Last Update 2003/10/24

SPICEによるシミュレータ新活用法
パソコンを使った新世代設計技術マスタリング

岡村 廸夫 著
A5判 202ページ
定価1,923円(税込)
JAN9784789832953
1991年9月30日発行
[絶版1999.1] SPICEによるシミュレータ新活用法
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 回路シミュレータは昔から大きな会社や研究所で使うというのが相場でした.これを自分の机の上のパソコンで,しかも実験のときと同じようにすぐに結果が出る形でのシミュレーションを紹介したのが本書です.別売のソフトウェアPSpice(CQ版)を使います.

目次

第1章 回路シミュレータで何ができるか
1.1 生い立ち
 * アナログ回路シミュレータとは
 * これまでのシミュレータは
 * 新しい考え方
 * 何を目指すか
 * たどる道
 * 経験者へのメッセージ
1.2 使ってみたサンプル
 * コンデンサ入力型整流回路の波形
 * OPアンプの位相補償と周波数特性
 * パワー・スイッチングと負荷線
 * 回路シミュレータの効果

第2章 SPICEを使う
2.1 コンピュータの準備
 * PSpice(CQ版)の構造
 * 用意するもの
2.2 働かせてみよう
 * 最初のシミュレーション
 * 誤りがあるとき
 * 結果を読み取る
2.3 ファイルの中身
 * CMDのファイルとは
 * CIRファイルの内容
 * 数値の表し方
 * エラー・チェック
2.4 いくつかのアドバイス
 * ライブラリとファイルのありか
 * CRY,COMの使い方
 * ファイルの整理法
 * 使い勝手の改善

第3章 シミュレーションの機構
3.1 シミュレーションの種類
 * スピード・アップのために
 * 過渡特性を調べる
 * 周波数特性を調べる
 * 直流特性を調べる
 * その他のシミュレーション
3.2 トラブルとその解決法
 * 回路の誤り
 * 浮いているノード
 * 1ノードに電線は2本以上
 * 値が0の部品
 * 電圧源と電圧源の接続
 * 収れんの問題
3.3 実験結果の取り出し方
 * プリントとプロット
 * PROBEへのデータ
 * PROBEでのハードコピー
 * PROBE画面をファイルへ
 * 定数をステップする
 * そのほかの組み合わせ

第4章 電源と整流回路への応用
4.1 整流回路の動作を見る
 * 電源はわかっているか
 * 半波整流を使って
4.2 コンデンサ入力型整流回路
 * 両波整流の場合
 * ブリッジ整流の場合
 * 設計に使うと
 * 突入電流と位相
4.3 チョーク入力型整流回路
 * チョーク入力型整流回路の動作
 * シミュレータの応用
 * 収れんの問題
 * チョーク・コイルの扱い方
 * 長時間のシミュレーション
 * ちょっとチョークを入れよう

第5章 OPアンプをシミュレートする
5.1 理想OPアンプ
 * 簡単なモデル
 * 増幅回路の動作
 * 信号源の設定法
 * 理想OPアンプでの解析
 * サブサーキット
 * 理想OPアンプの限界
5.2 OPアンプのモデル
 * いろいろなレベル
 * UA741のサブサーキット
 * 出力の飽和
 * モデルを使って
 * 位相補償外付けのモデル
 * いろいろなOPアンプ
5.3 回路上でのモデルの動作
 * 回路のオフセットとドリフト
 * OPアンプを交換する
 * 入力インピーダンスを測る
 * 出力インピーダンスを測る
5.4 ひずみを調べる
 * FETの応用
 * 定量的な結果を得るには

第6章 OPアンプ応用回路
6.1 増幅器
 * RIAAイコライザ
 * 熱雑音のシミュレーション
6.2 フィルタ
 * 積分回路
 * 微分回路
 * ポール・ゼロ・キャンセル
 * 普通のアクティブ・フィルタ
 * ノッチ・フィルタの場合
 * デリケートなフィルタ
6.3 非線形回路
 * 理想ダイオード
 * 折れ線近似回路
6.4 発振回路
 * マルチバイブレータ
 * 電圧で制御する三角波・方形波発生器
 * 正弦波の発振器
 * 発振をスタートさせる方法

第7章 そのほかのアナログ回路
7.1 定電圧電源
 * シリーズ・レギュレータの場合
 * 定電圧電源のモデル
 * リプルの取り出し方
 * データ数の多いとき
 * 負荷特性を測る
7.2 定電流回路
 * 精度とダイナミック・レンジ
 * 抵抗の誤差の影響
 * 追従性
7.3 対数増幅器,その他のコンバータ
 * 対数増幅器
 * 広レンジ電流インバータ
 * 計数率計
 * ダイオード・ポンプの改良
 * 階段波発生器

第8章 パワー回路への応用
8.1 なぜパワー回路か
 * パワー回路が壊れたとき
 * 測定の困難さ
 * コストと工数の問題
8.2 応用の実例
 * インダクティブ負荷のスイッチング
 * どんな波形になったか
 * 負荷線をかく
8.3 サプレッサの効果
 * ダイオードを入れると
 * ダイオードを入れたときの負荷線
 * コンデンサも入れたとき
 * トランジスタを変えると
 * 行き帰りか
8.4 サイリスタをシミュレートする
 * サイリスタのモデル
 * ターンONの実験
 * DV/DT 耐量の実験
 * ターンOFFの実験
 * むすび