Daily? Diary

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2003.6.27(Fri)    成功の法則?

 だれにだって取り得があると思う.それをうまく生かせる場所にいれば,その人は「すごい能力の持ち主」なのだが,往々にして,うまく生かせる場所を見つけられない.もしくは,「こんなところでほめられてもなぁ...」と自分の取り得をばかにしてしまう.
 もったいないことである.

 逆に言うと,今「成功」している人でも,それは場所が合っているだけのことかもしれないのである.自分だけがすばらしい,と奢れる者は久しからず....

 ちなみにわたしの取り得は,健康なこと,誤字脱字を見つけるのが得意なこと,自分の関わることに思い入れを持てること,多少けなされても(へこむけれど)反発すること,人生に前向きなこと,などなど.ね,今のしごとに向いていないわけでもないでしょう?
 …でも,もっとほかの,必要なスキルが欠けている可能性は多分にあります.

2003.6.25(Wed)    靴・崩壊事件

 本格的な雨が朝からざばざば降っている.久しぶりに(数年ぶり?!)レイン・シューズを引っぱり出した.長靴ではない.くるぶしより少し上までの丈の,黒の革製,ちょっとすてきな感じの靴である.

 玄関ではく.革がやわらかくて心地よい.玄関を出る.エレベータ・ホールまで歩く.ん? なんだか靴が横に広がっていくような,もこもこした感じがする…?
 ふと見ると,靴のかかとの一部がボロボロと崩壊して剥離していた.

 エレベータを降りる.歩くごとにみるみる靴底が磨り減っていく.でも,戻って靴を替える時間もないし….そのまま会社へと.無事にたどり着いた.さて,帰りはだいじょうぶかな?

 それにしても,靴が風化していいものだろうか?! 不良品だ! と言いたいけれど,何年前に買ったかも思い出せない….一流メーカの靴のはずなのに,ほとんど使われずに風化してしまうなんてあんまりである.
 「ソレハ,コッチノセリフ!」 …足元の靴に怒られてしまった.

2003.6.23(Mon)    健康増進法のご時世に…

 知りあいの方からクイズをいただいた.
"喫煙者とかけて横綱と解く.その心は?"

 ――ずばり「先がない」でしょう,と思って回答したら,正解は「相撲キング」だった.でも,わたしの答えだってなかなかのものでしょ?
 …と胸を張ってからふと気づく.もしかして,クイズを出された方は愛煙家だったかな……? ご,ごめんなさい….

 人の立場になって考えてみるって,むずかしいですね.

2003.6.20(Fri)    わくわく!

 台風が近づいている.ことを感じさせるような,ざわざわとした風が吹いている.なんだかワクワクしてしまう.
 家の中からきしむ窓の音を聞くのは不安なものだが,会社にいればそんな心配はない.わぁ! なんてすなおにただ喜んでいればいい.幸せなものだ.

 昨晩から予兆はあった.折から強まる風に,気づくとベランダのミニトマトの枝がなぎ倒されていた.応急手当にひもで柱にくくりつけて,今朝見たら無事だった.そろそろ真っ赤になった実もあるので,台風に倒されないように気をつけなくちゃ….
 まてよ,と思って2粒もいだ.真っ赤な実を洗い,こどもと半分こにして食べる.あ,甘い! 市販のミニトマトよりずっと甘い.ちょっと桃太郎のようだ.自然の恵みって,すばらしい.

2003.6.18(Wed)    一歩違えばヘンな人

 音楽,という芸術のなかで,もっとも高みにある(あらざるを得ない)のは指揮者ではないかと思う.
 むかしは「演奏家として才能の限界を感じた人が指揮者になるんでしょ」なんて安易な考えを持っていたが,実際にその演奏をどう作り上げていくのかを決め,さらにそれを演奏家(たち)に伝える指揮者のしごとは,つくづく偉大だと思う.

 たまたまわたしは,プロの指揮者からの指導を受ける光栄に何度かあずかっているのだが,本物の指揮者はすごい.カリスマとも言えそうな不思議な魅力と音楽への思い入れが,後光のように輝いている.それにけっこう,ヘンな人が多い.「一歩まちがえればただのヘンな人」を芸術家たらしめているのは,非凡なまでの情熱と努力なのだろう.

 自分も圧倒されるばかりでなく,彼(ら)にならってがんばらねば… と思う今日このごろである.

2003.6.13(Fri)    再び,ピアノの謎

 先日ちょっと書いたピアノの調律について.周波数の比率がきれいに割り切れない平均律の調律をどうやって行うのか,考えるほど疑問が湧いてしまった.思い切って,調律師さんに聞いてみることにした.

 だいたい,以下のような作業となる.
・中心となるラの音を,440Hzの音叉から取る(音叉と比較して一致するよう調律する).
・ラとレを弾き,ある一定のうなりが出るように調律する(注:うなりとは,調律の専門用語で,2音の周波数の違いにより音がうなるように聞こえる間隔のこと.うなりがどのくらい出ているかで,どのくらいHzが違うのかを確認できるらしい).
 続いて,レとソ,ソとド,ドとファ,…と順に調律し,最後のミをラと合わせ,狂いがないことを確認する.
・次はオクターブ(倍音)で合わせる.中音域ではだいたい周波数が倍になるが,インハーモニシティ と言って,高音域では音を高めに,低音域では低めに調律するほうがきれいに聞こえるので,そうする.だから,高音域や低音域ではオクターブを弾いてもうなりは出るそうだ.

 調律師さん,シロウトの「知的好奇心」にお付き合いくださり,ありがとうございます.…ん.ともかく,プロの感覚がすごいことだけはわかりました.それ以上は…何となくわかったような気分だけいただきました.

2003.6.11(Wed)    しょせん電気製品…

 「コンピュータ ソフトなければただの箱」と言うが,それと同じことが車にも言えるのだ,とあらためて気づく機会があった.そう.バッテリがあがってしまったのだ.
 「高級車(AT)だって 電気なければ ただの箱」
# ちなみに実際は高級車なんかじゃないですが….

 たかが1ヵ月乗らなかったくらいで…と不満を言っても始まらない.エンジン・キーをひねってもウンともスンとも言わない車.なんだかものすごくダメージを与えてしまった気がして,多少落ち込む.(なんだい! たかが電気が切れたくらいで! これが室内の電気製品なら,コンセントをつなぐか電池を入れ替えればすむ話なのに!)
 エンジンを力強く駆動させていたのは電気だったのだ.あらためて気づく,この現実.

 実を言うとわたし,あまり電気をくうものって好きじゃないんですよね.それに図体が大きいのも困りモノ.自分でメンテナンスできる範囲のもののほうが安心します.それならやっぱり,自転車生活かな?

2003.6.9(Mon)    ささやかな贅沢

 ちんまりと暮らしている我が家の中でひとつぜいたくなものがある.ピアノである.
 とは言ってもグランドならぬアップライト・ピアノ.でもメーカはYAMAHAである.わたしが小学校1年生のときから愛用してきたものである.

 数年前に引っ越してきて以来「調律しなきゃ」と思いつつそのままになっていたのだが,母に「音感の狂ったコドモになっちゃうわよ」と脅され,即刻調律を手配した.

 1996年から7年ぶりの調律.事前にドレミファソ…と弾いて「大して狂っていないじゃん」と思ったわたしの予想はみごとに裏切られた.ちょっと弾いてみた調律師さん曰く「かなり狂ってますね」.ガーン….
 後で聞いてみると,2〜3Hz狂っていたとのこと.全音の幅が33Hzとか55Hzとかあるわけだから,2〜3Hzくらい大したことないじゃん! と思うのは,やっぱりわたしがシロウトだからか.

 ちょうどいい,この機会だから,それぞれの音の周波数などを調べてみた.
 基音となるラが440Hz,そのオクターブ上が880Hz.ピアノで使う平均律はそのオクターブの中を単純に12等分したものだそうだが,響きを重視した純正律では,オクターブ違い(完全8度)で周波数の比率を1:2,完全5度(ド−ソ)で2:3などと規定している.この比率がきれいなほど,響きもきれいだそうだ.純正律の調律をするなら周波数の比率から調整できるだろうけど,平均律の12等分って,はたしてどうやるのだろう….調律の人は,最初に音叉で440Hzのラを合わせ,ラ→レ→ソ→ などと,2音ずつを比較して合わせていたが,平均律ではもともときれいな比率ではないはずだから,どうやってうねりで聞き分けるのだろう? …今度確認してみよう.

 さて調律にかかった時間は約2時間.基本料金15,000円に,かなり狂っていた,と割増料金5,000円を請求された(しめて,税込21,000円なり).目が飛び出るほどの額ではないが,音が良いのか悪いのかよくわからない調律に2万円払えるのはまぁ優雅なことに違いない.
 ちなみに,調律後に弾いてみると….ふむ.若干音が明るくなった気がします....まぁ,たまには優雅な気分も良いでしょう.

2003.6.5(Thu)    Good-bye, and...

 愛用していたFTPソフト「SteedFTP」(フリーソフト)で,アップロードしたファイルのパーミッション変更ができない(というか,変更しても常に初期値「755」として表示されてしまう)ことに気づいた.
 あれこれ探してみたところ,SteedFTPにはPro版(2000円のシェアウェア)と機能限定のLE版(フリーソフト)があることを知った.
 さらに,http://www.steedftp.com/ という直営のサイトがあることを知った.見に行って,2003年4月に開発者が以降サポートを終了したことを知った.

 開発者のかたは,停止にあたっての理由の一つとして「初期の情熱を失ってしまった」ことを挙げておられた.ここに至るまでにいろんないきさつがあったのだろうな…と,ふと考えてしまった.
 今までありがとうございました.パーミッション設定については不審な点(不ぐあい?)があるのですが,GUIなどが気に入っているので,今後も愛用させていただこうと思います.

 としんみり思っていたら,Vectorに2003年5月18日付けで,最新版が公開されているのを見つけた.おっ!

2003.6.4(Wed)    追われている感覚

 なんだかやけにリアルな夢を見ていた,気がする.目が覚めても何か落ち着かず,いつも何かに追われているような….
 「それって"しごと"でしょ」.うーん.その通りです.たぶん.

2003.6.3(Tue)    ちょっとやりすぎ!

 先日も書いた,NHKの教育番組『にほんごであそぼ』.いろいろと文句を言いながらも,けっこう(ある意味)気に入っていた(特に,野村萬斎のコーナ).でも,6月2日(月)の放映を見て,うーん踏み外しちゃったかな? という感想を持った.

 5月に数回見ただけなので正確なところはわからないが,どうも4〜5月の野村萬斎氏のコーナは,「ややこしや」「風の又三郎」「かみなり」の3シリーズを繰り返していたらしい.どれも,うちの子供(約2歳)でも口ずさめるようなことばで,楽しめそうな内容だった(月曜日と金曜日に2回ずつ見た放映が同じだったので,おそらく曜日ごとに内容を変えて繰り返し放映していたものと思われた).
 しかし,月が明けた6月2日.野村萬斎氏は「小足八足 一甲 地に着かず …(中略)…(これなあに?)」(答え:かに)という謎かけを踊ってみせた.うーんこれは2歳にはわからない….おまけに,野村万作氏と2人で「蝸牛(かたつむり)」という狂言の一部分を演じてみせたのだ! これはわたしには理解できなかった(もし,現代の日本人の大半がこの面白さを簡単に理解できるのなら,もっと狂言はブームになっているはずだ).
 NHKのホームページによると,「4歳から小学校低学年くらいの子どもを対象に制作しています」(http://www.nhk.or.jp/kids/nihongo/index.html)とのことなのだが,うーん…5歳の姪っ子にはとうてい無理じゃないかな….うーむ.「NHK,ちょっとやりすぎ!」