Win32APIとDirectXで実装する動画処理の基礎
はじめての動画処理プログラミング
土井 滋貴 著
B5変型判 216ページ
定価2,420円(税込)
JAN9784789843003
2007年2月15日発行
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C言語を学び,hello worldを表示してもWindowsのアプリケーションは作ることができません.本書は,パソコンとビデオ・カメラを使ってリアルタイム・キャプチャを行うまでを,簡潔なC/C++言語で書かれたサンプル・プログラムを使って解説します.プログラムは,最小限の労力でWindowsアプリケーションが作れるように,工夫したものになっています。動画は、静止画の集まりです.ですから,静止画の扱いにも触れます。動画では,動画データの相関処理,重心の追跡,リアルタイム差分,複数カメラからのキャプチャ,連続輝度計算など,応用の利く事例が満載です.
本書は,TRY!PC 2003 Spring 「動画処理とWindowsプログラミング」に加筆したものです.
プログラミング環境について:マイクロソフト社のVisual C++ 2005あるいはVisual Studio 2005,Visual C++ Express Edition
目次
第1部 動画処理のための準備
第1章 動画処理の周辺
データ容量の大きさを考えながら扱いたい
1-1 動画処理の周辺技術
1-2 オフライン処理とオンライン処理
column 1-1 似て非なるDVムービ・カメラとDVDムービ・カメラ
第2章 Windowsプログラミングの準備
一番簡単にプログラミングする方法
2-1 コマンドプロンプトとDOSコマンド
2-2 コマンドプロンプトの応用
2-3 Windowsシステムの概要
2-4 定番 hello
2-5 簡単なGUI
2-6 グラフィックス
2-7 マルチスレッド
2-8 COMを使う
Appendix A プログラミング環境について
第3章 画像処理入門
静止画の処理方法をマスタする
3-1ディジタル画像
3-2 画像データのファイル形式
3-3 空間分解能と明るさの分解能
3-4 空間フィルタリングとエッジ抽出
3-5 色の扱い
3-6 GUIプログラムの組み立て
column 3-1 JPEGファイルからのピクセル情報の取り出し
column 3-2 画像のエリアシング・ノイズ
column 3-3 カラーCCDの方式
Appendix B 2次元フーリエ変換
第2部 動画を扱う技術
第4章 動画データ
ビデオ機器とファイル形式
4-1動画と動画ファイル
4-2 キャプチャのためのハードウェア
4-3 キャプチャのためのソフトウェア
column 4-1 DVコーデック
column 4-2 メモリ・カード・ムービ・カメラとDVDムービ・カメラ
第5章 Video For Windows
動画のハンドリングを行う
5-1 AVIファイル
5-2 RIFFファイルの表示
5-3 圧縮されたフレームを取り出す〜AVI関数を使う
column 5-1 MS-MPEG4コーデックについて
column 5-2 音声の切り出し
第6章 DirectShow
DirectXのマルチメディアAPI
6-1 DirectXの準備
6-2 DirectShowを試す
6-3 フレームの切り出し
6-4 ディジタル・ビデオからのキャプチャ
column 6-1 MPEG2ファイルの扱い
column 6-2 パソコン動画処理のハイビジョン化
第7章 動きをとらえる
動画処理の応用
7-1炎の1/fゆらぎを計測する
7-2 時間差分
7-3 動きの検出
7-4 長尺物体の合成〜相関処理
第8章 実時間処理を行う
DirectShowを使ったリアルタイム処理
8-1 複数のカメラからのキャプチャ
8-2 リアルタイム差分
8-3 ディジタル・テルミン
索引