Last Update 2016/06/28

電子工作にPICを使うための基礎知識と具体的な応用事例を解説
PICマイコンによるメカトロニクス入門

河西 真史/鶴見 惠一/山本 健一 共著
B5変型判 240ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789834445
2005年1月1日発行
[絶版2010.7.7] PICマイコンによるメカトロニクス入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 最近電子工作によく使われるようになったPICという部品があります.これは数百円で入手することのできる小さな集積回路(IC)ですが,れっきとした1台のコンピュータでもあります.
 PICを使うと,初心者でも比較的簡単に回路を設計することができ,また内部に書き込むプログラムを工夫することによって,かなり複雑で高度な動作をさせることができます.
 本書はまったく電子工作の経験がない方でもPICを使った電子工作を始められるように配慮しました.1,2章では,PICのハードとソフトの作り方をStep by Stepで学びます.3,4章ではモータをコントロールする事例を,最後はラジコン信号を受けてPICで外部機器をコントロールする方法を学びます.
目次
はじめに

アイデアを実現するためにマイコンをマスタする
第1章 電子工作初心者のためのPIC
 1-1 PICで電子工作を始めよう
 1-2 電子工作の道具をそろえる
 1-3 PICライタ・キットとテスト回路用の部品をそろえる
 1-4 はんだ付けの練習
 1-5 キットの製作:秋月「PICプログラマ・キット」を組み立てる
 1-6 PICライタの動作確認
 1-7 テスト回路を作成する
 1-8 プログラムを作成しPICに書き込む
 1-9 プログラムのバージョン・アップ
  Column…1 間違えてはんだ付けしてしまった
  Column…2 ライタがうまく動作しない場合
  Column…3 電源の安定化
  Column…4 16進法

各ステップを作り,動作を確かめながら完成をめざす
第2章 Step by Step 加速度万歩計の製作
 2-1 何を作ろうか?
 2-2 加速度万歩計の回路設計
 2-3 回路の作成
 2-4 PCと通信する
 2-5 データを記録し,読み出す
 2-6 加速度センサのテスト
 2-7 加速度ロガーの作成
 2-8 加速度万歩計の作成
  Column…1 PIC回路がうまく動かないときのチェック
  Column…2 演算結果により変化するフラグ
  Column…3 バグ・フィックス:加速度万歩計の場合

位置決め制御はメカトロニクスの基本
第3章 ステッピング・モータの駆動と位置決め
 3-1 メカトロで使われるモータとドライブ回路
 3-2 ステッピング・モータ・ドライブ・キットを組み立てる
 3-3 キットをCW/CCW駆動に変更
 3-4 台形駆動で位置制御コントローラの製作
 3-5 原点センサと原点出し
 3-6 異常事態に対処
 3-7 位置制御の例
 3-8 CW/CCW駆動とA/B相駆動
  Column…1 台形駆動とS字駆動 メカトロ制御の理想は猫科の動物のような動き
  Column…2 今回のステッピング・モータ
  Appendix 1 ドライバ回路について
  Appendix 2 PIC自体のドライブ能力
  Appendix 3 モータの種類とその特徴
  Column ステッピング・モータの最高回転数が駆動電源に依存する理由

フィード・バック制御により回転速度を一定に保つ
第4章 DCモータをPWMで駆動し速度制御を試みる
 4-1 VRでDCモータのスピードをコントロール
 4-2 PI制御で一定速度にモータを制御

実際に組み込んで使える
第5章 開発に役立つタイニ・デバッグ・モニタPIC16F84A&877版の作成
 5-1 デバッグの方法とツール
 5-2 使い方の概要
 5-3 プログラムの仕様
 5-4 プログラムの構成と動作(ソースは秋月版とマイクロチップ社純正版)
 5-5 プログラムの作成とデバッグ
 5-6 PIC16F877版

小型軽量に作るためのノウハウを盛り込んだ
第6章 ラジコン飛行機の機体発見ブザーの製作
 6-1 ラジコンの世界,最近の動向
 6-2 製作した装置の概要
 6-3 ラジコン受信機からの信号
 6-4 PIC12C509Aを使って小型化した回路図の説明
 6-5 ソフトウェアの説明
 6-6 ワンタイム・マイコンを複数回書き込む方法