1.1 ディジタル放送のシステムイメージ 

 衛星波や地上波,ケーブルなどの伝送路を通して,マルチメディア情報が放送されるディジタル放送システムのイメージを図1に示します.

[図1] ディジタル放送のシステムイメージ図

     

 (約62Kバイト)

 放送のディジタル化のメリットとして,次のような点があげられます.

(1) 高品質化:高解像度の映像,高臨場感,高忠実度の音声,ゴーストのない映像などを実現できる
(2) 多チャネル化:アナログでは1チャネル分だったSDTV(SD:Standard Definition)番組の帯域を,たとえば三つのSDTV番組で使える
(3) 周波数の有効利用:同一送信周波数で放送ネットワークが可能になる
(4) マルチメディアサービス:データ放送によりマルチメディア表示,ハイパーリンクが可能になる
(5) インターオペラビリティ相互運用性):放送,通信,コンピュータ間で情報の流通が可能になる

 これらのメリットは,放送番組の制作から編成送出,送信そして受信までのトータルなシステムがディジタル化されることにより,十分に生かされることになります.

 図1は,このような放送システム全体がディジタル化されたときのイメージを表しています.

 

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1.1 ディジタル放送のシステムイメージ
1.2 現在の開発動向
1.3 ディジタル放送のサービスイメージ
1.4 システムモデル
1.5 プロトコルスタック
   参考文献

 

 


Copyright 2000 吉村 俊郎