SPICEによるシミュレータ新活用法
パソコンを使った新世代設計技術マスタリング
岡村 廸夫 著
A5判 202ページ
定価1,923円(税込)
JAN9784789832953
1991年9月30日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
回路シミュレータは昔から大きな会社や研究所で使うというのが相場でした.これを自分の机の上のパソコンで,しかも実験のときと同じようにすぐに結果が出る形でのシミュレーションを紹介したのが本書です.別売のソフトウェアPSpice(CQ版)を使います.
目次
第1章 回路シミュレータで何ができるか
1.1 生い立ち
* アナログ回路シミュレータとは
* これまでのシミュレータは
* 新しい考え方
* 何を目指すか
* たどる道
* 経験者へのメッセージ
1.2 使ってみたサンプル
* コンデンサ入力型整流回路の波形
* OPアンプの位相補償と周波数特性
* パワー・スイッチングと負荷線
* 回路シミュレータの効果
第2章 SPICEを使う
2.1 コンピュータの準備
* PSpice(CQ版)の構造
* 用意するもの
2.2 働かせてみよう
* 最初のシミュレーション
* 誤りがあるとき
* 結果を読み取る
2.3 ファイルの中身
* CMDのファイルとは
* CIRファイルの内容
* 数値の表し方
* エラー・チェック
2.4 いくつかのアドバイス
* ライブラリとファイルのありか
* CRY,COMの使い方
* ファイルの整理法
* 使い勝手の改善
第3章 シミュレーションの機構
3.1 シミュレーションの種類
* スピード・アップのために
* 過渡特性を調べる
* 周波数特性を調べる
* 直流特性を調べる
* その他のシミュレーション
3.2 トラブルとその解決法
* 回路の誤り
* 浮いているノード
* 1ノードに電線は2本以上
* 値が0の部品
* 電圧源と電圧源の接続
* 収れんの問題
3.3 実験結果の取り出し方
* プリントとプロット
* PROBEへのデータ
* PROBEでのハードコピー
* PROBE画面をファイルへ
* 定数をステップする
* そのほかの組み合わせ
第4章 電源と整流回路への応用
4.1 整流回路の動作を見る
* 電源はわかっているか
* 半波整流を使って
4.2 コンデンサ入力型整流回路
* 両波整流の場合
* ブリッジ整流の場合
* 設計に使うと
* 突入電流と位相
4.3 チョーク入力型整流回路
* チョーク入力型整流回路の動作
* シミュレータの応用
* 収れんの問題
* チョーク・コイルの扱い方
* 長時間のシミュレーション
* ちょっとチョークを入れよう
第5章 OPアンプをシミュレートする
5.1 理想OPアンプ
* 簡単なモデル
* 増幅回路の動作
* 信号源の設定法
* 理想OPアンプでの解析
* サブサーキット
* 理想OPアンプの限界
5.2 OPアンプのモデル
* いろいろなレベル
* UA741のサブサーキット
* 出力の飽和
* モデルを使って
* 位相補償外付けのモデル
* いろいろなOPアンプ
5.3 回路上でのモデルの動作
* 回路のオフセットとドリフト
* OPアンプを交換する
* 入力インピーダンスを測る
* 出力インピーダンスを測る
5.4 ひずみを調べる
* FETの応用
* 定量的な結果を得るには
第6章 OPアンプ応用回路
6.1 増幅器
* RIAAイコライザ
* 熱雑音のシミュレーション
6.2 フィルタ
* 積分回路
* 微分回路
* ポール・ゼロ・キャンセル
* 普通のアクティブ・フィルタ
* ノッチ・フィルタの場合
* デリケートなフィルタ
6.3 非線形回路
* 理想ダイオード
* 折れ線近似回路
6.4 発振回路
* マルチバイブレータ
* 電圧で制御する三角波・方形波発生器
* 正弦波の発振器
* 発振をスタートさせる方法
第7章 そのほかのアナログ回路
7.1 定電圧電源
* シリーズ・レギュレータの場合
* 定電圧電源のモデル
* リプルの取り出し方
* データ数の多いとき
* 負荷特性を測る
7.2 定電流回路
* 精度とダイナミック・レンジ
* 抵抗の誤差の影響
* 追従性
7.3 対数増幅器,その他のコンバータ
* 対数増幅器
* 広レンジ電流インバータ
* 計数率計
* ダイオード・ポンプの改良
* 階段波発生器
第8章 パワー回路への応用
8.1 なぜパワー回路か
* パワー回路が壊れたとき
* 測定の困難さ
* コストと工数の問題
8.2 応用の実例
* インダクティブ負荷のスイッチング
* どんな波形になったか
* 負荷線をかく
8.3 サプレッサの効果
* ダイオードを入れると
* ダイオードを入れたときの負荷線
* コンデンサも入れたとき
* トランジスタを変えると
* 行き帰りか
8.4 サイリスタをシミュレートする
* サイリスタのモデル
* ターンONの実験
* DV/DT 耐量の実験
* ターンOFFの実験
* むすび