(図6) IPアドレスが、サブネットに属しているかどうかを調べる方法

(図6)IPアドレスが、サブネットに属しているかどうかを調べる方法

(図7) デフォルトルートのしくみ

(図7)デフォルトルートのしくみ

 図6に示したのは,10.0.0.2というIPアドレスが「10.0.0.0/255.255.255.0」に属しているかどうかを調べる過程です.
1) 10.0.0.2 というIPアドレスに,255.255.255.0というネットマスクをかけます.
 1-1) まずIPアドレスの2進数表現と,ネットマスクの2進数表現を得ます.
 1-2) IPアドレスのあるビットを見たとき,ネットマスクの同じ位置のビットが1ならそのまま,0なら0としたものを下に書きます.
 1-3) すべての32のビットに対して1-2の作業を行います.
 1-4) 得られた32ビットの値を10進数に戻します.
    ちょうどネットマスクの0の部分が0となったIPアドレスが得られます.
2) 得られたIPアドレスをネットワークアドレスの 10.0.0.0 と比較します.
  __これと一致していれば,「10.0.0.0/255.255.255.0」に属している
  __これと一致しなければ,「10.0.0.0/255.255.255.0」に属しない
ことになります.
 ネットマスクという名前のとおり,「ネットワークアドレスを調べるためのマスク」として,IPアドレスと論理積(AND演算)をすることで,ネットワークアドレスを得ることができます.



 ネットワークルーティング
 ネットワークルーティングとは,ルーティングテーブルにネットワークIPアドレスを登録して,IPルーティングを行うことを言います.
 ネットワークルーティングでは,ネットマスクの値は255.255.255.255以外になります.

<コラム> プロバイダから割り振られるIPアドレス

 最近は,インターネットプロバイダとネットワーク型接続をすることも珍しくなくなってきました.OCNエコノミーでは,8つ(または16)のIPアドレスが割り当てられましたが,価格の面からなかなか個人では導入できませんでした.
 しかし,廉価なフレッツISDNでも,プロバイダによっては4つや8つといったIPアドレスの割り振りを受けることができますので,身近にネットワーク型接続を体験できます.  もし,ネットワーク型接続をされているようでしたら,プロバイダからのアドレスの指定を確認してみてください.
 プロバイダからはサブネットとしてIPアドレスが割り振られますので,IPアドレスとネットマスクの組でアドレスが指定されているはずです.
 このように,サブネットはルーティングだけではなくIPアドレスの塊を指し示すために一般的に使用されています.


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