ,そして割り込み
付属基板の準備
付属CD-ROMと収録ファイルについて
コラム LPC1343版LPCXpresso販売のお知らせ
Appendix 付属基板に搭載されている低消費電流高速LDOレギュレータXC6501シリーズ
面倒くさい環境構築からおさらば
第1章 Micro BASICで楽々プログラミング!
なぜMicro BASICなの?
ワンチップ・マイコンの環境構築は意外と大変
LPC1343ならMicro BASICインタプリタが快適動作
Micro BASICインタプリタでお気楽プログラミング
準備は5分もかからない!
第2章 Micro BASICをARMマイコンにドラッグ&ドロップ
付属基板を動かそう
ターミナル・ソフトウェアの起動
Micro BASICインタプリタの起動
Micro BASICプログラムの実行
Micro BASICの書き換え
コラム1 LPC1343の起動シーケンス
コラム2 ブートローダROMによるUSBデバイスのサポート
覚えることが少なく手軽で簡単
第3章 Micro BASICの文法と使い方
Micro BASICとは
使用できる文字
プログラム領域と1行のサイズ
プログラムの入力とダイレクト・モード
行の形式
フラッシュ・メモリを使ったプログラムのロードとセーブ
RAM実行モードとROM実行モード
オートラン・モード
使用できる数値
汎用変数
メモリ変数/配列
特殊変数
演算子
命令文
LEDの点滅とタッチ・スイッチ入力で学ぶ
第4章 汎用入出力GPIOの使い方
GPIO出力機能の実験
GPIO出力とLEDの点滅
GPIO入力機能の実験
LPC1343のGPIO
GPIOを操作するレジスタ
GPIOの構造
GPIOの割り込みとMicro BASIC
PWM波形出力で学ぶ
第5章 タイマ/カウンタの使い方
付属基板のジャンパ設定
PWM波形の出力プログラム
PWM波形の周期とパルス幅の設定
タイマ動作の停止と起動
割り込み処理と割り込みカウンタ
出力波形の観測
16ビット・タイマ/カウンタCT16B0,CT16B1の構成
コラム1 タイマ/カウンタCT16B0の割り込みカウンタの値
コラム2 μITRON仕様RTOS μC3/Compactが付属基板で利用できる!
基準電圧源でA-D変換値を補正
第6章 A-Dコンバータの使い方
LPC1343内蔵A-Dコンバータの特徴
付属基板のジャンパ設定
基準電圧源でA-D変換値を補正する
A-D変換値読み取りプログラム
A-Dコンバータ関連レジスタと基本的な使い方
A-Dコンバータ・モジュールの主要レジスタ
バースト・モードへの変更
I2C,SPI接続のICに簡単アクセス
第7章 温度センサICとリアルタイム・クロックICからデータを読み出す
温度センサから温度データを読み出す
リアルタイム・クロックICから月日時分秒データを読み出す
LPCXpresso IDEとC言語による
第8章 A-Dコンバータの操作方法
A-Dコンバータのレジスタの定義とアクセス方法
A-Dコンバータの操作手順
基準電源を使った取得したデータの補正
A-D変換プログラムの動作確認
LPCXpresso IDEとC言語による
第9章 タイマを使ったPWM波形の出力方法
PWM波形出力時のタイマの内部構成
PWM波形出力プログラムの設定手順
PWM波形出力プログラムの動作確認
GPIO接続したタッチ・スイッチ電極からON/OFF
第10章 タッチ・スイッチICの使い方
タッチ・スイッチIC PCF8883の特徴としくみ
外付け抵抗とコンデンサの役割
PCF8883の出力はオープン・ドレインHigh
タッチ・スイッチIC PCF8883テスト・プログラム
I2Cモジュールを使ってI2Cデバイスを操作
第11章 温度センサICの使い方
温度センサICのI/Oインターフェース
I2Cバスの接続方法と基本仕様
I2Cバスの基本動作
I2Cバス・アクセスのシーケンス
LM75Bのレジスタ
LPC1343のI2Cバス・コントローラの概要
温度読み取りプログラム
SSPモジュールを使ってSPIデバイスを操作
第12章 リアルタイム・クロックICとDeep power-downモードの使い方
リアルタイム・クロックICのI/Oインターフェース
SPIバスの信号と動作
SPIバスにはリードとライトの区別がない
SPIバスの四つの動作モード
LPC1343とPCF2123の接続
PCF2123のチップ・イネーブルはHighアクティブ!
SSPモジュールの主要レジスタ
SPIバスの送受信動作とプログラム
PCF2132のレジスタ
PCF2123のアクセス
時計読み込みプログラム
Deep power-downモードとウェイクアップ
Deep power-downモードからの起動プログラム
コラム 時計用の発振回路は高精度が要求される