Last Update 2021/04/20

ハードウェアを意識してdsPIC 内蔵周辺回路を使いこなす
Cによるマイコン・ペリフェラル操縦法

森 久直 著
B5判 160ページ
定価2,200円(税込)
JAN9784789845991
2011年4月1日発行
[品切れ重版未定2020.11.11] Cによるマイコン・ペリフェラル操縦法
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ重版未定となりました.

 現代のマイコンには,A-DコンバータやSPI,アウトプット・コンペアなど,さまざまな機能の周辺回路が数多く搭載されています.ペリフェラルと呼ばれるこれらの周辺回路を使いこなすことが,マイコンを搭載したシステムの高機能化やコストダウンの鍵となっています.
 本書では代表的なマイコンであるdsPICを例にして,マイコン内蔵のペリフェラルの構造や動作原理,使い方にスポットを当てて,C言語によるプログラム例を示していきます.ソフトウェア技術者にとってはペリフェラルのハードウェア的な動作が,またハードウェア技術者にとってはC言語による制御の手順がイメージできるように,図や解説を工夫しました.ハードウェアの動作をイメージしつつプログラムが書けるようになることが本書の目標です.
目次

イントロダクション ハードとソフトの両方を理解してマイコン周辺回路を使いこなそう
 本書の狙い
 本書が対象とする読者レベル
 ターゲットはdsPICを使用
 本書の読後の到達レベル


第1部 マイコンの基本をおさらいする

第1章 マイコンの基礎知識
 1-1 マイコンって何?
 1-2 dsPIC30シリーズの概要

第2章 ソフトウェアの開発環境
 2-1 プログラミング言語
 2-2 ソフトウェア開発の手順
 2-3 デバッグの方法


第2部 実際にマイコンを動かしてみよう

第3章 実験用の環境を整備する
 3-1 実験ボードの詳細
 3-2 dsPICのソフトウェア開発環境
 3-3 簡単なプログラムで試してみる
 コラム ペリフェラル

第4章 入出力ポートを使ってみる
 4-1 入出力ポートの設定はレジスタで行う
 4-2 応用例としてスイッチとLEDを使う
 4-3 入出力ポートを使ってLCDに文字を表示する

第5章 割り込みを使ったプログラミング
 5-1 割り込みとは?
 5-2 割り込み処理でLEDとLCDを動かす
 5-3 割り込み処理時のMPU動作とプログラム上の注意点
 5-4 タイマ割り込みを使った時刻表示プログラム
 コラム レベル・トリガとエッジ・トリガ

第6章 マイコン内蔵のEEPROMにデータを保存する
 6-1 内蔵EEPROMの構成と書き込み/読み出し手順
 6-2 データEEPROMの応用例


第3部 マイコン内蔵ペリフェラルを使いこなそう

第7章 UARTを使ってシリアル通信をしてみよう
 7-1 シリアル通信の規格としくみ
 7-2 UARTを使ってパソコンと通信する
 7-3 UARTを使った実際のプログラミング

第8章 内蔵A-Dコンバータに温度センサを接続する
 8-1 A-Dコンバータとは?
 8-2 センサとは?
 8-3 内蔵A-Dコンバータの構成と動作設定
 8-4 LCDに温度を表示するプログラムの実際
 コラム 逐次比較型A-Dコンバータの構造と動作

第9章 SPIを使って外部デバイスを制御する
 9-1 SPIとは
 9-2 SPIによる通信の概要
 9-3 SDメモリーカードの概要とアクセス手順
 9-4 SDメモリーカードにデータを記録するディジタル温度計の製作
 コラム SDメモリーカードやファイル・システムのライセンス

第10章 アウトプット・コンペアを使ってパルスを出力する
 10-1 アウトプット・コンペアとその応用範囲
 10-2 アウトプット・コンペアの動作モードと使い方
 10-3 アウトプット・コンペアを使ってLEDを点滅させる
 コラム PWM制御の原理

第11章 インプット・キャプチャを使ってパルスを計測する
 11-1 インプット・キャプチャと応用範囲
 11-2 インプット・キャプチャの動作モードと使い方
 11-3 インプット・キャプチャを使ってボー・レートを自動設定する
 11-4 ボー・レートを自動設定するプログラムの実際

第12章 内蔵ペリフェラルを活用した多機能ディジタル温度計の製作
 12-1 製作する多機能ディジタル温度計の機能
 12-2 概要を検討して回路を設計
 12-3 各機能の動作を具体的に決めていく
 12-4 動作フローの設計
 12-5 ディジタル温度計を動かしてみた!