2003.1.31(Fri) 闇と梅の香
もう何日も前のことになるが，会社からの帰り道，暗い中に梅が咲いているのを見つけた．梅の花は，まず香りから立ってくる．それから白い姿が闇に浮かび上がる．毎年のことながら，その気品にうっとりしてしまう．
わたしは，朝も夜も同じ道順をたどって通勤しているのだが，なぜか，気づくのはいつも夜である．気持ちが会社に向いているか，家に向いているかの違いだろうか．太陽光の中と，闇の中の違いだろうか．
いずれにせよ，こんなにもすがすがしい気持ちにさせてくれる梅には心から感謝している．朝は忘れていて，ごめんね．
2003.1.8(Wed) さすがプロ！
保育園から，写真をもらった．何でも，お散歩の途中に近所の写真屋さんがサービスで撮ってくれ，焼き増しまでしてくれたらしい．
また写りぐあいも，ひと目で違いがわかる，プロの腕である．こちらは感謝と感心の渦にはまる．…さすが，プロの技．
自分は，そこまでプロフェッショナルなしごとを，はたして，できているだろうか？ …日々，がんばるのみである．
ところで「違いがわかる」と言えば，ネスカフェ ゴールドブレンド．でも，あれは，ただのインスタント・コーヒーでしょ？
レギュラー・コーヒー派のわたしには，その"違い"があまり良い意味にはとれないのだが…．
2003.1.7(Tue) あの本，探します
「あの本，探します」というシゴトを，いつかはやりたいと思っている．
何かの拍子に，ふっとかすかな記憶が呼び覚まされるような感覚．もちろんすぐに忘れてしまうのだけれど，その「何か」をすくいあげて，探し当ててあげることができたら，とてもすてきな過去からの贈り物ができるのではないだろうか．
知人が言った．「そう言えば，小さいころにすごく印象に残った絵本があったなぁ．子猫がいて，老猫がいて，子猫がいろいろやっては失敗するんだけど，老猫は『何事も，自分でやるが肝心』，って言ってくれるんだよね．すごく印象的だったなぁ」
その知人は，小さいときから「イブン（自分）で，イブンで」と，何でも自分でやりたがるこどもだったらしい．そういう性質も，もしかしたら，その本に影響されてのことだったかもしれない．
そのときはその程度の感想で終わっていたのだが，ふとインターネットの検索サイトで調べてみたら，ある絵本に行き当たった．
大道あや 作『ねこのごんごん』
その表紙を見た瞬間，「あ，わたしもこの本を知っている！」と，はっと気がついた．思い出してみれば，けっこう好きな本だった．子猫が木に上って降りられなくなる場面や，ふとんの上で寝ていてあまりに気持ちいいのでおねしょしてしまい，おばあさんに怒られることにビクビクしている場面などが，強烈に印象に残っている．なぜ，今まで思い出さなかったのだろう…？
図書館で実物を確認し，自分の記憶が正しかったことですごく嬉しくなった．
さっそくこの本を知人にプレゼントしようと書店で探してみたが，ない．確認してみると，どうやら絶版になったらしい．すてきな絵本なのに，残念なことである．
いい本なのに，絶版になっていく本がいかに多いことか…．まぁ，毎月，新刊も山ほど出ているのだから，しかたのないことかもしれないが．
2003.1.6(Mon) 足りないものは
昨年末，しごとの一段落の隙をねらって，なんとか忘年会をやった．しかし，メンバ（わたし）のつごうで，お昼の開催となった．
それでも，場所は由緒正しき？懐石料理のお店．昼とは言え，ビールなんかも頼んで，ぱぁっと打ち上げるぞ！ と思っていたが，当日になると「まだしごとも残っているし…」モード．結局，松花堂弁当をお茶でいただくことになった．
確かに，料理はおいしかったのだが，何だか「逸品賞味会」のようになってしまった．「炊き込みご飯がおいしい…」「おからがおいしい…」などなど．確かにそうなのだが，なんだか，"打ち上げ"じゃないような…．
原因は何だろう？ やっぱり「お酒」が飲めなかったせいではないだろうか．日ごろ，お酒とは離れた生活をしているので，やはりこういうときには飲みたい．特に，懐石料理で，いかにもつまみになりそうなものがあれこれ小皿で出ているときには，飲みたいですね．次は遠慮せず「飲みましょう」と言おう．…
お正月も，夫の実家ですごした．わたしの実家は，3が日とも朝・昼・晩のお屠蘇は欠かさないのに，夫の実家は（家主が飲まないせいか）お屠蘇が存在しもしない．もちろん，夜はお客さま用にワインなぞを出してくれるのだが，やはり「昼間っからお酒」を飲まないとお正月の気がしない．
おまけに本日はしごと始め．9時から新年互例会があり，樽酒を一杯ずついただいて乾杯するはずだったのに，夫の不在で保育園の送りがこちらに回ってきてしまい，参加できず．楽しみにしてたのに…．あぁアルコール分が足りない…．
# なぞと言っていては，「酒飲み」のそしりを免れまい．
# まぁ，年の初めですし．楽しくしごとをしましょう．
