Daily? Diary

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2003.9.29(Mon)    別世界体験

 日曜日.使用期限が本日までの金券を持っていたので,カー・ショップ(家からは遠い)までドライブ.良い天気だったので,ついでにどこかに行こうかな…と思い,見つけた目的地は「こぶしの里」.幹線道路をちょっと入った,川沿いの親水公園である.

 入り口がなかなか見つからずにウロウロしたが,ついに散策路の入り口に到着.白や黄色の蝶がひらひらひらひらっと乱舞している.赤トンボも飛んでいる.ヒガンバナも咲いている.道端にお地蔵様と馬頭観音があった.
 2歳のこどもといっしょに,ちょっと湿った土の道を歩く.涼しくて気持ちいいけれども,みるみる蚊に刺されていくのがわかる.やむなし.
 湧き水があり,池があり,鯉が泳いでいる.アメンボもピッピッと飛んでいる.なんて,のどかなんだろう….
 古い民家が保存されているところまで来た.茅葺屋根に広い畳敷き.中に入ると,ひいやり冷たい土間.下イロリでは火を燃やして,家屋を中から燻している.チク,タク,チク,タク,ボーン.古い時計が鳴る.

 話好きのおばあさんに「どこかお昼を食べられるところはないですか?」と聞いて,農家の人がやっているというそば屋にたどりつく.車がきっかり1台しか通れない道を入り,民家のとなりに建てられたプレハブの食堂で手打ちそばを食べる.店構えのわりに本格的な味と盛り付けで,なかなかおいしい.
 近くにこんな異次元空間があるとは.わたしの住んでいるところも捨てたものじゃないな,と思った休日だった.

2003.9.22(Mon)    外貨やせがまん

 円高がニュースになり始めた先週,外貨預金を始めた.1ドル=115円か116円だと思う.そしてこの週末に,ガクガクッと円が下がった.1ドル=113円,111円台….どんどん下がる.
 しかし,わたしはちっとも慌てない.なぜか.…それは,2重通貨預金という毛色の変わった外貨預金を利用したからである.

 その預金は「決して為替差益は出ない預金」である.その代わり,利率は高い.1ヵ月,3ヵ月,6ヵ月という期間の終わりに,預けた時点のレートよりも円安になっていれば(つまり,通常であれば為替差益が得られる場合),元本+利子分の金額が円で戻ってくる.逆に,預けた時点のレートよりも円高になっていれば(つまり,通常であれば為替差損が出る場合),元本+利子分の金額が預けた時点でのレートでドルに換えられ,戻ってくる.そのまま円に換えると損をする(円高になるまで待ってから円に換えればよい).

 為替相場はプロでもむずかしいという.ましてや素人のわたしがうまく立ち回れるはずがない.円の上下に一喜一憂し,損した得したと気をもむのはいやだ.…そんな思いの果てに選んだ通貨預金であった.これなら,期間の終わりのレートと期間のはじめのレートの「どちらが高いか」だけを気にすればよいからだ.買ったときが1ドル=116円であろうと,1ドル=100円であろうと,期間の終わりが1ドル=116円以上であれば結果は同じなのだ.
 ちょっと余裕ができたところで,後は,円が上がりきったころに少々ドルを買い,そちらで為替差益をねらおうか,などとも考えている.で,いつが上がりきった値なの?… それがわかれば,苦労はしませんね.

2003.9.13(Sat)    自分が信じられなくなったとき

 最近,夜中の記憶がない.
 コドモを寝かしつけるのに手間取って,ついいっしょに寝てしまう.その後,相棒が帰宅するのだが,どうやらわたしは相棒と「会話」しているらしいのだ.わたしにはまったく記憶がないのに.

 朝「今日は先に出るから」と突然言われる.え?聞いてないよ?
「昨日言ったじゃん」
 え?え?昨日,いつ帰ってきたの? わたし,起きてないよね?
「起きてないどころか,立ち上がって玄関まで来たよ」
 え?!?

 記憶がないって,おそろしい.こんなことでは,自分の「正しい」認識を疑わざるを得ない.この世でいちばん確かなことは,自分で感じたことだと思っていたけれど,どうも最近はそうではないらしい.

2003.9.10(Wed)    Let's count down !

 本日は,Design Wave Magazineの10月号(特別付録としてFPGA基板つき,1,980円)の発売日である.このFPGA基板と組み合わせて使える汎用評価基板(11,500円)を組み込みショップで販売することになった.100個限定,ということだったが,テストや予備も考えて,合計93個を売ることになった.

 販売のテストも兼ねて情報をアップロードしたのは,実は先週の金曜日(5日)の夜だった.本誌発売前だと甘く見ていたが,実は定期購読者の手元には発売日より若干早く届く.土曜日(6日)に2件,日曜(7日)に2件,さらに月曜は出社時間と思われる朝9時半から,続々と注文が….発売日前に売り切れては困る,とあわてて商品を外部から見えないようにした.9時半から10時の30分の間に,4件.

 概要を説明したWebページも用意して,9月10日(水) 午前10時からの販売,とうたった.そして本日.10時には少し遅れてしまったが,10時10分から販売開始.2時間も経たないうちに,すでに在庫は85から72へ.そう書いている間にもどんどん状況は変わっていく.

 ネットはリアルタイムだから,おもしろいし,ドキドキする.さて,マジックが点灯するのはいつでしょう?

  • Sep.06(SAT) 93 − 2 = 91
  • Sep.07(SUN) 91 − 2 = 89
  • Sep.08(MON) 89 − 4 = 85 販売一時停止
  • Sep.09(TUE)   ***
  • Sep.10(WED) 正式な発売日
     10-12a.m.  85 − 13 = 72
     12-13a.m.  72 −  7 = 65
     13-16p.m.  65 − 11 = 54
     16-18p.m.  54 −  4 = 50
     18-翌10.a.m.…朝来たら,完売してました….

2003.9.9(Tue)    教育のたまもの

 教育とはおそろしいものである.命の尊さは言われるまでもなく知っているはずなのに,「大嫌い」と刷り込まれたある虫に対しては,躊躇なく毒薬をかけて殺す.これは正義や否や?
 …などという甘い正論を受け付けないほど,わたしはある虫が大嫌いである.名前を書くのも怖気がする.その「こきふり」が先日,我が家の壁に現れた.そんな! 日ごろから気をつけているつもりだし,ホウサン・ダンゴもそのあたりじゅうに置いているのに!! でも,外からふらっと紛れ込む可能性だって十分ある.それに,そのこきふりはかなり弱っていた.
 動きがトロいのである.最初にぎゃあと叫んだわたしも,噴霧剤を片手に,待った.食事をしながら,電話しながら,こどもと遊びながらひたすら待つ.オロオロ出てきたところにシュシュシューっとかける.隠れたときには深追いせず,また出てきたらかける.そもそもトロかったので瀕死だったのだろう,無事 薬で抹殺できた.

 困るのはコドモである.
子「お母さん,何してるの?」
母「虫さんに,出てってよー,ってお薬かけてるの.ここは,お父さんとお母さんとRくんのおうちだから」
子「ふーん.虫さん,出てってよー」
 先日,道端で見つけたありを「あ,ありさんだ」と言って(悪意なく)踏みつぶしていたコドモには,「やめなさい! かわいそうでしょ.虫さんは生きてるんだから,踏んだら死んじゃうよ」と言ったのに….

 まあ,これは「わたし」と「虫」の戦いである.刺す蚊から身を守るため,うろつくこきふりから我が家とわたしの心の安定を守るための,やむを得ない戦いなのだ.命が惜しければ,わたしの前には現れないでほしい.お願いだから….

 先日以来,物陰に黒いものが見えるたびに「どきっ」とし続けているわたしである.

2003.9.7(Sun)    開けてびっくり

 わたしにとってのラジオは「びっくり箱」である.日ごろ触れていないこと,忘れていたことに,ふと気づかせてくれるメディアである.テレビのように「だれもが注目している」媒体から一歩身を引いたがゆえの自由さではないか.そんなふうに思っている.

 例えば,「井上堯之(たかゆき)」.この名前を聞いてピンとくるかたはどのくらいいるだろうか.ちなみに,わたしにはちっともなじみのない名前だった.が, 「太陽にほえろ」のメインテーマの作曲者・演奏者と言えば,「あぁ!」と納得する.
 あの曲のすてきなところは,中間部(転調部)にある,とわたしは思っている.正確な調は覚えていないのでとりあえずト短調(Gm)として説明すると,「レー ソーッ♭シー シラシ(Gm)ドーッファー,ファ(F) ♭ミーッソー,ソ♯ファソ(E♭)ラーッレー(D)」の部分である.まぁありがちなコード展開なのかもしれないが,ぐっとくる.
 聞くと,近藤真彦の「愚か者」も彼の作品だそうである.実は,最初は萩原健一(通称ショーケン)のために作ったのだとか.そう言えばあの曲は,アイドルらしくないかっこいい曲だったなぁ,と改めて思ったりする.

 ただそれだけのことですが,忘れたくなくてここに書いておくことにしました.なお,井上堯之については以下のページなどで詳しく紹介されています.

 ところで,http://sound.jp/ という「音楽サイト専用の無料レンタル・サーバ」があることを知りました.こういうコンセプト,好きだなあ.
 何だか「音大生のみ格安で貸します!」といった下宿屋みたいで.

2003.9.4(Thu)    昔はよかった?

 Windows XPのエクスプローラがとてつもなく鈍く動くので,頭にきている.自分のコンピュータ内はいいのだが,LAN内のサーバ上のファイルをいじっていると,表示が遅い遅い.いっそコマンド プロンプトで操作してやろうか…などと思うのだが,哀しいかなコマンド プロンプトでは,いちいちドライブを割り当てないと参照できない.
 GUIの恩恵を受けてもいるが,不自由さを強制されてもいるように思う.CUIのほうが,すっきり,さっぱりするに違いない.
 まぁ,「コマンドが違います」としか答えてもらえないこともあるが…….やっぱりやめよう.

2003.9.3(Wed)    癒やされたい?

 先日,新聞で見たあるグッズ.「癒やしグッズとして若年層に人気が広がっている」とあった.何か,おかしいと思いませんか.
 若年層とは,おそらく十代の若者をさすのだろう.いっぽう「癒やし」が必要なのは,"疲れた大人"ではないか…とわたしは勝手に思っている.十代のころに必要なのは,「癒やし」などというアヤシイものではなく,「なぐさめ」であったり,「なごみ」であったり,「心があったかくなる」何かではないか.

 では,「癒やし」と「なごみ」は何が違うのか.…癒やす側となごませる側には大差はないだろうが,「癒やされたい」側と「なごみたい」側には歴然と差がある,と思う.一言で言うと,疲れかたが違うのだろう.ボロ雑巾が前者,ゴールまで完走したランナー(たとえビリであろうと)が後者だと思う.
 あなた,まだ若いのに,自分をボロ雑巾よばわりするつもり? …もうちょっと元気になってよ.と思うのである.

2003.9.2(Tue)    My Favorite...

 「これぞサービス!」と胸のすくようなレストランを知っている(ビストロと言うべきか.たぶん,フランス料理です).狭い店内は厨房(簡単な調理と盛り付けをするスペース)と客席がカウンター越しに向かい合い,1人のウェイターが客の後ろを忙しく行き来しながらサーブ(serve)している.そんな狭い空間なのに,却って心穏やかに落ち着くような気持ちになる.
 席に案内されると椅子を引いてくれ,そっと座らせてくれる.まずは冷たいお水.ランチは2種類で,メイン(肉or魚)を選べる.そして前菜,続いて温かいバケットとマーガリン.ここまでは比較的すぐに出てくるが,その後の料理が出てくるのは決して早くはない(どうも,何人分かまとめてから調理しているようだ).でも,待たされることがちっともいやでない.むしろ,楽しみが先延ばしされているような気分になる.

 スープが出てくる.パンが無くなると,何も言わなくてもおかわりが出てくる.そしてメイン.その後,エスプレッソとデザート(ブラマンジェなどの小さいデザート)で締めくくりである.価格は1,500円.「安く,早く」の昼食とは一味違った,ぜいたくな時を手ごろな価格で堪能できる.

 実は,このお店は新宿にある.以外と駅に近い.でも,たぶん,知る人ぞ知る店なのであろう.行列はできていないが,入れ代わり立ち代わり客が訪れ,そのいくぶんかは席がなくて去っていく.
 さて,どこのお店かは….教えません.