GNU Radio Companionなら画面操作で無線機を作れる!
RFワールド No.44
GRCで広がるSDRの世界
トランジスタ技術編集部 編
B5判 144ページ
折り込み付録2枚付き
定価2,200円(税込)
JAN9784789848572
2018年11月1日発行
好評発売中!
 
 ソフトウェア無線(SDR)のなかでもGNU Radioはオープン・ソースのフリーウェアなので,高い可能性を秘めています.しかし,最初のハードルが想像以上に高いようです.そんな状況を変えつつあるのがGRC(GNU Radio Companion)です.GRCは画面上で機能ブロックを組み合わせるだけで,オリジナルなSDR無線機を構成できます.プログラミングやHDLやFPGAの知識は不要です.本特集では,そんなGRCをご紹介します.
 
 目次
 クローズアップRFワールド
 特集
 GNU Radio Companionなら画面操作で無線機を作れる!
 GRCで広がるSDRの世界
 GNU Radio CompanionならGUIで楽々プログラミング
 イントロダクション GRCで広がるSDRの世界へようこそ!
 第1部 準備編:SDRフロントエンドとLinux
 GNU Radioが対応している代表的なハードウェア
 第1章 SDRフロントエンドを準備しよう
 Appendix 写真で見るHackRF Oneの内部基板
 お手軽なLiveイメージ利用から,本格的なLinux環境のセットアップまで
 第2章 GNU Radioをセットアップする
 第2部 実践編:基本操作と送受信機の実験
 フローグラフの作成方法と波形表示やGUIの設置方法
 第3章 GRCの基本的な使い方
 GRCがPythonスクリプトを自動生成する仕組み
 Appendix フローグラフはどのように実行されるのか
 FM放送, 中波帯ラジオ放送,7 MHz帯SSB受信機など
 第4章 GNU Radioで作る受信機
 AM,FM,SSBなどのアナログ変調波の作り方
 第5章 GRCによるRF変調波の生成
 SSB変調波,ウェーバー方式によるSSB変調,AM変調波,WBFMおよびNBFMなど
 第6章 RF変調波形の観測
 gr-isdbtのインストール,ワンセグ受信のフローグラフ,ffplayによる動画再生など
 第7章 GNU Radioでワンセグ放送を受信する実験
 必要な信号処理ブロックをPythonまたはC++で開発する道筋
 第8章 独自ブロックの作り方
 エピローグ 自分で信号処理を試行錯誤して組み立てる面白さを体験しよう!
 特設記事
 マイクロ波やミリ波の計測機器へ応用が広がる新技術
 ShockLineテクノロジーの原理と応用
 技術解説
 ワイヤレスIoTやロー・パワー無線機器を支える小さな部品
 いまさら聞けないチップ・アンテナのお話
 放射抵抗と放射効率,近傍界と遠方界など
 Appendix チップ・アンテナを理解するための基礎の基礎
 製作& 実験
 簡易VNA “ziVNAu” に追加した新機能とMIT の電力伝送実験への挑戦
 kQ積測定機能のご紹介と7MHz帯ヘリカルMLAによるWPT実験
 火花放電式送信機,コヒーラ式受信機,モールス印字機を手作りする
 火花放電式無線電信機の実験
 歴史読物
 ゆりかごから墓場まで海運に頼る日本を支えている外航貨物船と無線通信
 船舶通信士 アップさんの思い出
 折り込み付録
 テレビ放送/BS放送/CS放送/CATVなどの周波数一覧表II
 テレビ放送/BS放送/CS放送/CATVなどの周波数チャートII