Last Update 2020/03/06

いかに小部品で高信頼化を図るか
復刻版 ディジタル回路設計ノウハウ【オンデマンド版】

中野 正次 著
A5判 208ページ
定価2,310円(税込)
JAN9784789852180
1984年5月15日発行
好評発売中!
復刻版 ディジタル回路設計ノウハウ【オンデマンド版】

 ICの急速な普及でディジタル回路の構成も比較的に容易にはなったものの,高い信頼性を要求するとなると相応の技術が要求されます.電子回路も基本的には使用部品をいかに最小限に抑えるかが重要なポイントとなります.
 本書は,デバイスの選択法からはじまり,組み合わせ回路と基本回路,順序回路とその応用回路,さらにインターフェースと実装法などについて解説します.

目次


第1章 最適デバイスの選択が設計の決め手になる

1.1 ロジックIC
 1.1.1 ファミリに共通でないIC
 1.1.2 TTLかC-MOSか
 1.1.3 ロジック・ファミリの特殊IC
 1.1.4 ロジック・ファミリの混用,置き換え
 1.1.5 特性が同一でピン配置のみ異なるIC
 〈コラム〉 ディジタル技術の評価――生産性との兼ね合い

1.2 インターフェース素子
 1.2.1 非ロジック・レベルからロジック・レベルヘの変換
 1.2.2 ライン・レシーバ,ライン・ドライバ
 1.2.3 汎用ドライバ
 1.2.4 アイソレータ
 〈コラム〉 なぜ“コンパレータ”なのか?

1.3 専用IC
  C-MOS UART(2M6402)
  DIGITAL VOLTMETER(ICL7103A+ICL8052A)
  周波数カウンタ(ICM7216B)
  カレンダ・クロック(MSM5832)
  UHFプリスケーラ(M54452)

第2章 組み合わせ回路と基本回路

2.1 目ざすべき設計(必要条件の追求を!)

2.2 素子の特性と組み合わせ回路
 2.2.1 C-MOS回路の低電圧特性
 2.2.2 TTLのカウント周波数
 2.2.3 トランジスタのスピード
 2.2.4 ゲート変換
 2.2.5 ダイオード・ロジック
 2.2.6 微分回路
 2.2.7 アドレス・デコーダ
 2.2.8 C-MOSでオープン・コレクタの代用回路
 2.2.9 ドライブ・デコーダ
 2.2.10 キー・エンコーダ
 2.2.11 多数決ロジック

2.3 基本回路
 2.3.1 2レベル出力のタイマ
 2.3.2 タイマは安定か?
 2.3.3 オフ・ディレイ・タイマ
 2.3.4 積算タイマ
 2.3.5 555の特殊な使用法
 2.3.6 超ロング・タイマ
 2.3.7 タイマ切り替え
 2.3.8 連動可変タイマ
 2.3.9 50%デューティの発振器
 2.3.10 VCO
 2.3.11 ゲート付きオシレータ
 2.3.12 水晶発振器
 2.3.13 LC発振器
 2.3.14 イニシャル・リセット回路
 2.3.15 電圧チェッカ
 2.3.16 微小電源回路
 〈コラム〉 ディジタル技術の評価――信頼性の考え方

第3章 順序回路とその応用回路

3.1 順序回路の基本とカウンタ
 3.1.1 非同期微分回路の注意点
 3.1.2 同期微分回路
 3.1.3 同期式ワンショット
 3.1.4 リプル・カウンタによるタイマ
 3.1.5 同期式カウンタ

3.2 順序回路の応用
 3.2.1 ダイナミック・キー・エンコーダ
 3.2.2 ダイナミックRAMのリフレッシュ回路
 3.2.3 トーン・ジェネレータ
 3.2.4 ビット・パターン・ジェネレータ

3.3 ビット処理システムの設計
 3.3.1 BPUの命令体系
 3.3.2 BPUのハードウェア
 3.3.3 BPUのソフトウェア
 3.3.4 BPUシステムの拡張
 〈コラム〉 クイズ モノを言う基本動作の理解
 〈コラム〉 クイズの答

3.4 順序回路の高速化,高集積化
 3.4.1 PALによるBPUの置き換え
 3.4.2 PLAによるBPUの置き換え
 3.4.3 P-ROMによるBPUの置き換え
 〈コラム〉 PLA(Programmable Logic Array)

第4章 インターフェースと実装

4.1 コンピュータ・インターフェース
 4.1.1 リアル・タイム・クロック・インターフェース
 4.1.2 続リアル・タイム・クロック・インターフェース
 4.1.3 グリッチレスの多ビット出カ

4.2 ドライバ
 4.2.1 ディスクリート・ドライバ
 4.2.2 555によるドライバ
 4.2.3 フォト・カプラのマルチ・チャネル・ドライブ
 4.2.4 P-MOSのドライブ
 4.2.5 ACラインのドライブ

4.3 フォト・カプラのノイズ耐量
 4.3.1 コモン・モード耐量の実測

4.4 実用ディジタル・アイソレーション
 4.4.1 フォト・カプラによる高速アイソレーション
 4.4.2 0〜10MHzのパルス・トランス・アイソレーション
 4.4.3 16ビットのパルス・トランス・アイソレーション
 4.4.4 A-Dコンバータ用双方向アイソレーション
 〈コラム〉 ディジタル技術の評価――技術経済学

4.5 実装のポイント
 4.5.1 アナログ色のある回路に注意
 4.5.2 アイソレーション部分に注意
 4.5.3 高速ロジックに注意
 4.5.4 回路図の書き方

参考・引用文献
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