トランジスタ技術SPECIAL
パソコン周辺インターフェースのすべて(SP No.63)
PCを使いこなすためのハードウェア規格リファレンス
トランジスタ技術SPECIAL編集部 編
宮崎 仁 著
B5判 176ページ
定価1,927円(税込)
JAN9784789832557
1998年7月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
パソコン周辺インターフェースの詳細を理解しておくことはますます重要になってきます.パソコンとバス,オーディオ/ビジュアル/マルチメディア,伝送ネットワークの分野について,個々の規格の成り立ちからその内容,実現方法をふくめて,リファレンスとして役立つように,解説を加えました.
目次
はじめに 本特集の読み方
第1部について/第2部について
パソコンのハードウェア標準規格(Windows95/NT4.0用)
第1-1章 PC97
Microsoft社が作成したハードウェア標準/
PC95とPC97のハードウェア・デザイン・ガイド
(Windows 95の目標とその実現--最新のハードウェア資源の利用,
ユーザ・インターフェースの提供,PC 95の概要--Windowsでの基本的な機能,
PC 97の新機能--USBやIEEE1394,WDM,ACPIなど,
PC 97の概要--用途ごとのPCターゲット)
Windows98に対応したパソコンのハードウェア標準
第1-2章 PC98
Microsoft社とIntel社が決めた次世代Windows向けハードウェア仕様/
マルチメディア機能を強化するDirectX,DirectShowなどを装備
(PC 98の特徴--200MHz MMX PentiumがCPUの最低ライン,
PC 98の概要--Basic PC,Workstation PC,Entertainment PC)
IBM社のパソコンに採用されたことから飛躍的に発展した拡張バス
第1-3章 ISA
IBM社のパソコンに採用されたシステム・バス/
ISAバス基板を構成するいろいろな仕様
(システム構成,信号線定義,割り込みとDMA,アドレス・マップ,
電気的仕様,ボード・サイズとコネクタ,拡張ボードのピン配置)/
PnPのためのISAの拡張
(EISA ID,コンフィギュレーション・レジスタ,
コンフィギュレーション・レジスタのアクセス,
レガシーISAカードのリードバック,PnP ISAカードの構成例)
Intel社が提唱した次世代高速ローカル・バス
第1-4章 PCI
PCI SIGで標準化が進められたローカル・バス
(ISAからEISAへ,VLバスとPCI,AT互換機におけるPCIとほかのバスの動向)/
PCIを使ったシステムの構成
(PCIデバイス,基本的なインターフェース,信号線定義,
コンフィギュレーション・レジスタ,電気的仕様,
ボード・サイズとコネクタ,拡張ボードのピン配置,
拡張ボードの消費電力,システム構成の例)
OS,パソコン,BIOS,ハードウェアのメーカが協議して作った規格
第1-5章 Plug and Play
パソコンへのハードウェアの追加が簡単にできるようにするための規格/
パソコン関連のすべてのメーカが関係する機能
(OSレベルの機能,BIOSレベルの機能,ハードウェア・レベルの機能)
パソコンと周辺機器との接続を1本化するインターフェース規格
第1-6章 USB
周辺機器とパソコンの接続を同一のコネクタで行う/
いろいろな周辺機器に対応するためのテクニック
(システム構成,信号とコネクタ,データ転送速度,ケーブル,
転送速度の検出,パケットによる転送,トークンとハンドシェイク,
転送のスケジューリング,転送のモード,電源の供給,同期方式,
電気的仕様,パソコン側の構成の例,周辺機器側の構成の例)
Apple社のFireWireが規格の元となった
第1-7章 IEEE1394
ディジタルTV,ディジタルVTRも視野に入れた伝送規格/
ハードディスクやビデオ機器とのインターフェースに使用される
(システム構成,信号とコネクタ,ケーブル,データ転送速度,
バス使用権の制御,転送のスケジューリング,
サブアクションのモードとパケット,アドレッシング,
バス・リセットとノードIDの自動設定,同期方式,電気的仕様,
システム構成の例)
Compaq,Intel,Microsoftで協議した拡張スロットの規格
第1-8章 デバイス・ベイ
拡張ボードや内蔵周辺機器の機械的,電気的接続を容易にする/
ハードディスク,モデム,各種セキュリティ機器の接続に使う
(システム構成,デバイスの種類と外形寸法,デバイスの種類と消費電力,
信号線の定義,コネクタ,転送速度,デバイス・ベイ・コントローラ,
将来のインターフェースの動向)
PCMCIAとJEIDAが共同して作ったPC Card Standard規格
第1-9章 PCカード
電子手帳のメモリ・カードの規格が原点
(本格的な標準化の始まり,規格の統一とPCカード)/
大きさによって3種類あるPCカード
(カードの種類,電源電圧の違いと電圧キー,カードのタイプ,
カードの機能による分類,PCカードのコネクタ,信号線定義,
カードの種類と電源電圧の検出,DMA要求機能の拡張,
メモリ空間のアクセス,I/O空間のアクセス,電気的仕様,
CISとタプル,システム構成とAPI,コントローラICの例)
32ビットの高速PCカード規格
第1-10章 CardBus
電子手帳のメモリ・カードの規格が原点
(本格的な標準化の始まり,規格の統一とPCカード)/
大きさによって3種類あるPCカード
(カードの種類,電源電圧の違いと電圧キー,カードのタイプ,
カードの機能による分類,PCカードのコネクタ,信号線定義,
カードの種類と電源電圧の検出,DMA要求機能の拡張,
メモリ空間のアクセス,I/O空間のアクセス,電気的仕様,
CISとタプル,システム構成とAPI,コントローラICの例)
コラム 規格や情報の入手について
電子楽器の間で音楽データをやりとりするための規格
第2-1章 MIDI
多数のメーカが集まって日本でできた規格/
音楽だけでなく,オーディオ,ビデオ,照明機器の制御もする
(システム構成,接続の方法,信号線とコネクタ,
トランスミッタとレシーバ,伝送方式,
パソコンのMIDIインターフェース,メッセージのフォーマット)
放送局機器用のディジタル・オーディオ・インターフェース規格
第2-2章 DAI
VTRの音声をPCM化することからオーディオのディジタル化が始まる/
CD,DAT,MD,DCC,PCM機器,ディジタル・シンセサイザなどをつなぐことが目的
(対象とするディジタル・オーディオ機器,基本的な伝送方式,
サブフレームのフォーマット,チャネル・ステータスのフォーマット,
符号化とプリアンブル,伝送ラインの仕様,コネクタの仕様,DAIの回路例)
世界的に見れば少数派の日本のテレビ信号規格
第2-3章 NTSC
テレビ放送の歴史が物語る放送規格の違い/
白黒放送と互換性をもたせたカラー放送規格
(テレビ放送の基本方式,NTSC信号のフレーム構成,色信号の多重化,
NTSC信号のおもな規格,NTSC信号の復調回路)
IBM社のパソコン用に作られたビデオ・システム規格
第2-4章 VGA
AT互換機といわれるパソコンのほとんどが装備しているビデオ・システム
(VGA以前のビデオ・システム,VGAおよびそれ以後のビデオ・システム)/
ビデオ・ボードの交換で新しいビデオ・システムに対応できる
(ATアーキテクチャのビデオ・インターフェース機能,
VGAのハードウェア構成,VGAのビデオ・モード,VGAのビデオBIOS,
VGAのコネクタと信号線,VGAのディスプレイと信号タイミング,VGAの回路例)
VGAの上位互換ビデオ・システム
第2-5章 SVGA
サードパーティによって独自に拡張されたビデオ・システム/
VBEで決めたVGAを超えるビデオ規格
(VBEのビデオ・モード,VBEのメモリ・モデル,
VBEのファンクション・コール,Windowsのビデオ・システム,
多色表示のデータ・フォーマット,DMTのディスプレイと信号タイミング)
画像データと音声データを転送するPCカード・インターフェース
第2-6章 ZVポート
ノート・パソコンに座像や音声データを転送する方法/
PCカードに画像と音声のデータを送るための取り決め
(ZVポートのシステム,信号線定義,
画像データのフォーマットとタイミング,
音声データのフォーマットとタイミング,電気的仕様)