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Computex Taipei 2001 | |||
![]() 台北世貿中心展覧大楼1楼の外観 今回は米国西海岸から飛び出し,飛行機で約12時間の空を旅して,台湾へと出向いた.「アジアのComdex」と呼ばれているComputexは,6/4〜8の期間,台北世貿中心展覧大楼1楼,台北世貿中心展覧二館1楼,台北國際会議中心をメインにして開催された. それでは,ハードウェアをおもに扱ったこの展示会のレポートをお届けしよう. ●MP3目覚まし時計![]() GOTOPのMP3目覚まし時計 筆者は仕事柄,MP3に関連した製品にとくに興味を持っている.GOTOP(http://www.gotop.com.tw/)は,目覚まし時のベル/アラーム音の代わりに,自分の好きな曲をMP3に圧縮して目覚めの曲としてに使用可能な目覚まし時計を展示していた.角が生えたモデルがMS-626で,普通の形をしているのがMS-123.どちらも50秒程度の曲を再生できる.よほど短い曲なら全曲演奏させることも可能だろうが,ポップスなら,せいぜい一番だけの再生が限度である.MP3に変換できるものなら,Audio CDだけでなく,マイクで録音した音源でもかまわない.この時計を使って,自分の好きな音源で朝を迎えるのもよいかもしれない.普通の形のMS-123はすでに日本で販売しており,MS-626は2001年12月前後に市場にお目見えする予定だ.2Mバイトのフラッシュメモリを内蔵し,単三電池3本で動作する.曲をMP3に変換するために必要なパソコンは,Windows95/98/Me/2000を想定しており,プリンタポートを使用してデータを目覚まし時計に転送する.価格は1000個単位で,1個当たり$16.5.
●超小型USBタイプのFastEthernetアダプタ![]() billiontonのThumbLAN billionton(http://www.billionton.com.tw/)は,世界最小軽量級の,10Base-T/100Base-TXに対応したUSB接続のネットワークアダプタ,ThumbLANを発表した.Thumbというだけあって,人間の親指大位の大きさで,実際にもった感じはきわめて軽量だ.Windows98/2000用のドライバが用意されている.予想価格は$20〜25程度で,2001年6月出荷予定.ノートブックでの使用を想定しているのだろうが,最近のノートブックは,オンボードで10/100Base対応のネットワークカードに対応しているものが多いので,古いノートブックユーザー向けなのかもしれない.ネットワークカードが標準で搭載されていないノートブックユーザーは,ドッキングステーションと呼ばれる拡張装置を接続するか,PCMCIAカードタイプのネットワークカードを使用することになる.PCMCIAカードをほかの目的で使用したくても,軽量化が進んだ今日,PCMCIAカードは1枚しか使用できないノートブックが多いので意外とヒットする商品かもしれない.USB1.0/1.1に対応している. ●PDA用のフロッピーディスク![]() DEXINのPDA Wireless Disk, PDA-3011 DEXIN(http://www.dexin.com.tw/)は,Palmに代表される,PDA用のフロッピーディスクPDA-3011と,コンパクトフラッシュの読み取り装置PDA-3013を発表した.PDAは限られたメモリしか持っていないので,どうしても内蔵メモリが一杯になると,PCにデータを転送することになる.今回展示されていたWireless Diskは,Palmに標準装備されている赤外線インターフェースを利用してデータの転送を行う.装置は電池で動作するので,外出先でバックアップが必要な時にすぐ使用できるので便利である.Wireless Diskの予想価格は$49で,出荷は2001年6月の予定.コンパクトフラッシュ用の読み取り装置は予想価格が$40で,出荷は2000年10月を予定している.最近ではCFカード大のマイクロドライブが販売されるようになり,かなり便利になった.この装置と組み合わせたら,PDAの活用方法も変化していくかもしれない. ●USB2.0対応のモービルラック![]() ViPowERのUSB2.0対応のモービルラック ViPowER(http://www.vipower.com.tw/)は,USB2.0対応のモービルラック(IDEタイプのハードディスクをPC用にリムーバブルハードディスクに変えるもの)やIDEタイプのハードディスクをUSBの外付けハードディスクに変換するエンクロージャーと呼ばれる製品を発表していた.USB2.0対応のエンクロージャーの予想価格は,日本円にして¥17,000〜¥20,000.製品に対応するデバイスドライバが完成しだい,出荷するとの話だが,目安としては2001年9月頃を予定しているとのことである. * * 台湾でのトレードショーには初めて参加したのだが,残念ながらソフトウェアを展示している会社の参加は,全体の一割もなかったのではないだろうか? アジアのComdexと呼ばれるだけあって,日本人,中国人,韓国人はもとより,世界中のバイヤーが参加していた.面白いことに,Comdexでは,展示している会社の人間が日本語で商品の説明する機会にはなかなか遭遇しないが,Computexでは,会場のあちらこちらで,日本語による商品の説明を受けた.参加者の中には,遠くモーリシャスから参加している人もいた.だてにアジアのComdexの異名を持っているわけではない.国別パビリオンでは,アメリカ,イギリス,韓国などが,それぞれのパビリオンを持っていた.
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