Last Update 2019/06/11

システム・レベル・モデリングからビヘイビア合成まで
SystemCを使ったハードウェア設計

桜井 至 著
B5変型判 176ページ
定価3,740円(税込)
JAN9784789836166
2006年11月1日発行
[絶版2011.11.7] SystemCを使ったハードウェア設計
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
 本書は,SoC(System on a Chip)や大規模ASIC(Application Specific Integrated Circuit)の開発を効率化する切り札として注目が集まっているSystemC言語に関する解説書です.SystemCはC++をベースとするシステム・レベル設計言語で,IEEE1666として標準化されています.
 本書では,C/C++言語ベースのLSI設計の概念やLSI設計で利用されるSystemC構文を解説し,さらにSystemCの記述例を多数収録しています.また,開発プロジェクトへの適用例が増えているビヘイビア合成(高位合成)ツールの利用を意識した記述を紹介しています.本書は,大規模LSIの開発に携わる設計エンジニアや検証エンジニア,設計マネージャにとって必携の参考書です.

目次

はじめに

第1章 SystemCの概要と設計フロー
 1-1 SystemCの概要
 1-2 基本用語
 1-3 モデリング・レベル
 1-4 システム設計フロー
 1-5 SystemCの特徴と使用メリット
 1-6 ビヘイビア合成とは
 1-7 本章のまとめ

第2章 導入記述例
 2-1 アルゴリズム記述例
 2-2 データ型と構造体の定義
 2-3 TLM検証
 2-4 BCAモデルの作成と検証
 2-5 ビヘイビア合成の実行
 2-6 モジュラ・インターフェースの作成
 2-7 本章のまとめ

第3章 SystemC基本構文
 3-1 ファイル構造
 3-2 SC_MODULEの定義
 3-3 プロセスの定義
 3-4 データ型
 3-5 信号と変数
 3-6 イベントとwait()文
 3-7 シミュレーション制御構文
 3-8 階層構造
 3-9 本章のまとめ

第4章 C++モデリング構文
 4-1 演算子
 4-2 ループ文
 4-3 条件文
 4-4 関数
 4-5 関数のオーバロード
 4-6 関数テンプレート
 4-7 構造体
 4-8 クラス
 4-9 演算子のオーバロード
 4-10 テンプレート・クラス
 4-11 継承クラス
 4-12 ファイル操作
 4-13 本章のまとめ

第5章 システム検証とチャネル・モデル
 5-1 システム検証
 5-2 sc_fifoチャネル
 5-3 モジュラ・インターフェース

第6章 ビヘイビア合成
 6-1 ビヘイビア合成の基本処理ステップ
 6-2 ビヘイビア合成の機能と制御
 6-3 ビヘイビア合成可能な記述への変更
 6-4 ビヘイビア合成の基本記述スタイル
 6-5 ビヘイビア合成したRTLデザインの品質
 6-6 本章のまとめ

第7章 ビヘイビア記述例
 7-1 FIRフィルタ
 7-2 DCT
 7-3 ビヘイビア合成可能なFIFO
 7-4 本章のまとめ

第8章 SystemCによるRTL記述
 8-1 フリップフロップ
 8-2 デコーダ
 8-3 エンコーダ
 8-4 コンパレータ
 8-5 カウンタ
 8-6 シフト・レジスタ
 8-7 ステート・マシン
 8-8 波形生成モジュール
 8-9 本章のまとめ

付録A SystemCのインストール
 A-1 Linuxへのインストール
 A-2 Cygwin(Windows)へのインストール

おわりに
参考文献
索引