Last Update 2019/06/21

レース「優勝」を目指してモータ独自設計&製作,そして連覇達成!
MOTORエレクトロニクス No.5
アモルファス&コアレス・モータの開発

トランジスタ技術編集部 編
B5判 136(4C:16,1C:120)ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789847155
2016年10月1日発行
好評発売中!
MOTORエレクトロニクス No.5

 特集では,モータの部材“モータ・コア”がモータ性能にどのように関わっているかを理論的/実践的に解説する.特集後半は,モータの専門家でない個人が,EVエコラン・レース用DDモータを設計・製作する開発事例を紹介する.レース用の高性能モータを購入するのではなくモータを独自設計・製作してレース優勝を目指す16年間の開発物語である.失敗による試行錯誤の連続であるが,4連覇を達成する高効率な「アモルファス・コア・モータ」を開発,さらに鉄損ゼロを目指して「コアレス・モータ」開発を目指すが,参考資料も少なく大きな試練が待っていた.工作用ジグやモータ評価用テストベンチも製作し,これまでより高性能なモータを開発した.

目 次

特集 アモルファス&コアレス・モータの開発

【基礎編】
簡単でないトレードオフ
アモルファスか電磁鋼板か,永久磁石との相性は…
第1章 モータ・コア材選択の基礎知識と磁気回路の考え方

モータ設計のトレードオフの中でコア材をどう選定するか
第2章 モータ開発者が考えるコア材とモータ設計

【開発編】
“WEM”の魅力と“モータ開発”の魅力
第1章 DDモータ独自開発の動機

飽和磁束密度に気を付けろ!
改良を重ねて4連覇を達成
第2章 アモルファス・コアDDモータの製作

コアレスでも渦電流損は生じる!
優勝は逃したが大きな成果
第3章 アキシャル型コアレスDDモータの製作

リッツ線とハルバッハ磁気回路を採用
これまでの最高性能を達成
第4章 ラジアル型コアレスDDモータの製作

モータの性能を測定し評価するために
APPENDIX モータ開発に必須!―テストベンチの製作

【技術解説】
リチウム・イオン電池と電気二重層キャパシタの良いとこ取り!?
リチウム・イオン・キャパシタを評価する

ソーラーカー・レース優勝のキー技術
日なた/日陰でも太陽電池から常に最大電力を獲得する“MPPT”

【連載講座】
エレキ系エンジニアのためのEV構造設計入門(4)
ポンチ絵を描いてアイデアを具現化する
木製EVカートの設計プロセス(前編)

学生フォーミュラEV技術解説(2)
EV用走行モータの基礎(前編)
〜どのモータ特性に注目し,どうモータを選定するか