2003年2月号

無線による高速データ伝送が身近になってきた!

特集 ワイヤレスネットワーク技術入門

 最近,各種無線LANやBluetoothなどのワイヤレスネットワークが,手軽にネットワークを構築/拡張する手段として注目を集めている.そこでまず,現在もっとも普及しているIEEE802.11方式の無線LANの技術や標準化動向などを中心に,無線LANの基礎から標準化動向までを解説する.

 次に,Linux上で動作するBluetoothプロトコルスタックとその評価ボードに関して,技術的詳細と使用例を解説し,実際にBluetooth対応製品を開発したときの問題点も考察する.

 そして,無線LANの標準規格IEEE802.11aで変調方式として使われるOFDMについて基礎原理を説明し,OFDMデータモデムの設計事例を紹介しながら,開発のポイントをくわしく解説する.

 また,100Mbps以上のデータ伝送を実現する,60GHz帯の電波を使った無線伝送 技術の基礎と,課題となる周波数安定性の問題を解決するための「ミリ波自己ヘテロダイン伝送方式」について説明する.最後に,前述した60GHz帯の電波を使うのとは違うアプローチ,つまり搬送波を用いずに1ns以下の非常に時間幅の短いパルスを用いて通信を行い,100Mbps以上の伝送速度を実現する通信方式「UWB」に関して,技術的課題と法制度化を含む今後の発展性について基礎から解説する.

第1章 IEEE802.11方式を中心とした
ワイヤレスネットワーク技術の現況 阪田 徹

第2章 Linux上で動作する無線通信システムを構築する
Bluetoothプロトコルスタックの開発と検証 中野敬仁

第3章 無線LANの基本技術を実装する
OFDM無線モデムの基礎技術と設計事例 西村芳一

第4章 広い帯域を利用し,100Mbps以上の伝送を実現する
60GHz帯を使った高速無線伝送技術 荘司洋三/辻 宏之

第5章 数GHzの広帯域を使い,低消費電力で100Mbps以上の伝送速度を実現する
超広帯域(UWB)ワイヤレス通信の基礎と動向 河野隆二


第1章 IEEE802.11方式を中心とした
NEWワイヤレスネットワーク技術の現況

このページ以降で特集の内容の一部をご紹介します



インデックス
第1章 IEEE802.11方式を中心とした ワイヤレスネットワーク技術の現況
 ◆無線LANの特徴/無線LANの発展と普及/公衆無線LANサービスへの展開
 ◆1 無線LANの標準化を担う   IEEE802.11ワーキンググループ
 ◆2 IEEE802.11方式無線LANのMACレイヤ技術

Copyright 2003 阪田 徹


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