超低消費電力! コイン電池で動き続ける
すぐに使える! 液晶搭載マイコン・モジュール
Interface編集部 編
B5判 120ページ
液晶搭載マイコン付き
定価4,180円(税込)
JAN9784789831406
2009年12月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
組み込み機器の出力デバイスとして液晶表示が使われています.小型のマイコンに液晶デバイスを搭載した機器は,時計や温度計,体温計など多岐にわたります.
本書では,液晶制御機能を内蔵したマイコン(セイコーエプソン製S1C17702)と液晶を搭載した付属基板を使いながら液晶表示機能について学びます.付属する液晶マイコン基板はパソコンとUSBで接続し,プログラムの開発とダウンロードを行えます.液晶部分は72ドット×32ドットのドット・マトリクス表示で,自由に文字やグラフィックスを表示できます.基板上にはプッシュ・スイッチ×2とリセット・スイッチを持ち,ゲームなどのアプリケーション・プログラムの作成が可能です.プログラムの開発にはGCCを使用し,一般的な組み込み機器開発と同様の環境が用意されます.
本書では,液晶表示やGPIO,タイマ機能などの基本機能を個別に学びつつ,最後にはゲーム風のプログラムまで作成します.
目次
プロローグ 液晶ドライバ内蔵超低消費電力マイコン・モジュール誕生!
第1章 付属液晶マイコン基板を動かしてみよう!
1-1 付属の液晶マイコン基板の仕様
1-2 動作確認
1-3 デモ・プログラムを使って動作を確かめる
1-4 付属基板のカスタマイズ
1-5 それでは始めましょう
第2章 開発ツールのインストールと使いこなし
2-1 開発ツールをパソコンにインストールする
2-2 プログラム・ソースから実行形式のファイルを生成する
2-3 マイコンの内蔵フラッシュ・メモリにプログラムを書き込んで実行
2-4 プログラムをデバッグする
2-5 フリー・ラン・モードでプログラムを走らせる
2-6 オリジナルのプログラムを作る
2-7 付属基板に書き込まれているデバッグ・モニタを壊してしまったら
第3章 付属基板のハードウェアとデバッグ接続
3-1 付属基板の搭載部品と取り扱い
3-2 付属基板の回路
3-3 デバッグと書き込み済みプログラムのリカバリ
Column 付属基板のオンチップ・デバッガ機能
Column 水晶振動子の仕様
第4章 搭載マイコンの仕様とアーキテクチャ
4-1 搭載マイコンに内蔵されたCPUと周辺回路
4-2 命令セット
4-3 液晶駆動回路
4-4 デバッグ・モニタを使用する上でのユーザ・プログラムの制限
Column 腕時計とともに進化してきた超低消費電力マイコン
第5章 LCDのコントロール・プログラミング
5-1 S1C17702に内蔵されたLCDコントローラについて
5-2 S1C17702用LCDドライバ制御プログラムの設計
5-3 LCDの制御プログラム
5-4 階調表示
第6章 外部との入出力を行うGPIOの詳細
6-1 搭載マイコンS1C17702がもつ汎用入出力ポートの特徴
6-2 GPIOの入力機能について
6-3 GPIOの出力機能について
6-4 GPIOの割り込み
6-5 P0リセット
6-6 GPIOのプログラム例―早押しカウンタ
第7章 シリアル・データを送受信するUARTの動作とプログラミング
7-1 搭載マイコンS1C17702のUARTの特徴
7-2 S1C17702のUARTの動作
7-3 UARTを使用するプログラム例
第8章 ブロック崩しゲームを作ってみよう
8-1 ブロック崩しプログラムの構想
8-2 ブロック崩しプログラムの構造
8-3 各処理の実行間隔とタイミング
8-4 ボールを移動させるプログラム
8-5 ボールを描画するプログラム
8-6 パドルを移動させるプログラム
8-7 ブロックを作る
8-8 ブロックとボールの衝突処理
8-9 ブロックの描画
8-10 排他処理などの話
8-11 今後の拡張
Column ゲームの動作速度とクロック周波数