フォーム・インタフェースからは原則としてパイチャートは出力できません.複数のユーザーが同時にフォーム・インタフェースを使おうとすると,チャート画像の生成・閲覧に問題が生じるおそれがあるからです(バーチャートはあらかじめ用意されている画像データを使うので問題ありません).
ということで,フォーム・インタフェースを使わず,レポートをファイルに出力する方法を説明します.
まず,レポートを出力するディレクトリを作ってください.もちろんAnalogを実行するユーザーの権限で書き込める必要があります.ここでは/www/htdocs/analogというディレクトリを作ったものとします.
次に,リスト4を参考にしてanalog.cfgに設定を追加してください.できたら,
$ analog
と実行してください.リスト5のようなファイルが/www/htdocs/analogに作られるはずです.
このindex.htmlをブラウザから閲覧すれば(http://www.example.com/analogのようなURLを指定),先に紹介したパイチャート入りのレポートが見られます.
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ポストプロセッサを利用すると,より格好のよいレポートを出力することができます.ここでは一例として,Report
Magic(http://www.reportmagic.org/)の使いかたを簡単に説明します.
▼Analogの設定
analog.cfgをリスト6のように変更してください.ReportMagicは日本語に対応していないようなので,LANGUAGE設定は抜いておきましょう.
$ analog
を実行すると,カレントディレクトリにreport.datというファイルが作られるはずです.このファイルはポストプロセッサで処理しやすいような書式になっています(図21).
▼Report Magicの設定
最低限のReport Magicの設定をリスト7に示します.カレントディレクトリにrmagic.iniという名前で作成してください.
▼Report Magicの実行
ここまで用意できたら,あとはReport Magicを走らせるだけです.
$ perl /path/to/rmagic.pl
のようにすればいいでしょう.カレントディレクトリにreportsというディレクトリが作られ,その中にレポートが生成されるはずです(リスト8).
index.htmlをブラウザから開けば,図22のようなレポートが閲覧できます(図は曜日別レポートを表示したところ).
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