フレッシャーズ向け　2009年春号ARMマイコン活用入門大特集

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Q9.CPU内蔵フラッシュROM書き換えツールFlashMagicを使うとエラーが発生し，書き込みができません．

A9.下記のようなエラー・メッセージが表示された場合は，付属ARMマイコン基板とFlashMagicとが正常に通信できていません．FlashMagicの各種設定（CPU品種，クロック周波数，インターフェースがISPになっているかなど）やCOMポート番号を確認したり，付属ARMマイコン基板に電源が入っているかどうか，またJP2をショートしているかなどを確認してください．
　また，CPUにリセットをかけた直後に間髪入れずにFlashMagicの書き込みを開始すると同様のエラーが出る場合があります．リセット・スイッチを押して離した後，1秒程度の間を置いてから書き込みを開始すると良いようです．

　また，下記のような場合はそのCOMポートがすでに他のソフトウェアで使用されています．該当COMポートを開放してからFlashMagicを起動してください．

　それでもエラーが出る場合は，付属ARMマイコン基板が壊れている可能性もあります．+3.3Vの信号ピンにテスタを当てて電源電圧を確認してください．レギュレータが破損した場合は正常な電圧が出ておらず，CPUが正常動作していません．

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Q8.5月号のp.106の図Aに説明のある，追加するショットキバリア・ダイオードやコンデンサを，具体的にどのあたりに付ければよいかわかりません．

A8.図Aの回路図では，レギュレータ（LDO）のVinとVoの間にショットキ・バリア・ダイオードを接続していますが，本基板に実装されているLDOはピン・ピッチが狭いので，ここに部品を追加するのは大変です．

電気的に+5Vラインと+3.3Vライン，またはGND間にダイオードとコンデンサを追加すればよいので，LDO周辺にこだわらず部品をはんだ付けしやすい位置を選んで追加すれば問題ありません．

図Aの回路図に示す追加部品で重要なのはショットキ・バリア・ダイオードD1です．また追加のコンデンサC2も有効です．下記の写真ではD1とC2を実装しています．参考にしてください．

例1　CN2にピンヘッダを付けた後に追加する

CN2の39番ピンと38番ピンにショットキ・バリア・ダイオード（38番ピン側がカソード）
CN2の40番ピンと38番ピンの間にコンデンサ（40番ピン側がGND）

例2　CN6とCN3を使わない場合（一番部品を付けやすい？）

CN3のA/B15番ピンとA/B12番ピンにショットキ・バリア・ダイオード
（A/B12番ピン側がカソード，A列B列どちらでもよい）
CN6の1番ピンと4番ピンの間にコンデンサ（4番ピン側がGND）

例3　基板の裏面に追加する（CN6やCN3のコネクタをはんだ付けした後に付ける）

CN3のA/B15番ピンとA/B12番ピンにショットキ・バリア・ダイオード
（A/B12番ピン側がカソード，A列B列どちらでもよい）
CN6の1番ピンと4番ピンの間にコンデンサ（4番ピン側がGND）

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Q5.CP2102のドライバのインストール方法がよくわかりません．

Q5.CP2102の仮想シリアル・ポートのドライバのインストール方法については、下記URLの説明を参照してください．
>>http://www.cqpub.co.jp/interface/contents/special/CP2102install/

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Q6.CN4のJTAGコネクタにBOXタイプのコネクタを用意しましたが，どちら向きにはんだ付けすればよいのでしょうか？

A6.5月号p.48の写真9の外観写真または下記写真1，2に示すように，コネクタを囲むプラスチックの側面に三角マークがあるところが1番ピンです．この1番ピンをCPU基板に書かれている白色のシルク表示の1番ピンの位置に合わせてはんだ付けしてください．

写真1　20ピンBOXタイプ・コネクタの外観

写真2　JTAGコネクタを実装したようす

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Q7.CN4のJTAGコネクタに，BOXタイプではない単なる20ピンのピン・ヘッダを付けました．JTAGデバッガのコネクタがどちら向きにも繋がってしまうので，接続方向を教えてください．

A7.JTAGデバッガ側に1番ピンの印があるはずです．下記写真のようにフラットケーブルによる接続の場合は，1本だけ色が違っている線があるはずです．それをCPU基板のJTAGコネクタの1番ピンの位置に合わせてください．

写真3　BOXタイプ・コネクタを使わない場合のJTAGデバッガの接続のようす

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Q1.CN5にUSBコネクタを付けて電源を入れましたが，CPU基板上のLEDが点滅しません．これは正常な動作ですか？

Q1.今回はコスト削減のため，CPU内蔵フラッシュROMには動作確認用プログラムを書き込んでいません．工場出荷状態のまっさら（全消去）状態です．5月号Appendix1の説明に従って，各種サンプル・プログラムを書き込んでください．CPU基板上のLEDの点滅を確認する場合は、4月号第3章のサンプル・プログラムを書き込んでください．

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Q2.LPC2388にはいくつかリビジョンがあるようですが、付属基板搭載CPUのバージョンはいくつでしょうか？

A2.付属基板搭載CPUには、Rev'B'を搭載しています。Rev'B'は各種エラッタが修正されているバージョンです。内蔵フラッシュROMもCPUコア72MHz動作に対応しています。
　LPC2388のエラッタについては、下記PDFを参照してください。
>>http://www.standardics.nxp.com/support/documents/microcontrollers/pdf/errata.lpc2388.pdf

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Q3.追加部品セットはどこで入手できますか？

A3.コネクタやピンヘッダなどを一つにまとめた周辺部品セットが(株)若松通商から発売されています．下記のページをご参照ください．
　　若松通商のARMマイコン基板「部品セット」のページ
>>http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=38230042&CATE=3823

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Q4.ARMマイコンを活用するための拡張ボードはありませんか？

A4.(株)イーエスピー企画より、組み込み入門ベースボードが発売されます．
　・組み込み入門ベースボードCQ-BBEL開発元
>>http://www.esp.jp/product/detail/cq-bbel.html
　・組み込み入門ベースボードCQ-BBEL購入先
>>http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=38230043&CATE=3823

　さらに6月号では，EthernetやSDカード・ソケット，もう一つのUSBホスト・ポートを増設できるLAN＆SDカード・ソケット拡張基板も解説予定です．6月号発売まで今しばらくお待ちください．

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