無線によるIP電話EchoLinkで交信を楽しもう!
インターネット・アマチュア無線
CQ ham radio編集部 編
B5変型判 208ページ
定価2,860円(税込)
JAN9784789814997
2007年5月15日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
コードレス電話機をIP電話につないで通話するがごとく,無線機をインターネットに接続して通信するVoIP無線と呼ばれるシステムがあります.それはSkypeパソコンのヘッドセットを無線機に置き換えてワイヤレス化したようなものです.無線機を使うため専用ソフトが必要ですが,アマチュア無線用にフリーソフトとしてEchoLinkがあり,世界で十数万のユーザーに利用されています.このシステムを稼働した家から電波の届く範囲ではハンディ・トランシーバで手軽に世界と通信することができます.しかしソフトの解説は英語Webのため,日本語による「EchoLinkハンドブック」が望まれていました.そこで本書はそのニーズに応えてセッティングから応用までを詳細解説しました.
目次
はじめに
EchoLinkに魅せられたハム仲間
沖縄・那覇市の観光スポットでノードをアクセスできる
北海道・函館エリアでオープン・ノードを開設
北海道・函館コンファレンス*HAKODATE*サーバの管理者
東京湾岸をカバーするEchoLink東京Bayノード51MHzを公開
東京湾アクアライン木更津から広域エリアを51MHzFMでカバー
日本語チャットが便利になるELTimerの作成者
第1章 インターネット・ボイス無線EchoLinkとは?
ハンディ機やパソコンだけでも世界中と交信が楽しめるVoIP無線システム
VoIPと無線の融合で交信エリアを拡大
出入り口がたくさんあるレピータ
手持ちの設備だけで始められる
ハンディ機だけでも参加できる(トーンやDTMFが出せると便利)
中継局ノード開設は身近なトランシーバでOK
コンディションに左右されない
複数エリアを連続して面的エリアを確保
駅前ならぬ自宅留学?も可能
遠くの仲間とラグチュウ
携帯電話網に頼らない連絡手段
COLUMN 1-1 EchoLink用の超簡易インターフェース
第2章 パソコンでも交信が楽しめるEchoLink
自宅パソコンからインターネットの先にある他局のトランシーバからON AIR!
パソコンのみで参加するために必要なモノ
EchoLinkソフトウェアのダウンロード
インストール
初期設定
図2-24で設定する局情報の画面についての補足
EchoLinkは登録が必須
接続環境別の作業手順
図2-28の「Tips集」のみ表示されたままの場合は頑張りが必要!
図2-27の「認証が必要」というメッセージが表示された場合は後は簡単
認証までは我慢が大事!
認証方法の選択
Scan申請の場合
Fax申請の場合
基本操作とテスト・サーバで音量調整
最も基本的な操作から
テスト・サーバに接続
接続試行中(図2-46)
ボリュームコントロール画面の呼び出し(図2-48)
音量調整(図2-49)
マイク音量調整(図2-55)
実際の運用交信(いよいよON AIR)
コールサインの表記と違いについて
COLUMN 2-1 音量調整アイコンが表示されていない場合
第3章 トランシーバだけでEchoLinkに参加できる
身近なアクセスポイントに電波を飛ばせば全国と交信可能
EchoLinkのノードをアクセスするには
EchoLinkノード運用情報の入手方法
公式Webで検索
ユーザ公開Webを探す方法
実際の運用とDTMFコマンドについて
DTMFで08は状態確認
COLUMN 3-1 EchoLink運用局数(ログイン局数)の移り変わり
第4章 インターネット接続の要所「ルータの設定」
インターネットでEchoLink網へ通過させるためのルータの穴あけ作業
パソコンのIPアドレスを固定する
IPアドレス固定化
ルータ内蔵モデムの例
NEC Aterm DR207C(WDシリーズもほぼ同様)
富士通FA11-W5(FA11-W4もほぼ同様)
各社ルータのポート開放について
Windows XPのソフトウェア・ファイアウォールを設定する
コンピュータ名の確認(Yahoo!BB,フレッツ・ADSLでルータがない場合)
市販のソフトウェア・ファイアウォールを使用している場合
第5章 EchoLinkのアクセスポイント「ノード」の構築と基本設定
携帯電話の基地局に相当する中継局を作る
ノードに必要な機器の接続と初期設定
無線機とインターフェースの接続
送信しっぱなしに注意!
ケーブル類
EchoLinkのモード設定
図5-9のMy Station情報の入力
認証
初期設定を行う
情報公開時の注意
ノードのテストと調整
DTMFコマンドと基本運用
DTMFの標準操作コマンド
DTMFによる接続から切断までの順(例)
DTMF認識が悪い場合の調整と対策
「-L,-R」ノード局の違い
コンファレンスの概念やメリットについて
コンファレンスへ参加しよう
COLUMN 5-1 DTMFによる英数対応表
第6章 ノード用トランシーバとインターフェース
インターフェースが接続容易なトランシーバとディジタル・ボイス・トランシーバの活用
ノード用トランシーバ・ガイド
ノード用トランシーバに関する用語
D-STAR ID-800データ端子用インターフェース
ID-800の改造とスケルチ信号の取り出し箇所
D-STAR対応トランシーバをEchoLinkで使う
ノード局アクセスにD-STARトランシーバを使う
DVトランシーバを使うメリット
D-STARアイコムID-1を無線LANインフラのごとく活用する
無線LAN代わり
COLUMN 6-1 各種データ端子のピン
第7章 超シンプル・インターフェースの製作
トランシーバの送受切り替えをスムースに行うための必須アイテム
超シンプル版インターフェースの機能
必要な部品と予算など
製作手順とそのポイント
無線機のマイク・ジャック
インターフェースの接続とまとめ
Appendix 送信コントロール用「万能インターフェース」の製作
頒布基板を使えば自作が簡単
回路構成と概容
部品と製作
調整
誌上製作擬似体験
第8章 アクセスポイント「ノード」をさらに便利に活用する
豊富な機能を使いこなして利便性の高いノードを構築しよう!
ローカル仲間同士数局でラグチュウ
EchoLinkの設定値を個別に保存するProfiles切り替え
新規プロファイル作成
プロファイルを直接切り替える
プロファイルをDTMF遠隔操作で切り替える
全設定値が初期状態のプロファイル作成
ステーション・ショートカット
ステーション・ショートカット・リストの削除と編集
Favourites(お気に入り)
Webブラウザで自局ノード(パソコン)を遠隔操作
Webリモコン用「8080」番ポートの開放について
Webリモコンの接続法と基本操作
ノードへ遠隔アクセス
自局IPアドレスの調査法
DDNSサービスについて
第9章 EchoLink Proxyの立ち上げと設定
外出先やプライベート・アドレスでもEchoLinkに参加できる!
EchoLink Proxyを立ち上げる
パソコン環境
Javaが必要
インストール
ELProxy.confの設定例
起動
ユーザのEchoLinkシステムをProxy利用に変更し接続確認する
COLUMN 9-1 EchoLink Proxyサーバを稼働すると通常運用はできない
第10章 EchoLinkの会議室サーバ「thebridge」の開設と運用
複数のノードやユーザが集いにぎわうコンファレンスの構築
動作環境
インストール開始
ダウンロード
ファイルの解凍
実行ファイルの作成(コンパイル)
tbdをインストールする
環境設定
Welcome messageの作成
コンファレンス・サーバの起動
サーバ・コマンドの説明
サーバ・コマンドの動作確認
コンファレンス名取得方法
正式なコンファレンス名で起動
運用
保守
StartupCmdの設定
tbdの自動起動登録方法
第11章 EchoLink運用に役立つ周辺ソフト
EchoLinkをさらに便利に活用するツール
ELTimer(EchoLink Countdown Timer & Chat)
ELPtt(EchoLink Ptt Control)
ELTbd(EchoLink Thebridge Command Control)
ELRemtProxy(携帯電話向けEchoLinkリモート・コントロール・ソフト)
ELCV(EchoLink Conference Viewer)
TxtReader(テキストファイルから音声ファイルを作成)
VisualBasic6.0Runtimeインストール
DynamicDNSの導入
Google Earthを使ってEchoLinkノードの場所を表示
EchoLinkのチャットを音声合成ソフトで自動読み上げ
ChatGW(EchoLink⇔Skypeチャット転送ソフト)
Skypeを活用してトランシーバからオン・エアする
COLUMN 11-1 レピータ・リンクのEchoLinkノード
クイック・ガイド
EchoLinkクイック操作ガイド
EchoLinkノード・リスト(アクセス・ポイント局の例)
コンファレンス・リスト(会議・談話)
索引