パソコンでつくるマイコン組み込みMIDI関連機器の制作
Java & AKI-80
長嶋 洋一 著
B5判 176ページ
3.5"2DD FD付き
定価1,885円(税込)
JAN9784789834216
1997年8月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
Javaはワークステーションの製造で有名なSun Microsystems社が開発したCPUを選ばないC++ライクな開発用言語です.
また,AKI-80は秋葉原の秋月電子通商が開発した,東芝のCPU TMPZ84C015を使用したZ80マイコン・ボードです.
この二つの取り合わせで,音楽関連の機器を開発する過程を紹介します.
CONTENTS
21世紀のソフト技術+20世紀後半のエレクトロニクス技術
■第1章 なぜJava&AKI-80か
●Javaの登場
●電子技術の空洞化
●本書の目標
中古PC98+MS-DOS,AKI-80,アセンブラ,Cコンパイラ,テキスト・エディタ,…
■第2章 Javaへの旅立ちの準備
●ハードとソフトの環境と方針
●パソコン環境と中古98
●カード・マイコン「AKI-80」
●アセンブラ「XA80」
●Cコンパイラ「Mini-C体験版」
●Windowsパソコンでの開発環境
コラム 東芝TMPZ84C015について
パソコンを使ったソフト開発の方法とROM化の道具立て
■第3章 AKI-80の開発環境の構築
●DOSとC言語によるツールの自作
●AKI-80によるシステム開発の手法
●ソフト開発環境の展望とJava
●ICEとROMエミュレータとROMライタ
●アプリケーション例 : MIDIとComputer Music
Appendix1 MIDI規格について
●MIDI規格の基礎部分の階層
●MIDIメッセージの階層
Appendix2 スタンダードMIDIファイル規格について
●MIDI規格とSMF規格
●概念と用語の定義
ターゲット・システムをプリンタ・ポートに接続してデバッグする
■第4章 ROMエミュレータの開発
●ROMエミュレータの原理と構成
●プリンタ・ポート利用のROMエミュレータの製作
●プリンタ・ポートの解析
●インテルHEXファイルからのダウンロード・ソフト
●アセンブラ環境でのAKI-80システム開発
Appendix Windowsパソコンでの開発環境
●Windows95とMS-DOS
●98とDOS/Vマシン
パラレル・ポートの拡張法からシリアル・ポートのMIDIインターフェースへの活用まで
■第5章 AKI-80によるシステム開発
●AKI-80のメリットとデメリット
●パラレル・ポート入出力とその拡張
●タイマと割り込みの活用
●シリアルポートとMIDI
●BASM80とKUROKOによる開発環境との比較
ファミコン用データ入力機器の改造やMIDI関連機器を作る
■第6章 AKI-80による音楽情報処理機器の開発
●ファミコン用PowerGlove改造マシン2題
●フランスに渡った「アナログ-MIDIコンバータ」
●MIDIメッセージ・ディスプレイとMIDIマージャ
●新楽器「MIBURI-SENSOR」と「SNAKEMAN」
●MIDIビデオスイッチャと新作のComputer Musicシステム
Mini-Cでソフトウェア開発する過程を詳述する
■第7章 C言語によるAKI-80システムの開発
●Mini-Cの動作を解析する
●アセンブラ処理をCに置き換える
●AKI-80用スタートアップ・モジュールとライブラリの開発
●標準出力 : LCDユニットの利用
●標準入力の検討
●CによるMIDI処理の実現
ネットワーク指向の言語JavaでAKI-80プログラムを作る
■第8章 JavaからAKI-80へ(前編)
●Javaの思想とAKI-80までの道のり
●Javaソフトの開発とwww用アプレットの開発
●Java Virtual Machine SPECの検討
●Javaバイナリ・ファイル解析ツールの製作
Javaアプレットを制作する→Cプログラムに変換する→AKI-80プログラムを生成する
■第9章 JavaからAKI-80へ(後編)
●Javaバイナリ→Cソースのコンバータの製作
●JavaによるAKI-80開発環境の実現
●「JavaでAKI-80」の制限と課題
●AKI-80によるインターネット端末の構想