Last Update 2021/06/16

ブレッド・ボードで気軽に始めよう!
ARM32ビット・マイコン 電子工作キット

島田 義人 ほか著
B5判 248ページ
マイコン基板1枚,生基板1枚,マイコン1個,電子部品,DVD-ROM付き
定価4,180円(税込)
JAN9784789848183
2013年5月15日発行
[品切れ重版未定2021.6.16] ARM32ビット・マイコン 電子工作キット
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ重版未定となりました.

 本書は,次のICや部品,開発ツールが付いている実験キット付き解説書です.

 (1)トラ技チョコット・プログラマ
 
 (2)実験用電子部品
 
 (3)モジュール製作用プリント基板
 
 (4)DIP版ARM32ビット・マイコン
 
 (5)開発ツールやソース・コードを収録したDVD-ROM

 本書とはんだごてとブレッドボードがあれば,LED点灯やブザーなどのマイコン開発を簡単に体験できます.またDIP版のARMマイコンは,ブレッドボードにそのまま挿せるので,はんだ付けをしなくても,カチャカチャとおもちゃ感覚で組み立てられます.実験用の部品一式や,表示器/無線/GPS/センサなどの魅力的なモジュールや拡張基板もたくさん用意されているので(別売),プロのマイコン開発技術を体験することもできます.
 32ビットは8/16ビットより断然処理が速く,なにをやらせてもサクサク気持ちよく動きます.これからの電子工作の中心は,32ビット・マイコンです.なお本書は,トランジスタ技術2012年10月号,11月号の特集を加筆再編集したものです.

※付録CD-ROMに収録したファイルに破損がありました.謹んでお詫び申し上げます.
 CDを開いたとき表示される画面(index.htm)で
  ■技術資料 ●マイコン関連 ★LPC1114
 の収録フォルダにあるLPC111x data sheetです.
 正しいファイルは次のリンクからダウンロードできます.
 https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/support/2012/ARM/LPC111X.pdf
目次


第1章 ARM32ビット・マイコンで今どき電子工作

世界の定番32ビットを試そう
第2章 リード付き!DIP版ARMマイコン誕生 島田義人
ARMとは
DIP版ARMマイコンLPC1114の仕様
[コラム] 32ビット・マイコン VS 8ビット・マイコン私のベンチマーク・テスト
[コラム] ブレッドボードとユニバーサル基板とプリント基板…どうやって使い分けるの?
[コラム] 本書だけでマイコンを体感できる!


第1部 LEDがピカッ 初体験!マイコン

トラ技チョコット・プログラマと実験用電子部品があれば始められる
第3章 付属品だけでマイコン初体験
チョコット・プログラマと実験電子部品だけを使う
ブレッドボードで実験
[コラム] 空中配線は立派な技術

ブートローダ搭載のUSBマイコン基板がライタに変身!
第3章 Appendix トラ技チョコット・プログラマでDIP版ARMマイコンに書き込む方法
これは使える!付属のトラ技チョコット・プログラマ
付属のDIP版ARMマイコンにプログラムを書き込む
より詳しく知りたい人へ…プログラム書き込みメカニズム
[コラム] メーカ横断的なプログラミングを可能にする規約 CMSIS

工具もはんだごても要らない! LEDや抵抗をブレッドボードに挿していく
第4章 実験用のマイコン・ボードを組み立てる
ステップ1:ブレッドボードを準備する
ステップ2:USBシリアル・ブリッジ・モジュールを準備する
プログラムを修正するテクニック「デバッグ」の技術をマスタしたいなら
[コラム] 使いやすい!8ピンのUSB-シリアル・ブリッジIC

PL2303同等以上のことができる
第4章 Appendix 付属のトラ技チョコット・プログラマで実験用マイコン・ボードを作ってみた

付属DVD-ROMからパソコンにソフトウェアをインストール
第5章 マイコンを開発するための環境を整える
開発環境ツールその1…LPCXpresso IDE
開発環境ツールその2…MDK-ARM
開発環境ツールその3…EWARM
開発環境ツールその4…プログラム書き込みツール Flash Magic
[コラム] サンプル・プログラムの準備

電源を入れたのに動かない…そんなトラブルに備えて
第6章 リセット解除後のマイコンの動きを徹底研究
CPU周辺の回路構成を頭に入れる
リセット解除後の動作
DIP版マイコンで動きを確かめる
[コラム] ブートローダとブートストラップ,スタートアップ・ルーチンの違い
[コラム] DIP版LPC1114マイコンの内蔵クロック回路のハードウェアと周波数設定

スイッチ入力でLEDを点灯/消灯させてみよう
第7章 基本中の基本! 入出力ポートをL/Hさせる 島田義人
LEDを光らせたり消したりする回路
入出力ポートがもつ機能のいろいろ
プログラムを作ってみよう
動かしてみよう!
[コラム] 入出力ポートになにもつながないと消費電力が増える!?
[コラム] 白色/青色のLEDを明るく点灯させるには3.3V以上の電源が必要
[コラム] スイッチONを確実に捕らえるプログラミング

スイッチの状態を監視しつつLEDを点滅させたい
第8章 マイコンにあれこれさせたくなったら割り込み機能
音の出るやかん
きびきび動くCortex-M0の割り込み回路
割り込み機能を試してみよう
二つのLEDを交互に点滅させてみよう
動作を確認してみよう
[コラム] 割り込みハンドラを書き忘れたり,名前を打ち間違えたりしてもコンパイラはエラーとはしない

リセット・スイッチを押すとディスプレイに文字が出る
第9章 パソコンと通信するプログラムを作る
パソコンとの間で受け渡しするデータのフォーマット
UART回路のレジスタ
UART回路の初期設定
データを送受信してみよう

連続的に変化するアナログ電圧をマイコンに取り込む
第10章 A-D変換回路を動かすプログラムを作る
A-D変換とは
マイコンのA-Dコンバータ
A-D変換機能を試してみよう

パルス幅や周期を調節して音階を奏でたり,明るさをふんわり変化させたり
第11章 製作に挑戦! 電子ピアノとカラーLED調光器
カウンタ/タイマ・モジュールって何だろう
パソコンのキーボードで演奏する電子ピアノの製作
ふんわり明るさが変化するカラーLED調光器の製作
[コラム] 圧電サウンダの基礎知識
[コラム] 音階と周波数

マイコンを一時停止させたり,変数をチェックしたり…本格的な開発への一歩
第11章 Appendix プログラムの間違いを探して仕上げるテクニック「デバッグ」
デバッガとは
デバッガを起動する
デバッガが備える基本的な機能


第2部 レッツはんだ付け! マイコン開発にトライ

マンガ「マイコン開発の第一歩」

プロはこうやって確実に素早く形に仕上げる
第12章 はんだ付けとモジュールづくりのススメ
高速試作の第1歩…共通回路を切り出してモジュール化する
はんだ付けしなければ作ったことにならない
MyARMモジュールに搭載した回路

DIP版ARMマイコンへのプログラム書き込みも簡単!
第13章 両面プリント基板で作るMyARMモジュールの機能
MyARMモジュールの仕様
MyARMモジュールと組み合わせられる拡張ボード
[コラム] 2種類のICソケット「バネ型」と「丸ピン型」

USBマイコン LPC1343はすぐれもの
第13章 Appendix USBシリアル・ブリッジICをトラ技チョコット・プログラマに置き換えてみた

[STAGE1]電気屋なのにこれを知らないのはまずい
第14章 はんだ付け 基礎の基礎
基本中の基本!はんだ付けの七つ道具
はんだ付けの三つの基本
はんだ付け後の作業
[コラム] 出力を20W⇔130Wで切り替えられるはんだごて
[コラム] 出力も十分! ガスを使った携帯式はんだごて
[コラム] 水がいらないスチール・ウール・タイプのこて先クリーナ

[STAGE2]はんだ付けを実践! 部品の気持ちになってバッチリ決める
第15章 マイコン基板「MyARMモジュール」を組み立てよう
ステップ1:USB-シリアル変換ICを実装する(タイプA)
ステップ2:USBminiBコネクタのはんだ付け(タイプA)
ステップ3:DIPマイコンの下に隠れる部品を先に取り付ける(タイプA,B)
ステップ4:DIPマイコン用28ピンICソケットのはんだ付け(タイプA,B)
ステップ5:USB-シリアル変換モジュール MPL2303SA用8ピンICソケットの実装(タイプB)
ステップ6:28ピンICソケット周辺の部品をはんだ付けする(タイプA,B)
ステップ7:USB周辺の部品をはんだ付けする(タイプA)
ステップ8:ピン・ヘッダのはんだ付け(タイプA,B)
ステップ9:ピン・ヘッダ周辺の部品をはんだ付けする(タイプA,B)
ステップ10:ピン・ヘッダ周辺の部品をはんだ付けする(タイプA)
ステップ11:基板周辺の部品をはんだ付けする(タイプA,B)

禁断のはんだブリッジを積極的に利用する
第15章 Appendix 裏ワザ! 狭ピッチICのはんだ付け

[STAGE3]ブレッドボードを卒業! ワンランク上の試作術をマスタする
第16章 電子ピアノとカラーLED調光器の製作
ユニバーサル基板の基礎知識
拡張基板の回路と製作手順
[コラム] ユニバーサル基板のいろいろ
[コラム] 表と裏に部品を付けられる両面スルー・ホール基板

[STAGE4]少しの部品とサンプル・ソースでMyARMモジュールを試運転
第17章 無線モジュールやセンサをつないでみよう
約10個の部品でできる
プログラムのミスを探し出す手段を準備する
動かしてみた

PICや78Kと同じような記述ですませたい
第17章 Appendix ARMマイコンのビット演算式をシンプルに書く方法

[STAGE5]LCD/カレンダIC/SDカード…魅力的なICやモジュールを試せるようになる
第18章 定番シリアル・インターフェース I2C攻略用の学習基板を作る
ユーザ・インターフェース基板 UIEXの特徴
回路とキーパーツ
[コラム] デバッグの裏ワザ printf

[STAGE6]免許皆伝! カード・ソケットや狭ピッチのICのはんだ付けにTRY!
第19章 I2Cインターフェース攻略用学習基板 UIEXのはんだ付け
ステップ1:microSDカード・ソケット(CN1)をはんだ付けする
ステップ2:抵抗(R1〜R17)をはんだ付けする
ステップ3:ダイオード(D1,D2)をはんだ付けする
ステップ4:表面実装IC(IC1)をはんだ付けする
ステップ5:セラミック・コンデンサ(C1〜C5)をはんだ付けする
ステップ6:電解コンデンサ(C6〜C8)をはんだ付けする
ステップ7:発光ダイオード(LED1)をはんだ付けする
ステップ8:ボタン電池ボックス(BT1)をはんだ付けする
ステップ9:連結コネクタ(CN2)をはんだ付けする
ステップ10:ピン・フレーム(MB1,U1)をはんだ付けする
ステップ11:圧電サウンダ(BZ1)をはんだ付けする
ステップ12:DCジャック(J1),電源スイッチ(SW1)をはんだ付けする
ステップ13:液晶ディスプレイ・モジュールへのピン・ヘッダをはんだ付けする
ステップ14:加速度/磁気/温度センサ・モジュールへのコンスルーをはんだ付けする
ステップ15:液晶ディスプレイ・モジュールをはんだ付けする

[STAGE7]I2Cインターフェース攻略学習基板 UIEXのプログラミング
第20章 カレンダICや電子コンパス/加速度センサを動かしてみよう
UIEX用のテスト・プログラムの仕様
テスト・プログラムの作り方
LCD用テスト・プログラム
タッチパッド用テスト・プログラム
RTC用テスト・プログラム
加速度/磁気/温度センサ用テスト・プログラム
温度センサ用テスト・プログラム
SDカード用テスト・プログラム

回転数を一定に保つフィードバック制御をマスタ
第21章 モータ制御プログラミング学習基板の製作
製作した基板の構成
回転数をコントロールするPWM制御プログラミング
[コラム] モータ制御の学習実験ができるメカトロ拡張ボードの完成品

SDカードに収めた写真データ・ファイルを連続表示
第22章 モジュールの組み合わせで手作り! 有機ELフォトフレーム
準備するもの
拡張基板 MAEXのハードウェア
DIP版ARMマイコンのプログラム

すぐに使える開発ツールやサンプル・プログラムを収録!
特別付属 DVD-ROMの使い方

付属DIP版ARMマイコンをフル活用! 関連グッズ一覧