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2003.3.20(Thu) 正義のためには手段を選ばず？
ついに米国がイラクに対して戦争を始めた．Webで刻々と伝えられるニュースを見ながら，すごくいやな気分になっている．
こうしている間も，ふと爆音が聞こえて頭上から攻撃される…なんてことは夢にも起こらない，ここ日本だから（というか，そう思っていること自体が平和ボケ？ 日本は明確に米国を指示する，と小泉首相が言っているのだから，イラクから見せしめの攻撃対象にされてもおかしくはないはずなのである），何もせずにニュースを覗いているだけ，という自分が情けない．
だいたい，どうして小泉首相はぺらぺらと米国支持を打ち出すのか．イラク攻撃に至った経緯の正当性を，日本は国連に向かって説明できるのか．できないだろう．…日本の首相は，米国の"行動"を支持しているのではなく，"米国"そのものを支持しているのだから．
草の根の反戦運動として，何か手っ取り早くできるものはないだろうか…と考えていて，「チェーン・メール」というのを思いついた．いわゆる「これと同じメールを10通送ってください」というヤツである．しかし，これはネチケットに反するものであり，……．などと思うと，やはり自分からそれをする気にはなれない．
ただ，だれかがわたしのところにそのようなチェーン・メールを送ってきたら，今回ばかりは喜んで参加するつもりである．ささやかな共犯者として．
2003.3.19(Wed) これがうわさの夢千代日記
友人に薦められた昔のドラマ「夢千代日記」（昭和56年放映），「続 夢千代日記」（昭和57年放映），「新・夢千代日記」（昭和59年放映）をちょこちょこと観ている．昭和56年＝1981年だから，もう20年以上前のドラマだ．吉永小百合が主演の，かなり評判になったドラマらしい．
NHKの「ドラマ 人間模様」のシリーズということだが，その名の通り，さまざまな体験を背負った人間が出てくる．それも，つらい経験ばかりだ．話はそれなりに面白いし，引き込まれるものもあるのだが，いかんせん「暗い」．暗いのが悪いわけではないが，これでもか，これでもか，と不幸のバーゲン・セールのようである．45分ドラマ×5回なり10回なりのシリーズなのだが，今回の再放送では2回分ずつまとめて放映しているので，1時間半はかなり重い．
戦争あり，原爆あり，心中あり，捨て子あり，継母あり，殺人あり，精神異常あり，etc，etc，etc…．あまりつらい描写をされると，「おい脚本家！ お前がわざわざ不幸な設定を作っているんじゃないか．いい加減にしろ．登場人物がかわいそうだ」と言いたくなってしまう．
ひるがえって，現在の生活って，なんて平和で幸せなんでしょうね．
2003.3.17(Mon) あるときにかじっておこう？
最近，しごとが立て込んでキリキリしている．夫も同じくキリキリしている．…そんなとき，実家に逃げ込むようになった．
実家に逃げ込んで，子供の相手をしてもらいながら，我々はさんざん休出したり家でしごとをしたりする．自分の実家だけでなく，夫の実家でも同じようにやっている．「ちょっとは遠慮しろ！」と自分でも思いつつ，家事を手伝うどころか，お茶を入れてもらってパソコンに向かっている．まるで"お嫁様"ですね，これでは．
夫の両親は思うだろう．こんなにしごとに一生懸命＝夫の世話はろくろくやっていないだろう，と．まさにその通りである．子供は世話をしてもらわなきゃ生活できないが，夫は一人前の人間だ．わたしが世話をしてもらいたいぐらいだ．…とは日ごろから言っているし，夫も理解してくれている（はずだ）．
おやまぁまぁこのお嫁さんは，と最初は思われたとしても，そのうちに「よく考えてみれば，男も女もないわよね」…などと思ってもらえることを祈っている．幸い，夫の両親もあまりとやかく言わずに，いろいろとよくしてくれるので，本当にありがたい．
ひとまずは，心身ともに健康を害さず，家族みんなが幸せになれるのがいちばんだ．そのためには，自分たちなりの家族のありかたを構築していくしかない．…ま，ちょっとたいへんだけど．
だいじょうぶ，みんな，たいへんなんだから．
2003.3.12(Wed) スーツを着た人
昨日，ホテルやレストランなどの商談用展示会，の隣の「学校・教育・保育施設 施工＆リニューアル展」（東京ビッグサイト）に行って来た．その帰りの駅で，
「あれ？ 同じ袋だ」
と声をかけられた．振り向くと，少し浅黒い中高年の男性が立っている．確かに，展示会でもらった紙袋は同じだが，男性はホテルやレストランの展示会のほうに行って来たという．
しかし，ネクタイに絞められたワイシャツのえりはよれよれと曲がっているし，ワイシャツも全体的に黒ずんでいる．いちおうスーツ姿だが，右手には正体不明の（紙くず？）ものではちきれんばかりのビニール袋が．
わたしが，行った展示会が違うことを説明すると，
「じゃ，そっちは食べるものなかったの？」
どうも，しごとで展示会に来た雰囲気ではない．そう言えば，その展示会は試食などがたくさん出ただろうと思われる．さては…．しかもスーツまでどこからか調達して…．
ちょうど急ぎのしごとがあったので，電車に乗り込み座席に座るなり，わたしは書類を広げた．じゃましないでくれ，とアピールしたつもりなのだが，何やかにやとずっと話しかけてくる．おまけにぴったりくっついて座ってくる．「少し離れてください」と言うと，さすがにわかったのかわからないのか，今度は反対側に座っている女の子にちょっかいを出している．こういうとき，乗り換えがない電車というのは不便だ．…
やがて電車は大崎に着き，男性は降りていった．おそらく彼の職場は山手線だろう．あまり他人のことを悪く言いたくはないが，彼が去って，心からほっとした．
2003.3.10(Mon) 不安な夜
「エンド・ユーザによけいな情報は与えるな」と思っているのか知らないが，Yahoo!BBのADSLモデムに付属する取扱説明書には，八つほどあるLEDについての説明がない．
敢えて言えば，Q&Aのコーナに「xxが点いているときは，xxxxが通信できています」などかろうじて書いてあるのだが，それはLED自体の説明をしてくれているわけではない．PWRがPowerであることくらいは容易に想像がつくが，それ以外はなんだかなぁ…．で，「xxはときどき点灯しますが，それは正常な動作です」というようなことが書いてあるので，いよいよけげんな気持ちになる．
ただでさえ，セキュリティが気になるADSLなのに…．眠れない夜，暗い台所に点滅するLEDの反射を見ながら，落ち着かない気分になるわたし．せめてもの自衛として，インターネットを使わないときはLANケーブルを引き抜くなどの（無意味かもしれない）対策をしているのだが．
2003.3.6(Thu) ADSLお断り
我が家にADSLがやってきた．とは言っても，Yahoo!BBの無料キャンペーンである．キャンペーン2ヵ月できっぱりやめる予定である．
だって，家でインターネットに接続する時間なんて皆無に等しいこの生活．家から電話をかけるのだって，ごくたまのことだ．毎月の電話料金は千円から2千円代，ちなみにパルス回線でダイヤルアップ接続の[ISDNでさえない]，アナログな家である．
一応わたしもダンナもIT関係者なのに…．ダンナは「仮にも編集者なんだから，最新技術のことは知っていないと」，などと言うのですが，ノート・パソコンを開いただけで子供が「ナイナイ！」と閉じに来るこの現状では，どんな高速回線も自宅でのしごとを可能にしてくれないのだ．
2ヵ月間の命と知りながらも，ダンナは「ほら，こんなに重いWebサイトの表示が，一瞬で出てくるよ！」「xMBの添付ファイルが一瞬でダウンロードできたよ！」などと必死にアピールするが，わたしは「あ，そう」．どんなに早くなっても，あまり興味ないなぁ…．自分に必要なリソースが何かを考えると，それはけして自宅での高速回線ではないのである．断じてない．BBphoneを加味しても，電話代をより高くする，（わたしが）使えない高速インターネット環境がここに来ることはないのだ．はっはっは．
…あれ？ 別に，ダンナにひがんでるわけじゃないんだけどなぁ...
