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アジア最大のディジタル総合展
WPC EXPO 2002 | |||
「ブロードバンド時代--ユビキタス・ネット社会を拓く--」をテーマに「WPC EXPO 2002」が10月16日(水)〜19日(土)の4日間,東京ビッグサイトで開催された.主催は日系BP社.今年は,展示会場を例年の幕張から東京ビッグサイトに移しての開催となり,展示会の名称も「World PC EXPO」から「WPC EXPO」へと変更されている. ![]() 西ホール入り口のようす 出展企業/団体は513社と昨年と比較すると,やや目減りした感はあるが,展示会場の東西両ホールを使う規模となっており,最終的な延べ来場者数も,昨年を約60,000人上回る363,590人となっていた.また,例年と比較すると,台湾や韓国などアジア近隣諸国からの出展も多くなっていたようだ. ● 注目される各社の主力製品今年も,来場者の注目を集めていたのは,携帯電話やディジタルカメラ,DVDレコーダなどのコンシューマ向けの製品.また,年末商戦に向けての各種カラープリンタメーカーも力が入っていた. ![]() マイクロソフトのブースの写真 ![]() タブレットPC,PaceBlade ![]() SOTECのタブレットPC ![]() 東芝のタブレットPC 今回,何といっても展示会の話題の中心は,マイクロソフトのタブレットOS「Windows XP Tablet PC Edition」.同社のブースを始め,実際にOSを搭載したタブレットPC機を展示している,ソーテックや東芝などのブースには,使い勝手を試してみようという来場者が殺到していた.タブレットPCは大きく分けて,キーボードの着脱可能なタイプとキーボードをディスプレイの裏側に折り返してしまうタイプの2つのパターンがあり,来場者の関心は,大きさや重量,ペン入力の使い勝手などに集まっていたようである. ![]() 歴代ThinkPadの展示 ![]() ThinkPad 701Cの模型 同じビジネス系でも,日本IBMのブースでは,同社のノートパソコンである「ThinkPad」の10周年を記念して,ThinkPad一色で占められていた.とくに,最初のモデルから歴代のThinkPadを年代順に展示してあるコーナでは,感慨深げに来場者が眺めている光景も目にした.ブースでは10周年記念モデルである「ThinkPad X30」の予約注文も受け付けており,活況を呈していた.また,ブースの一角に「ThinkPad 701C」(通称,バタフライキーボードモデル)の模型が展示してあった.残念ながら,市販はしておらず,10周年記念企画のプレゼント用とのことであった. ![]() MURAMASA PC-MM1-H1W 同じノートパソコンで注目度が高かったのは,シャープと日本ビクター.シャープは,薄型,軽量で定評のあるMebiusシリーズの新モデル「MURAMASA PC-MM1-H1W」を展示.B5サイズ,厚さ約13.7mm,約950gの小型軽量を実現.さらに,屋外ではモバイルとして,屋内ではクレードルの標準搭載により,デスクトップの外付けハードディスクとして利用できる. ![]() MP-XP7220EX 日本ビクターはモバイルミニノートPC InterLinkシリーズの新モデル「MP-XP7220EX」を展示していた.こちらは厚さ約28mm,約880gの形状ながらもデスクトップPCに迫る拡張性とモバイル機能を融合しているという. ![]() NECのTV in PC ビジネスでもコンシューマでも注目を集めているもののひとつにワイヤレスネットワークがあげられる.こうしたワイヤレスネットワーク製品で来場者の注目が高かったのが,ヤマハと富士通.ヤマハでは,ブロードバンドVoIPルータ ネットボランチの各製品を展示していた.「RT56v」は一般電話回線,「RTA55i」はISDN回線,「RTW65i」は無線LAN対応となっている.いずれも小〜中規模なネットワークに適しているという.富士通では,ワイヤレスブロードバンドルータ「ROOM WAVE」の展示を行っており,ワイヤレスと有線LANでホームネットワークを構築し,VPNや暗号化にも対応しているという.また,NECのIPフォンやTV in PCも人気のコーナーであった. ![]() リコーの新製品Caplio RR30 現在,携帯電話と並ぶくらいにコンシューマの関心が高いといわれているのが,ディジタルカメラやカラーインクジェットプリンター.今回のWPC EXPOでもこれらの製品は,来場者の関心が高かったようだ.リコーの新製品「Caplio RR30」もそのひとつで,小型軽量ボディで,324万画素,光学3倍ズームなどの機能を搭載している.特にシャッタースピードの速さ,1cmの接写,長時間駆動が大きな売りであるという. カシオ計算機は,今年の春にリリースされ,未だに人気が衰えないという名刺サイズの小型軽量ディジタルカメラ「EXILIM」がやはり主力であるという.今回は従来の124万画素モデルに加え新たに200万画素モデルを展示していた.松下電器産業の「LUMIX」は,ヴィーナスエンジンの搭載により高画質と高速処理を実現し,光学3倍ズームのライカDCバリオ・エルマリートレンズを採用していることが大きな特徴であるという. ![]() オリンパスのフォトプリンタP-200 また,最近ではディジタルカメラの画像をパソコンを介さずに直接印刷できるハンディなプリンタにも注目が集まっているという.オリンパスのパームトップ昇華型フォトプリンタ「P-200」もそのような製品のひとつである.320dpiの解像度を持ち,屋外でもその場で撮影した写真を印刷できるのが大きな魅力であるという.また,屋外には持ち出せないが,1,677万色をサポートする「P-400」も関心度の高い製品であるという. ![]() エプソン製Calarioのデモ キヤノンのカードフォトプリンタ「CP-100」も同じようなコンセプトの製品である.こちらも昇華型で300dpiの解像度を持っている.ディジタルカメラをUSB接続するだけで印刷が可能となっている.また,最近のカラーインクジェットプリンターでは,ディジタルカメラで撮影した画像などをどこまできれいにプリントアウトできるかが,注目されている.フォトプリンタである「PIXUS 950i」は,4800dpiの高解像度を持ち,銀塩プリントにせまるクオリティを実現している.エプソンでは,7色カラーで2880dpiの解像度を実現した「Calario PM-970C」が最も注目されている製品であるという.4辺フチ無し全面印刷やロール紙プリントなどもサポートしている.
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