Last Update 2018/12/06

トランジスタ技術SPECIAL
OPアンプから始めるアナログ技術(SP No.71)
OPアンプ回路の設計からアナログPLDの活用まで

トランジスタ技術SPECIAL編集部 編
B5判 172ページ
定価1,927円(税込)
JAN9784789832632
2000年7月1日発行
[絶版2012.3.1] トランジスタ技術SPECIAL OPアンプから始めるアナログ技術(SP No.71)
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 アナログ回路の設計は経験がものをいう世界であるといわれています.ディジタル回路と違って,一朝一夕にアナログ回路技術を身につけるのは難しいのは事実です.しかし,ベテラン技術者もカンと経験だけで回路を設計をしているわけではありません.一つ一つの回路構成,抵抗やコンデンサのパラメータの決定にはそれなりの理由があります.
 アナログ回路は先輩技術者が考え出したいくつかの基本回路の動作原理を理解し,最新のデバイスを使った設計のノウハウ…つまり,この回路のこの抵抗値はなぜこの値なのか…を論理的に理解することにより,短期間に設計技術を身につけることが可能です.
 ディジタル技術全盛の今日ですが,機器設計の違いは意外にアナログ設計技術の優劣で決まることが多いものです.アナログ技術を身につけて,違いの出せる技術者に飛躍しましょう.

目次

 OPアンプがわかれば,アナログ回路を読み解ける
第1章 アナログの世界がおもしろい
ディジタル全盛時代,しかし意外と勝負はアナログ技術で決まる/OPアンプを理解すれば,アナログがわかる…/OPアンプ回路設計の基礎から応用まで/A-D,D-Aコンバータとマイクロプロセッサが一つになったマイクロコンバータADuC812/アナログ・プログラマブル・デバイスispPAC登場/本誌でアナログ技術をマスタし,技術の幅を広げよう

コラム 30年前の研究成果が現在の設計の参考になる…テラダイン社フィルブリック/ネクサス研究所『演算増幅器応用のてびき』
 急速に変わりつつあるOPアンプの世界…変わる技術,変わらない技術

 理想OPアンプと仮定して話を進める
第2章 OPアンプの原理と理想設計
『理想OPアンプ』とフィードバック/簡単なOPアンプ回路を組み立てて動かしてみよう/理想OPアンプによる電圧フォロワ回路/理想OPアンプによる非反転増幅回路/理想OPアンプによる反転増幅回路/理想OPアンプによる加算回路,減算回路/『理想OPアンプ』はOPアンプの数学モデル

Appendix OPアンプの特殊値の意味
増幅率(ゲイン)/入力オフセット電圧/入力インピーダンス,入力バイアス電流,入力オフセット電流/出力抵抗/電源電圧変動除去比/同相電圧除去比/周波数特性

 『理想OPアンプ』による設計から現実の設計へ
第3章 OPアンプの特性表の見方とOPアンプの選択
『理想OPアンプ』から『現実のOPアンプ』の世界へ…まず,OPアンプのデータシートを入手しよう/絶対定格は,一瞬たりとも越えてはならない定格/OPアンプ特性値の意味を理解しよう/入力オフセット電圧,入力オフセット電圧ドリフト/オフセット電圧は補償回路によりキャンセルできる/バイアス電流とオフセット電流/入力バイアス電流による誤差を回路の工夫でキャンセル/開ループ・ゲイン,周波数特性,ゲイン帯域幅積,位相マージン,スルーレート/その他の特性(同相電圧除去比,電源除去比,ノイズ特性)/SPICEマクロモデル

 先陣の優れた業績を有効に活用しよう
第4章 OPアンプを使った代表的な線形演算回路
電圧フォロワ回路/非反転増幅回路/非反転増幅回路(レベルシフト型)/非反転増幅型インスツルメンテーション・アンプ/反転増幅回路,反転加算回路/n入力反転加算回路/微分回路/積分回路/電流-電圧変換回路/抵抗-電圧変換回路/定電流回路/差動増幅回路/インスツルメンテーション・アンプ

 少し高度な回路をマスタしよう
第5章 OPアンプを使った非線形処理回路
コンパレータ,ヒステリシス・コンパレータ回路/半波整流回路/両波整流回路/ピーク・ホールド回路/サンプル&ホールド回路/フィルタ回路とその実現手段/Micro-CapV/CQ版によるフィルタ・シミュレーション/8次連続アクティブ・フィルタIC MAX274/スイッチト・キャパシタ・フィルタ

 OPアンプを使ったアナログ回路のキー・ポイントを伝授します
第6章 IEEE1394ネットワーク・アプリケーション
アナログの達人になろう,されどアナログだけの達人になるな!----『ソリューション』の時代,アナログ,ディジタル,パワーの総合技術を!/グラウンドはアナログ技術の生命線----アナログ一点グラウンド,アナログ・グラウンドとディジタル・グラウンドの分離/仮想基準電位(グラウンド)/ノイズはどこから進入するか----静電カップリングと電磁カップリング/グラウンドとシールド/熱バランスに細心の注意を---1℃の温度差で数十μAの熱起電力,半導体特性は温度バランスが決め手/微小電流回路のポイント---ガード・リングの正しい使い方/抵抗の選択のポイント----抵抗値の選び方,ノイズ,精度,温度係数/コンデンサの選択のポイント---絶縁抵抗とtanδ/シミュレータをうまく使って,設計をスピードアップ

 1/3オクターブBPFの設計術
第7章 私ならこうする,山田流アナログ設計術
当時設計した1/3オクターブBPF/無調整化のためLCフィルタを採用…容量結合型が良い/容量結合型BPFには直列共振タイプと並列共振タイプがある/FDNR回路の登場/スケーリング作業を行う/最終回路の特性/今度設計するならこんな回路かな/状態変数(バイカッド)型は部品点数が多いのでたいへん

 8ch12ビットA-Dコンバータ,2ch12ビットD-AコンバータにCPUが付いた
第8章 マイクロコンバータ1チップでデータ集録
マイクロコンバータADuC812の仕様/ADuC812のアーキテクチャとメモリ&入出力ペリフェラル/スペシャル・ファンクション・レジスタ(SFR)/A-Dコンバータを動かしてみよう/D-Aコンバータのプログラミング/その他の内蔵ペリフェラルの制御/ADuC812の開発ツール---開発ツール・キットとKEIL社8051用Cコンパイラ/シリアル・ダウンロード/ミニ・データ集録基板の試作

 はんだこてデバッグよ,さようなら
第9章 アナログ・プログラマブル・デバイス登場
プログラマブル・アナログ・デバイスispPAC/インスツルメンテーション・アンプ+加減算&フィルタispPAC10/設計ツール`PAC Designer'の入手と使い方/8ビットDACとコンパレータが追加されたispPAC20/5次ローパス・フィルタ+出力アンプが追加されたispPAC80

質問やお問い合わせはこちらに……

トランジスタ技術スペシャル編集部 サポート係 まで!