ここでは,LoTWを複数のパソコン(PC)で使う場合のポイントについて記載しました.
2台以上のパソコンでTQSLを使う時は次のようにされるのが良いでしょう.
(1)「コールサイン証明書要求」(更新要求も含む)をする際には,特定の1台のPCだけに決めておく.
(2) 2台目以降のPCからは「コールサイン証明書要求」をしない.
(3) 2台目以降のPCの「コールサイン証明書」は,1台目のPCで作成した「P12ファイル」を読み込み「鍵穴印・自局コールサイン」を作成する.
(4)「コールサイン証明書要求」以外の,QSOログアップ,LoTWユーザーズ アカウントホームページでの作業などは,どのPCからでも可能です.
LoTWはQSOデータや個人情報を「コールサイン証明書」で個別に管理しています.この「コールサイン証明書」は,ユーザーPCからの「コールサイン証明書要求」によりLoTWのサーバーで個別の「コールサイン証明書」が作成されます.
例えば,JA1DM局が1台目のPCから,2014年1月1日に「コールサイン証明書」を要求した場合には「Callsign Certificate・JA1DM・Serial 111111 Valid 2014-01-01」のように証明書が作られます. (TQSLの証明書ではBegins:2014-01-01の表示です)
このコールサイン証明書は,1局について,同時には,一つしか発行されません.
そこで,もし,2台目のPCのTQSLから「コールサイン証明書」を2月1日にLoTWに要求すると,LoTWはこれを受けて,新たな「証明書」を発行します.例えば,「Callsign Certificate・JA1DM・Serial 222222 Valid 2014-02-01」の様にLoTW側の「証明書」が新しい番号に書き換えられてしまいます.この状態では,1台目のPCからログアップをしても「証明書」が違うので「エラー」になり,ログアップ出来ません.2台目のPCからしか,ログアップができません.
1台目と2台目のPCに,全く同じ証明書を作るには1台目のPCで「p12ファイル」を作成,これを2台目のPCで読み込むようにします.このようにすると,どのPCからもログアップ等ができるようになります.(p12ファイルの作成・保存については「 (8) 証明書バックアップファイルの保存と読み込み」をご覧下さい)
以上