Last Update 2007/09/21

エンジニアのための必修プログラミング講座
今さら聞けないCの基礎

山岡 祥 著
B5変型判 240ページ
定価2,090円(税込)
JAN9784789837088
2003年11月1日発行
[絶版2006.12.25] 今さら聞けないCの基礎
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 現代のエンジニアにとって,プログラミングの知識は必須です.とくに,C言語のプログラミングは知っているのが当たり前になったと言えるでしょう.しかし,これまで仕事上で使う必要のなかった人や,十分な学習をする機会のなかったような人は,突然C言語によるプログラミングを要求されて困ってしまったという経験があると思います.そのようなとき,入門書を読んでもささいな疑問点を解消できずに目的とするプログラミングができないということがよくあると思います.
 本書は,C言語に関する基本的な知識を網羅し,また数多くのプログラム例を一読して理解できるようなごく短いコードで紹介してあります.さらに,陥りやすいミスの例も,対処法も合わせて詳しく紹介しました.これまで,いろいろなC言語の入門書を読んでも,十分に理解することができなかったという方に本書をお薦めします.

■本書に掲載されているソース・リストのダウンロード
ダウンロードファイルは,LHA形式で圧縮してあります.BC.lzhとVC.lzhを適当なディレクトリに保存して,解凍ソフトを使って解凍すると,フォルダBCとフォルダVCがそれぞれ作成されます.フォルダBCには,Borland C++5.5用のファイル,フォルダVCにはVisual C++用のファイルが入っています.
●BC.lzh(56K)
●VC.lzh(84K)


目次

第1章 コンピュータの基礎とC言語
 1.1 低水準言語と高水準言語
  低水準言語
  高水準言語(高級言語)
 1.2 CとC++とC#
  C ―― 構造化言語
  C++ ―― オブジェクト指向型言語
  C# ―― インターネット時代の次世代言語
 1.3 C言語の特徴
 1.4 コンソールアプリケーションとWindowsアプリケーション
  なぜ今コンソールアプリケーションか
  なぜ今C言語か
 1.5 コンパイラ型言語とインタープリタ型言語
  コンパイラ型言語とインタープリタ型言語の処理手順
 1.6 コンピュータが扱う情報の単位
 1.7 キャラクタコード
 1.8 Borland C++ Compiler5.5によるプログラムの開発手順
 1.9 Visual C++によるプログラムの開発手順
 1.10 Visual Studio.NETによるプログラムの開発手順

第2章 画面への入出力
 2.1 画面への出力 printf
  Hello Worldプログラムとprintf関数
  エスケープ・シーケンス
  フリーフォーマットとインデント
  コメント文
 2.2 変数と定数/数値の出力
  変数と定数と変換文字
  いろいろな変数の型
  四則演算
 2.3 変数と定数/一文字の出力
 2.4 変数への入力 scanf
  scanf関数
  scanf関数とprintf関数を組み合わせる
  puts関数とgets関数

第3章 条件文
 3.1 条件式に用いる演算子
  関係演算子
  論理演算子
  インクリメント演算子/デクリメント演算子
 3.2 条件判断if(制御構造1)
  制御構造と流れ制御文
  if文
  if else文
  2つの論理式が論理演算子でつながっているとき
  3つの論理式が論理演算子でつながっているとき
 3.3 多方向分岐switch case(制御構造2)

第4章 繰り返し文
 4.1 繰り返しfor(制御構造3)
 4.2 繰り返しwhile(制御構造4)
  break文
  continue文
 4.3 繰り返しdo while(制御構造5)

第5章 配列
 5.1 1次元配列
 5.2 2次元配列
 5.3 配列と文字列

第6章 ポインタ
 6.1 変数のアドレス
 6.2 ポインタ変数
 6.3 ポインタと文字列
  文字列のコピー
 6.4 short型のポインタと配列
 6.5 ポインタと2次元配列
 6.6 ポインタ配列

第7章 関数
 7.1 関数の種類
 7.2 渡すデータなし,戻り値なし
 7.3 call by value(データ受け渡しあり,戻り値なし)
 7.4 call by value(データ受け渡しあり,戻り値あり)
 7.5 call by reference(ポインタデータ渡し,ポインタ操作によるデータ変更)
 7.6 配列データ(1次元配列)を関数に渡す
 7.7 配列データ(2次元配列)を関数に渡す
 7.8 ポインタ配列を関数に渡す
 7.9 main関数の引数
 7.10 再帰(recursion)

第8章 標準ライブラリ関数
 8.1 標準ライブラリ関数の種類
 8.2 文字検査/変換
  文字検査
  文字変換
 8.3 データ変換
 8.4 文字列操作
 8.5 メモリ管理
  malloc メモリの動的取得
  free メモリの開放
 8.6 数値演算
  各種算術関数
  三角関数
  絶対値
  各種変換
  乱数

第9章 構造体と共用体
 9.1 構造体
  構造体の宣言
  構造体変数の宣言とデータ代入(初期化)
  構造体データの参照
  他の形式による構造体の定義と変数の宣言
  構造体の一括代入
  構造体配列
  構造体へのポインタ
  構造体を関数に渡す
  構造体の構造体
 9.2 共用体
  共用体の宣言
  共用体の変数の宣言とデータ代入
  共用体の参照

第10章 記憶クラス
 10.1 auto 自動変数 [関数の内部/ローカル変数]
 10.2 static 静的変数 [関数の内部/ローカル変数]
 10.3 記憶指定子なし [関数の外部/グローバル変数]
 10.4 static 静的変数 [関数の外部/グローバル変数]
 10.5 register(レジスタ)変数 [関数の内部/ローカル変数]
 10.6 extern(エクスターン)変数 [関数の内部/ローカル変数]
  プロジェクトの作成方法と分割コンパイル
  extern指定子を付けた変数
 10.7 extern(エクスターン)変数 [関数の外部/グローバル変数]

第11章 C言語の演算子
 11.1 演算子の優先順位と結合法則
  優先順位
  結合法則
 11.2 ビット演算子
  〜 否定(NOT)
  & 論理積(AND)
  |  論理和(OR)
  ^ 排他的論理和(XOR)
  << シフト演算(左シフト)
  >> シフト演算(右シフト)
 11.3 条件演算子
 11.4 カンマ演算子
 11.5 その他の演算子

第12章 プリ・プロセッサ
 12.1 プリ・プロセッサ制御文
 12.2 #include [この位置に指定したソースファイルを取り込む]
 12.3 #define [この文以降に現れた識別子を文字列または式に置換する]
  単純な置換
  引数つきマクロ
  条件式が置かれたマクロ

第13章 ファイル操作
 13.1 ファイル処理における入出力
  出力(printf)と入力(scanf)の概念
  ファイルにおける入出力の概念
 13.2 バッファド・ファイル入出力
  fopen ファイルをオープンする
  putc ファイルに1文字出力する
  getc ファイルから1文字入力する
  fputs ファイルに1行出力する
  fgets ファイルから1行入力する
  fprintf 書式つきファイル出力
  fscanf 書式つきファイル入力
  fseek ファイル位置の移動
 13.3 低水準ファイル入出力
  open ファイルをオープンする
  read ファイルリード
  write ファイルライト
  lseek ファイル現在位置の移動

付録1 Borland C++ Compiler5.5のダウンロードとインストール
  Borland C++ Compiler5.5のダウンロード
  Borland C++ Compiler5.5のインストール
  cfgファイルの作成とコピー

付録2 AUTOEXEC.BATの編集とPATHの設定
  Windows 95/98
  Windows Me
  Windows2000
  Windows XP