オンラインコラム
-パソコン捨てる者あれば、拾う者あり- 01 02 03 04


安いハードディスクを見つける
 見かけの綺麗なジャンクマシンには、あまり使われていないHDが入っている場合が多い。企業内でフルに使われていたHDよりも、家庭で個人使用していた物のほうがHDの消耗の仕方も少ないと思われるからだ。ただ、IDEかSCSIかSASIかをきちんと確認しないといけない。古いPC98にはSASIのHDが付いている場合がある。基本的にはIDEとよく似ている仕組みのようだが、手を余り出したくない。

 しかし、1ギガ程度の中古HDは2000円以下で手に入る。少し程度の良い1ギガ以上のHDを使ったほうが高速であるし、ロースペックマシンには体感スピードを上げることができるかもしれない。ちなみに私はかつて、コンピュータ実習室のマシンのOSをWin95に変えたとき、入れ替えた540MのHDを十数台持ち合わせているので取りあえずは必要ない。ところで、HDは型番やメーカーにより確かに長寿な物と短命な物があるように感ずるのは気のせいであろうか。

1ギガ?
 そんなに必要ないでしょう



 先日手に入れたDX4/100MHzマシンに付いていたHDは340Mであった。これにかつて購入し、使用していないWindows版Lotus1-2-3をインストールしたが、結局100M以上HD内に空きができてしまった。現在販売されているHDは最低でも10ギガ程度容量があるようだが、MS-Officeをインストールしても、1ギガのHDで十分だ。私は、自宅でメインのWinマシンはHDが4ギガで2分割し、残りの2ギガにLinuxをインストールしている。かつてはこれにBeOSもインストールしていた。

使えるSCSI製品

 現在すべてのDOS/V機にはIDEのインターフェイスが備えてあるが、意外に便利なのがSCSI機器である。SCSIインターフェイスボードを拡張スロットに差すだけで、中古SCSI機器を使うことが可能である。一般にSCSIは7台の装置が数珠繋ぎに接続できる(IDの設定の必要があるが)。ご承知のどおりIDEはマザーボード上の二つのコネクタに2台づつしか接続できない。

 私はMacも愛用しているが、Mac用と明記された(例えば型番の頭にMがある)MOドライブもDOS/V機でSCSI接続として使用しており、他にスキャナ、CD-ROMドライブ、当然のことながらHDも接続できる。参考までにMO等でWindowsフォーマットされた物でもMacではPCExchangeという機能拡張で読み書きが可能で、何の隔たりもなくデータの交換が可能である。FDも同様である。

 だから、Mac用のSCSI製品の中古が格安で手に入れば十分に活用の可能性があるのである。


早くて高いCD-ROMドライブは
  いらない


 CD-ROMの読み取りスピードは基本的に遅い。それでも32倍速とかの表示に負けてしまい、高速の物を購入したくなる。しかしながら、CD-ROM等は滅多に使うことはない。ソフトウェアインストール時に少々動かす程度である。だから4倍速であるとか2倍速のCD-ROMドライブを1000円程度で購入して使用したほうが経済的だと思うのだがどうだろうか。ただ、DVDのソフトをパソコンで見たいとか言うことになれば話は別である。

 CD-Rドライブについても私は焼き混み2倍速の物を廉価で購入し使用している。SCSI接続の物で、書き込みの失敗は一度もしたことはない。最近はCD-RドライブでUSB接続の物を見かけるが、USB自体スピードが余り速くないと思われるので、今のところ横目で見ているだけである。

 CD-RでCDのバックアップを取る場合バスのスピードを考えると、お互いにSCCI接続したCD-ROMドライブとCD-Rドライブを私は使用している。

LinuxではNICの選択は難しい?


 3comNIC 3Comの ネットワーク
 インターフェースカードの例

3comNIC写真

コラム3
3ComのNICが手に入らないときは


 別に3ComのNICにこだわる訳ではないのだが、とにかく安心の二文字を思い浮かべるのは3Comである。最近は多くのNICでRealtekの蟹マークチップの付いた物にお目に掛かることが多い。おそらくこのチップの付いたNICについても3Com程ではないが安心の二文字を思い浮かべても良いであろう。しかし保証はできない。
 ちょっと古めの富士通のFの字の付いたチップのNICについては、随分苦労したことがある。もったいないが、このNICは、あきらめて現在放棄してある。物の本によると認識できるらしいのだが、その辺りのテクニックは他書に譲る。

 Linuxをインストールする場合ネットワークボード(NIC)の認識に失敗する場合がある。ISAの中古NE2000互換ボード等は怪しい製品もある。それに、IRQとIOを手入力で設定しなければならない。その点最も安心できるNICは3Com製の製品である。3Comの製品は中古でもかなり出回っており、認識されなかったことは未だ一度もない。ただ、Combと製品名の後についた10Base2と10BaseTと10Base5の3種類のコネクタの接続が可能なタイプがあるが、希に10BaseT接続がそのままでは使用できない場合がある。その場合は、英語MS-DOSモードでWindowsを起動し専用のユーティリティを起動することにより使用するコネクタの種類を選択できる。専用のユーティリティは3ComのHPからもダウンロードできるらしい。
http://support.3com.com/infodeli/tools/nic/index.htm

 ところで、私はつい最近ISAバスの3ComのNICを4枚1200円程度で手に入れた。4枚あればしばらくは安心だ。ただ、最近のマザーボードにはISAバスがなくなりつつある。

 WindowsでNICの設定は比較的簡単にできれば、大体Linuxでも使えると思う。しかし、どんなNICでも使えると言うことではない。少なくともNICのマニュアルがあればそれを熟読することだ。

 それから、NICには最近10Base/100Base両方使える物がメジャーになってきたが、値段の違いの割にはスピードの差はあまり感じられない。ネットワーク環境に依存することは百も承知であるが、値段の安い10Baseの物がお買い得である。

Videoボードの場合


 S3Video S3のビデオカードの例
S3Video写真
※PCIとISAバス
 先にも述べたとおり新しいタイプのマザーボードには、ISAバスがなくなりつつあるというのを最近気が付いた。PCIバスのほうが速いに決まっているので、それに越したことはないのだが、比べてみても、それ程スピードの解る物でもない。

 VideoボードについてもNICの選択と同じようなことが言える。Windowsで動かす場合大体問題はない。ただ、VLバスのVideoボードで、チップによってはWindows95がうまく動かない物がある。Windows3.1ではうまく動くが95にアップグッッレードしたおかげで使えなくなったボードがある。この手のボードはLinuxでX-Windowを動かすにも苦労した。

 私は先日S3/VergeVXのVideoボードを1枚300円で2枚購入した。この手のチップは非常に多く使われていて、X-WindowもWindowsも確実に動く。ただ、AGPバスの物はX-Windowが動くかどうか不明だ。とにかく世の中に多く出ているメジャーであったチップの搭載されたPCIバスのVideoボードがお勧めである。


 CQ出版 TOP OPENDESIGN TOP
  
Copyright CQ Publishing Co.,Ltd. 1997-2003