オンラインコラム
-パソコン捨てる者あれば、拾う者あり- 01 02 03 04


サーバかクライアントか
 ロースペックマシンをサーバで利用できるということがおわかりいただけたと思うが、ネットワークで結ばれたクライアントとして使用する場合、インターネットHPの閲覧や、ファイルサーバへのアクセスなどの環境が整っていれば、まだまだ使用できる。Win95もしくはWin98を使用する場合が殆どであると考えるが、(WinMeはメモリを使用しすぎる)多くの場合アプリケーションのインストールにCD-ROMが使用される。ロースペックマシンでCD-ROMドライブがない場合、Windowsのファイル共有機能を利用し、ネットワークで繋がれた他のマシンのCD-ROMドライブを拝借するのが便利である。とにかく、ネットワーク接続によって、サーバとして、クライアントとして、スペックを補いつつ再利用の可能性が拡大する。

使うアプリケーションを選ぶ

 しかしながら、ロースペックマシンにやたらメモリを消費するアプリケーションをインストールし、利用するのはトラブルの元であるので、なるべく軽いアプリケーションを利用することをお勧めする。今ではフリーウェアでも高機能な物も多いので吟味して利用するのが得策である。ちなみに私の所有するOffice97をDX4/100MHzマシンにインストールし、使って見るが殆ど問題なく動いてくれる。Office200は持っていないし、アップグレードもしていなので、こちらは不明である。古い機械といえども、くれぐれも不正なソフトウェアのコピーや使用はやめてもらいたい(教育機関ではアカデミック版が利用できるので負担も少なく、コンピュータ台数分のライセンス購入も可能である)。

 最近Windowsレジストリを書き換えるユーティリティ(私は”窓の手”を愛用している)がフリーウェアで何種類かダウンロードできるが、これらのソフトウェアを利用してマシンの体感スピードを向上させることも可能である。起動時に余計なソフトウェアを常駐させないことが、こつの様である。先日600MHzのCPUを載せたノートマシンの起動が遅いと言うことで、起動に際し常駐するソフトウェアをチェックしたのだが、ものすごい数のユーティリティがプレインストールしてあり、加えてアプリケーションを追加インストールする度に加えられ、常駐するソフトが大変な数になっているのを見て驚いてしまった。


ジャンクを見つけるコツ




コラム2 

 私のようにただ目的もなく、「いつか使えるぜ?」という理由だけで、マシンを集めてストックすることができる環境の方はそんなに多くはない。もしかするとそれがきっかけで家庭内争議にもなりかねないので、十分注意していただきたい。ちなみに我が家では、既にあきれられて放任されている。
 正直言って廃棄したい機械はいくつかあるのだが、Macintosh等の古いマシンはデザインも良いので捨てがたい。確か筐体も周辺機器もドイツのフロッグ社による物だ。(IIciまでであるが)だから、インテリア?として古いMacを私の書斎に置いているが、取り敢えずこちらは家族のだれからも苦情は受けていない。

 近所にジャンクを扱うお店がある。週に数回巡視に行くのだが、ジャンクとは言え、本当にジャンクな物は滅多にない(販売しているのだから当たり前なことだが)。しかし、保証もないので、購入には目利きを必要とする。

 最近ノートパソコンのジャンク品をよく見かけるのだが、さすがに液晶画面が付いているだけあって高価である。加えて小型であり、動作確認はできないので、購入にはかなり勇気が必要である。また、ノートの場合ACアダプターの調達が難しい場合も考えられる。私は電圧の変化とソケットの+と-の入れ替えが可能なACアダプターを持ち合わせているが、出力電流が小さくてノートパソコンには使えない場合があった。だから、ACアダプターもジャンクで見つけたほうが良いかもしれない。

 デスクトップ機の場合、当然ながらCPUに何が使われているかが問題であるが、現在ジャンクとして出回っている物で486DX2/66MHz以下の物には殆どお目にかかれなくなってしまった。だから、CPUを吟味しながらも、むしろメモリの量に注目したほうが良いかもしれない。ときどきDX4/100MHzメモリ40Mなんて言う機械があったら、申し分ない。

 でも、ときどきメモリスロットが少ないマシンがあるので、マザーボードを覗くことができれば、スロットの沢山あるマシンを選ぶべきである。手元にある4MのSIMM等は使い道はないのではと思っていたが、余ったスロットに沢山差すことにより再利用することができたことがあった。それから、CD-ROMドライブが壊れていたりないマシンもあるが、1000円程度で低速のドライブが手にはいるのでIDEケーブルにプライマリかセカンダリかの設定を確認して接続すれば良い。FDドライブも同じく1000円程度で中古が手にはいる。ただ注意が必要なのは、接続する帯状のケーブルにいくつかのソケットが付いておりAドライブにするかBドライブにするかによって接続するソケットが違うので注意が必要だ。一番端で手前にケーブルのねじれがあればAドライブ用である。ソケットが1つしかなければそのまま差せばよい。

 IDEのトラブルで”HDもCD-ROMも認識されない”なんて言うことがあるが、その場合は殆どプライマリ/セカンダリの設定が間違っているか、ケーブルの差しかたが違っている。帯状のケーブルは赤い印が通常どちらかについているが、赤い印の付いているほうが1番ピン側である。ソケットをよく見ると1番ピンの位置が明記してある。FDドライブのコネクタも同様である。

 ジャンクは基本的に”捨て値”であると思われるので、一度や二度の失敗には懲りずに試してみることをお勧めする。

ジャンクと言っても本当に
 使えない物は少ない

 以前、ジャンク屋で他のマシンと比較にならない200円のマシンを見つけ、ちょっと気が引けたが、値段が値段なので購入したことがある。取りあえずFDドライブだけ使おうと思って家に持ち帰り、中を開けて見たのだが、なんとパーツがケースの中に無造作に放り込んであり、それらを組み立ててみると、立派なペンティアム100MHzマシンになってしまった。メモリも40M積まれていて、現在でも立派に知人宅で動いている。

 ところが、それを良いことにディスプレィを2000円で2台購入した。しかし、残念ながら見かけの良かったほうの一台は”うんともすん”とも言わず、結局廃棄した。今考えると少々もったいないことをしたと思うが、ディスプレィの場合内部に高電圧部があり、よほどの知識がないと怖いので、あまりパーツ取りにはお勧めできない。一般にディスプレィのジャンクと言うのも少ない(ディスプレィは基本的に長寿である)。それでも、希にNetwareサーバ等のモニターとして長く使われていた物で、電源が切れていてもその表示が画面に焼き付いているジャンクな物もある。


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