1.3 ディジタル放送のサービスイメージ 

 衛星波と地上波は,サービス面ではなく,事業的観点からみると設備整備,運用管理などの違いなど,それぞれの伝送路に特有の性質をもっています.ここでは一例として,各種ディジタル放送伝送路の容量と受信形態に関する特徴を図3に示します.放送システムとしては,各伝送路固有の特徴を生かしてサービスを行うことが期待されます.

[図3] 各種ディジタル放送伝送路の容量と受信形態

 

 (約30Kバイト)

 ディジタル放送では,高品質の映像と音声サービスに加え,データを用いたさまざまなマルチメディアサービスが可能となります.

 たとえば,電子番組案内,ニュース,天気,生活情報のような放送されたデータを対話的に操作して利用するサービスに加え,リクエスト,アンケート投票,テレショッピングなどの双方向サービスが可能となります.これらのデータサービスは,TV番組や音声番組に連動して提供されるものと,データのみで独立してサービスを構成するものがあります.

 このようなさまざまなサービスを簡単に利用できるようにするために,目次画面を使ったナビゲーションなどが考えられています.

 図4に,データ放送を含むディジタル放送の画面イメージを示します.

[図4] データ放送の画面イメージ

 

 (約49Kバイト)

 

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1.1 ディジタル放送のシステムイメージ
1.2 現在の開発動向
1.3 ディジタル放送のサービスイメージ
1.4 システムモデル
1.5 プロトコルスタック
   参考文献

 


Copyright 2000 吉村 俊郎