Last Update 2003/11/10
パソコンでつくるマイコン組み込みMIDI関連機器の制作
Java & AKI-80

長嶋 洋一 著
B5判 176ページ
3.5"2DD FD付き
定価1,885円(税込)
JAN9784789834216
1997年8月1日発行
[絶版2001.4.30] Java & AKI-80
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 Javaはワークステーションの製造で有名なSun Microsystems社が開発したCPUを選ばないC++ライクな開発用言語です.
 また,AKI-80は秋葉原の秋月電子通商が開発した,東芝のCPU TMPZ84C015を使用したZ80マイコン・ボードです.
 この二つの取り合わせで,音楽関連の機器を開発する過程を紹介します.

CONTENTS

 21世紀のソフト技術+20世紀後半のエレクトロニクス技術
■第1章 なぜJava&AKI-80か
 ●Javaの登場
 ●電子技術の空洞化
 ●本書の目標

  中古PC98+MS-DOS,AKI-80,アセンブラ,Cコンパイラ,テキスト・エディタ,…
■第2章 Javaへの旅立ちの準備
 ●ハードとソフトの環境と方針
 ●パソコン環境と中古98
 ●カード・マイコン「AKI-80」
 ●アセンブラ「XA80」
 ●Cコンパイラ「Mini-C体験版」
 ●Windowsパソコンでの開発環境
 コラム 東芝TMPZ84C015について

 パソコンを使ったソフト開発の方法とROM化の道具立て
■第3章 AKI-80の開発環境の構築
 ●DOSとC言語によるツールの自作
 ●AKI-80によるシステム開発の手法
 ●ソフト開発環境の展望とJava
 ●ICEとROMエミュレータとROMライタ
 ●アプリケーション例 : MIDIとComputer Music

Appendix1 MIDI規格について
 ●MIDI規格の基礎部分の階層
 ●MIDIメッセージの階層

Appendix2 スタンダードMIDIファイル規格について
 ●MIDI規格とSMF規格
 ●概念と用語の定義

 ターゲット・システムをプリンタ・ポートに接続してデバッグする
■第4章 ROMエミュレータの開発
 ●ROMエミュレータの原理と構成
 ●プリンタ・ポート利用のROMエミュレータの製作
 ●プリンタ・ポートの解析
 ●インテルHEXファイルからのダウンロード・ソフト
 ●アセンブラ環境でのAKI-80システム開発

Appendix Windowsパソコンでの開発環境
 ●Windows95とMS-DOS
 ●98とDOS/Vマシン

 パラレル・ポートの拡張法からシリアル・ポートのMIDIインターフェースへの活用まで
■第5章 AKI-80によるシステム開発
 ●AKI-80のメリットとデメリット
 ●パラレル・ポート入出力とその拡張
 ●タイマと割り込みの活用
 ●シリアルポートとMIDI
 ●BASM80とKUROKOによる開発環境との比較

 ファミコン用データ入力機器の改造やMIDI関連機器を作る
■第6章 AKI-80による音楽情報処理機器の開発
 ●ファミコン用PowerGlove改造マシン2題
 ●フランスに渡った「アナログ-MIDIコンバータ」
 ●MIDIメッセージ・ディスプレイとMIDIマージャ
 ●新楽器「MIBURI-SENSOR」と「SNAKEMAN」
 ●MIDIビデオスイッチャと新作のComputer Musicシステム

 Mini-Cでソフトウェア開発する過程を詳述する
■第7章 C言語によるAKI-80システムの開発
 ●Mini-Cの動作を解析する
 ●アセンブラ処理をCに置き換える
 ●AKI-80用スタートアップ・モジュールとライブラリの開発
 ●標準出力 : LCDユニットの利用
 ●標準入力の検討
 ●CによるMIDI処理の実現

 ネットワーク指向の言語JavaでAKI-80プログラムを作る
■第8章 JavaからAKI-80へ(前編)
 ●Javaの思想とAKI-80までの道のり
 ●Javaソフトの開発とwww用アプレットの開発
 ●Java Virtual Machine SPECの検討
 ●Javaバイナリ・ファイル解析ツールの製作

 Javaアプレットを制作する→Cプログラムに変換する→AKI-80プログラムを生成する
■第9章 JavaからAKI-80へ(後編)
 ●Javaバイナリ→Cソースのコンバータの製作
 ●JavaによるAKI-80開発環境の実現
 ●「JavaでAKI-80」の制限と課題
 ●AKI-80によるインターネット端末の構想