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Visual Basic&Visual C++による
デジタル画像処理入門

酒井 幸市 著
B5判 280ページ
CD-ROM付き
定価2,515円(税込)
JAN9784789818346
2002年10月1日発行
[絶版2019.9.3] デジタル画像処理入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
 本書のおもな目的は,画像処理のアルゴリズムを理解し,Visual BasicおよびVisual C++によるプログラミングを学ぶことです.
 具体的な内容としては,デジタル画像の基礎・濃度変換・空間フィルタ・2値化画像・カラー画像処理・パターン認識・フーリエ変換・画像の直交変換・デジタルフィルタ・ウェーブレット変換などを扱っており,画像処理の基本から応用までを網羅しています.
 また,Visual BasicとVisual C++を用いたシミュレーションプログラムを作成することで,理論の理解だけでなく,実際にプログラムを作成するためのテクニックもマスターできるようにくふうされています.

目次

まえがき

第1章 デジタル画像の作成
  1.1 Visual Basicの色データ
   1.1.1 色データの取得
   1.1.2 点の描画
   1.1.3 モノクロ画像
  1.2 ビットマップファイルのデータ構造
  1.3 原画像作成ツール
   1.3.1 プロジェクトの概要
   1.3.2 画像の入力
   1.3.3 領域の選択
   1.3.4 画像の作成
   1.3.5 出力画像の保存

第2章 デジタル画像の基礎
  2.1 アナログ画像からデジタル画像へ
   2.1.1 ハードウェア構成
   2.1.2 A/D変換
   2.1.3 標本化
   2.1.4 解像度(画素数)
   2.1.5 量子化
  2.2 パーソナルコンピュータによる画像処理
   2.2.1 VBによる処理プログラム
   2.2.2 VC++による処理プログラム
   2.2.3 処理の形態と配列表現
  2.3 アルゴリズムおよびプロジェクト
  コラム 解像度の単位
  コラム デバイスコンテキストとは

第3章 濃度変換
  3.1 ヒストグラム
  3.2 コントラストの改善
   3.2.1 線形な濃度変換
   3.2.2 非線形な濃度変換
  3.3 ヒストグラムの平坦化
  3.4 プロジェクトの説明
  コラム ガンマ補正とは

第4章 空間フィルタ
  4.1 積和演算
  4.2 平滑化フィルタ
   4.2.1 平均値フィルタ
   4.2.2 メディアンフィルタ
  4.3 特徴抽出フィルタ
   4.3.1 画像の微分
   4.3.2 Prewittフィルタ
   4.3.3 Sobelフィルタ
   4.3.4 線検出フィルタ
   4.3.5 エッジ検出フィルタ
  4.4 ラプラシアン
  4.5 鮮鋭化フィルタ
  4.6 プロジェクトの説明

第5章 2値化画像
  5.1 2値化処理
   5.1.1 固定しきい値処理
   5.1.2 しきい値の決定
   5.1.3 可変しきい値処理
  5.2 膨張と収縮
  5.3 線図形化処理
   5.3.1 細線化
   5.3.2 境界線追跡
   5.3.3 ハフ変換
   5.3.4 最小2乗法
  5.4 ラベリング
   5.4.1 ラベリングのアルゴリズム
   5.4.2 特徴パラメータ
  5.5 ラスタベクトル変換
   5.5.1 特徴点抽出
   5.5.2 角点抽出
   5.5.3 ベクトルデータの作成
  5.6 プロジェクトの説明
  コラム 近傍と連結および孔
  コラム Freemanのチェーンコード

第6章 カラー画像処理
  6.1 色の理解
   6.1.1 3原色
   6.1.2 色空間
   6.1.3 色理解用プロジェクト
  6.2 ヒストグラム
   6.2.1 RGBヒストグラム
   6.2.2 HSヒストグラム
  6.3 濃度変換
  6.4 固定しきい値処理
   6.4.1 RGBを用いた2値化
   6.4.2 色相による2値化
   6.4.3 彩度による2値化
  6.5 切り出し
  6.6 画質変換
  6.7 画像合成
  6.8 プロジェクトの説明

第7章 パターン認識
  7.1 パターン認識の原理
  7.2 マッチングの評価式
   7.2.1 関数間の距離と類似度
   7.2.2 ベクトル間の距離と類似度
  7.3 テンプレートマッチング
  7.4 さまざまな特徴ベクトル
   7.4.1 位置座標系列
   7.4.2 方向コード列
   7.4.3 周辺分布
   7.4.4 特徴点抽出
  7.5 DPマッチング
   7.5.1 特徴ベクトルの新しい対応付け
   7.5.2 ダイナミックプログラミングのアルゴリズム
  7.6 プロジェクトの説明
  7.7 オンライン数字認識の具体例
   7.7.1 原理
   7.7.2 プロジェクトの実行
  コラム 格子空間の距離

第8章 フーリエ変換
  8.1フーリエ変換
   8.1.1 実フーリエ級数展開
   8.1.2 複素フーリエ級数展開
   8.1.3 フーリエ変換
   8.1.4 離散フーリエ変換(DFT)
   8.1.5 DFTの重要な性質
   8.1.6 高速フーリエ変換(FFT)
   8.1.7 フィルタリング
   8.1.8 1次元フーリエ変換用プロジェクト
  8.2 フーリエ記述子
   8.2.1 関数表現とフーリエ記述子
   8.2.2 フーリエ記述子による再生曲線
  8.3 プロジェクトの説明
  コラム 複素数とオイラーの公式

第9章 画像の直交変換
  9.1 直交変換
  9.2 空間周波数とスペクトル表現
   9.2.1 空間周波数
   9.2.2 スペクトル表現
  9.3 2次元フーリエ変換
   9.3.1 2次元離散フーリエ変換
   9.3.2 2次元DFTの計算
   9.3.3 2次元DFTのスペクトル
   9.3.4 画像のフィルタリング
  9.4 離散コサイン変換
   9.4.1 離散コサイン変換(DCT)
   9.4.2 2次元離散コサイン変換
   9.4.3 DCTによる情報圧縮
   9.4.4 DCTによるサイズ変換
   9.4.5 JPEG符号化
  9.5 プロジェクトの説明

第10章 デジタルフィルタ
  10.1 正規化周波数
  10.2 デジタルフィルタの基礎
   10.2.1 FIRフィルタ
   10.2.2 Z変換
   10.2.3 周波数特性
  10.3 2次元デジタルフィルタ
   10.3.1 2次元デジタルフィルタへの拡張と周波数特性
   10.3.2 縦続構成と並列構成
  10.4 フーリエ級数展開法(窓関数法)による設計
   10.4.1 フーリエ級数展開法の原理
   10.4.2 ハイパスフィルタへの拡張
  10.5 プロジェクトの説明

第11章 ウェーブレット変換
  11.1 ウェーブレット変換
   11.1.1 連続ウェーブレット変換
   11.1.2 離散ウェーブレット変換
   11.1.3 ハール関数
   11.1.4 ツースケール関係
  11.2 多重解像度解析
   11.2.1 スケーリング関数と近似波形
   11.2.2 誤差とウェーブレットの関係
   11.2.3 ウェーブレット変換との関係
  11.3 サブバンド分解合成
   11.3.1 分解アルゴリズム
   11.3.2 再構成アルゴリズム
   11.3.3 ウェーブレット変換とサブバンド分解
   11.3.4 完全再構成条件
  11.4 ドベシィのウェーブレット
   11.4.1 ドベシィのツースケール数列
   11.4.2 ドベシィのフィルタ係数
   11.4.3 ドベシィフィルタの周波数特性
  11.5 画像に対するウェーブレット変換
   11.5.1 2次元ウェーブレット変換
   11.5.2 実施例
  11.6 プロジェクトの説明

付録A Visual Basicプログラミングの初歩
  A.1 プロジェクトの作成
   A.1.1 VBの起動とプロジェクトの保存
   A.1.2 コントロールの配置
   A.1.3 VBでプログラミング
   A.1.4 プロパティの変更
   A.1.5 図形を描く
   A.1.6 VBプログラミングのまとめ
  A.2 簡易作図ソフトを作る
   A.2.1 プロジェクトの基本構成
   A.2.2 マウスの利用
   A.2.3 ファイル操作
   A.2.4 印刷

付録B VC++によるDLLの作成とVBからの呼び出し
  B.1 VC++によるDLLの作成
   B.1.1 プロジェクトの作成
   B.1.2 DLLの作成
  B.2 VBからの呼び出し
  B.3 hDCの使い方

参考文献
付録CD-ROMについて
索引

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