Last Update 2003/10/15

IEEE-488(GPIB)とその応用
標準ディジタル・バスの使い方から設計法まで

岡村 廸夫 著
A5判 272ページ
定価1,796円(税込)
JAN9784789836630
1988年9月5日発行
[絶版1997.6] IEEE-488(GPIB)とその応用
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 ここさえわかれば使えるように書かれた第1部から,GPIBの構造・動作・応用を述べた第2部,そして専門家向けに互換性などを論じた第3部とすべてをカバーしています.

目次

第1部 はじめて使う人のために

1 IEEE-488バスの基礎
 1.1 なぜ標準インターフェースか
    どこにでも接続できる仕組/何が期待できるか/組合わせの実例
 1.2 IEEE-488バスの構造
    なんでも並列につなぐ/バス上での配役/
    アドレスの動き/確実なやりとりのために
 1.3 コントローラ,トーカ,そしてリスナ
    コントローラの役割/コマンドとデータ/トーカとリスナの動作

2 安定なシステムを組み立てるには
 2.1 システムにまとめる技術
    システム化の責任はどこに/システム化と信頼性/システム技術のコスト
 2.2 どんな装置を選ぶか
    装置のもっている機能は
 2.3 システムの組立てと配線
    装置の準備/ケーブルの選択/グランド・ループを防ぐ/電源とグランドの問題

3 はじめての運転
 3.1 プログラムにかかる前に
    用意するもの/注目すべき命令/できるだけシンプルに
 3.2 簡単なプログラムを書く
    はじめに試すコマンド/ファンクション・コードを送る/デフォルト値/データを読み取る
 3.3 やさしいプログラムの実例
    機能の設定から読みだしまで/テスト/アドレス・テスタ

第2部 本格的な応用のために

4 IEEE-IBの構造と動作
 4.1 バス・ラインの信号と機能
    選択できるインターフェース機能/16本の電線の役割/3線ハンドシェイク
 4.2 コマンドとデータの伝送
    コマンド・モード/データ・モード
 4.3 バス・コマンド
    共通な命令/リモート/ローカルの論理
 4.4 ポーリングの動作
    サービス・リクエスト/シリアル・ポール/パラレル・ポール/パラレル・ポールの割り当て
 4.5 拡張トーカと拡張リスナ
    二次アドレスとサブセット
 4.6 コントローラの機能
    システム・コントローラとコントローラ・イン・チャージ/パス・コントローラ

5 Basicによるプログラム
 5.1 プログラムの前提条件
    実例に使うプログラム/ソフトの予備知識
 5.2 IBを動かすコマンド
    準備をするための命令/バス・コマンド/データの読み書き/ポーリング,点呼の機能/特別な命令/システム設定
 5.3 問題となりやすいプログラムのポイント
    デリミタの優先順位と動作/長いデータを読む/SRQとシリアル・ポール

6 コンパイラやアセンブラによるプログラム
 6.1 プログラムの環境
    自作と互換性/プログラムの供給形態/OSレベルからの実行
 6.2 アセンブラから使う
    アセンブラ上での命令と機能/エラー・コード/機械語で割込み
 6.3 コンパイラから使う
    Cとアセンブラの接続/Fortranとアセンブラの接続/コンパイラでの割込み

第3部 開発と発展への挑戦

7 製作のためのアプローチ
 7.1 ハードウェアの考察
    汎用部品だけで作ったリスナ/専用ICによるトーカ・リスナ/
    専用IEEE-IBアダプタによる回路
 7.2 コントローラのためのハンドラ・プログラム
    めざすところ/Basicとの接続部/ポート割当て,データ・スペース/
    エントリ・ポイント/イニシャライズ/リード,ライト,シリアル・ポール/
    バス・トランスファ/SRQの検出と割込み/パラレス・ポールと
    ユニバーサル・コマンド/コンパイラやアセンブラから使うとき
 7.3 装置側とプログラム
    デジボルを模擬する/プログラムの動作/トーカとリスナ
 7.4 プログラム上の問題点
    確実な動作のために/トーカ,リスナの起動と解除/
    非コントローラのリスナとBI/ハンドシェイクの工夫/NRFDホールド・オフ

8 互換性上の問題点と解決法
 8.1 互換性と自由度
    互換性が得られない実例/ICを使えば互換性が得られるか
 8.2 プロトコルの違い
    コマンド・モードとデータ・モード/バス・コマンド/シリアル・ポール
 8.3 インターフェースの機構
    割込みのあつかい/デリミタ/データ・バッファの考察
 8.4 IEEE Std.488の推奨使用法
    ガイド・ラインの目的/命令の順序/デリミタとバッファ/コードとフォーマットの規格化

9 トラブル例とその対策
 9.1 IBが動かない原因
    規格通りに作ったのに/制約のないIBはない/プロトコル/バス・アナライザ/タイミングの秘法
 9.2 雑音による誤動作と対策
    ケーブルの問題/ケーブルの長さはなんに利くか/グランドの扱い方と誤動作
 9.3 機能拡張の手段
    長さを延ばす/バス容量の増強
 9.4 バスのスピード
    IBは遅いか/スピード・アップの方法

Appendix A
Appendix B