Daily? Diary

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2004.12.22(Wed)    教育論

 最近,『エミール』という教育論の本を読んでいる.フランスのルソーという有名な人が書いた有名な本だ.読むと,ふむふむなるほど,と思うことと,とてもそんなことできないよ! と思うことが書いてある.

 ルソーは徹底的に実物教育を勧める.「自然に学べ」と言う.例えば,図鑑や絵本で学ぶのではなく,まず実物を自分自身の目で見るようにさせる.
 また,こども(教育対象)が理解できる概念についてのみ教えることを説く.善悪を教えるのではなく,何をしたらどういう結果を呼び,それが本人にとってふつごうなことを理解させることにより,それをしないことを学ばせる(その際に,「教師が自分に意地悪をした」と感じさせず,そのものごとの当然の帰結として理解させる).
 教師は,聞かれても,安易に答えない.答えは自分自身で考えるようにさせる.

 そんな教育は,とても時間がかかりそうだ.でも,そうできれば,それはすてきなことかもしれない.

2004.12.16(Thu)    かってに決めるな

 会社のパソコンには,相変わらずせっせと迷惑メールが届く.最近は差出人が個人名(拓海 とか)のものが増えてきた.さっきも「プラネタリウムもロマンチックです」という件名のメールが届いて,読まずに捨てた(こうして見ると,ドラマ『WITH LOVE』はなんてのんきな時代だったのだろう.見知らぬ他人から来たメールの添付ファイルを実行するところから恋が始まるのだから…).

 さて,プラネタリウムはロマンチックだろうか? わたしの答えはノーである.自慢じゃないが,プラネタリウムを最後まで起きた状態で見終わったことは,ほぼない.いつも途中で快い眠りへいざなわれ,惑星の話になってもうすぐ終わり,というところではっと目覚め,後悔するからである.よだれ出てないかな…? とか,提出しなきゃならないレポートはどうしよう…? とか,そんなのばっかりである.
 さらに,わたしの想像力が貧困だからか,どうしてもスクリーンに映し出される点々が,点々にしか見えない.星空を見上げたときの冷たい澄んだ空気や風が感じられないからか,ワクワクしないし,これで視力が上がるかも…というはかない望みさえ,胸に湧いてこない.

 地の果てに行って,きれいな星空が見たいですね.

2004.12.15(Wed)    買った! 失敗した!

 だいたいがサイフのひもが固いわたしは,衝動買いするとたいてい後悔する.この間も,中古CD屋さんで大好きなアーティストの気になっていたCDを見つけ,どうしようか迷ったあげく購入した.そして,購入時に,隣に並んでいた同アーティストのCD(こちらは新品だった)を併せて購入した.CDのタイトルが,わたしの好きな曲のタイトルだ! と思ったからだった.

 家に帰ってさっそく聴いてみた.目当てのCDのほうは大満足だったが,もう1枚のほうに入っていたのはわたしの好きな曲ではなかったことにがく然とした.そのCDは『おとぎばなし』というタイトルだったのだが,わたしの好きな曲は『あどけない話』.出だしが「♪おとぎばなしを 聞かせるなら…」というものだったので,わたしが曲名を勘違いしていたのだ.
 でも,好きなアーティストのCDなら,それでいいじゃない? とみなさんは思うだろう.いやいや,わたしはけっこううるさい.このタイプの曲はちょっとね…,これはなんだかね…,などと考えてみると,結論,「事前に試聴していたら,わたしはこのCDは買わなかった」.うーん,なんだかとっても損した気分….
 そう言えば中学生のころに,本屋で本を選んだときもそうだった.タイトルと表紙絵だけで購入した北 杜夫の『さびしい姫君』.読んでみて,うーん,書棚に置いておきたい本じゃないなぁ…(いやな作品ではなかったけれど).でも,ポイと捨てるのも本に申し訳ないので,しばらくはうじうじと本棚の隅っこを占拠していた.今はどこへ行ったやら,行方もしれない.

 図書館とレンタルCD屋がこれだけ充実している現在,しぶいわたしが衝動買いをする日は,ますます遠ざかる.あぁ,景気に貢献していないなぁ….

2004.12.10(Fri)    まったくもぅ〜

 近ごろの迷惑メールには,本当にまぎらわしいものが多い.先ほどなどは「ヨン様」あてのメールになっていて,「この内容(迷惑メールの真の狙いの部分)を会員のかたに転送してください」などと書いてあるメールが届いた.文末には「ヨン様、日本に来た時は是非合コンしましょう。」などと書いてある.ふざけるのもいいかげんにしてくれ,と言いたい.

 ふと気づいた.もしかして,これって「本当はあなたに※未承諾広告※を送るつもりじゃないんですよ.知り合いの“ヨン様”に送るはずのメールが,まちがってあなたに届いてしまったんですよ」という言い訳だろうか?(そうだとすると,しらじらしいとしか言いようがない…)
 サイバー警察というものが存在するのなら,早く迷惑メールを取り締まってほしいと思う.いいかげん,うんざりしている.

2004.12.9(Thu)    ビジュアル重視

 ひじょうに本末転倒な話なのだが,取材から帰って来るとまず写真のできばえをチェックする.良い写真が撮れていれば嬉しくなって,さっそくレポートを書き出すのだが,撮影に失敗していると(とくに,電池切れになってしまったときなど)がっかりしてしまって,レポートは後回し(あるいはボツ)にしてしまいがちだ.

 わたしは編集者であってカメラマンではないので,本当は,こんなことを言っていてはいけないのだ.でも,たぶん,「わたしの見た“これ”を伝えたい!」という思いが,わたしが記事を書く大きなモチベーションになっているので,せっかく書いても写真がこれじゃあな… という意識が最初に働くのだろう.

 人生は限られている.その中で,しごとができる時間はさらに限られている.だから,自分にとって納得のいくしごとを,優先的に,深くやっていけたらいいなと思う.

 …これは「写真を家に忘れてきちゃったので,まだレポートが書き始められません」という言い訳でした.

2004.12.8(Wed) オペラ座の怪人!

 昨日の帰りがけに,駅前のポスターを見て,映画「オペラ座の怪人」が2005年1月から上映されることを知った.しかも,アンドリュー・ロイド=ウェーバーの脚本・作曲ときた.もしや,あのミュージカルがそのまま映画化されるのか!
 ミュージカル「オペラ座の怪人」は,わたしがもっとも入れ込んでいるミュージカルである.中学3年生のときに友人と日生劇場での上演を観に行って,(ストーリはともかく)音楽に夢中になった.そして就職後,ロンドンに旅行する機会があり,QUEEN'S THEATER(だっけ?)のわりと良い席で,また観てきた.それが本当にすばらしかったのだ.今度は音楽や演出だけでなく,ヒロインのクリスティーヌの心情がよく理解でき,深く感銘を受けてきた.

 でも,「究極のラブ・ストーリ」というキャッチ・コピーはいただけないと思う.わたしに言わせれば,この物語は怪人の偏執的かつ一方的な恋愛感情に巻き込まれた女性(少女と言ってもいいくらいだ)の,葛藤と決断の物語だ.ただひたすらにクリスティーヌを愛する幼なじみのラウルはまるっきりお坊ちゃんで,自分の身すら守れない.クリスティーヌはもちろんラウルを(恋人として)愛しているのだけれど,怪人に対しても父親に対するような愛情を感じており,また怪人の強烈な感情にひきずられて「もう成り行きしだいだわ」みたいな状況になっていく.そのクリスティーヌの感情の揺れは,女心の不思議さ(魔性とも言う)を痛いほど鮮やかに描いており,ロンドン公演を観たとき,わたしはそれに夢中になった.

 「不倫」や「純愛」を究極の愛だ,と言う人はいるけれど,それでは「幼女誘拐」も究極の愛なのか.「ノートルダム・ド・パリ(邦題:ノートルダムのせむし男)」を究極の愛と呼ぶ人もいるだろう.でも,わたしはどれもそうとは思わない.
 実につまらない答えだけれど,こどもを産んだわたしにとっては「親-子」の愛こそが究極の愛だと思える.もちろん,家族愛のドラマに「究極の愛」というキャッチ・コピーがつけられることなど,(恥ずかしすぎて)ありえないのだけれど.

2004.12.7(Tue)    Web散策

 最近,あまり体調が良くない.原因はわかっているのでそう心配することではないのだが,気分が良くないのと,無理しないように気を遣うので,ついだらだら〜 とした動作になってしまい,自分でも歯がゆいし,しごとの効率も上がらない.まぁ,そうやってくよくよ悩むとよけいに効率は落ちるので,今は「だらけ月」くらいに思っておこう(と言いつつ,実は年末進行真っ最中なのだけれど…).

 しごとの能率が悪いときにWebで調べものをすると,すぐ脇道にそれてしまう.「編集は何をやってもしごとにつながる!」と言い訳をしながら,気になったサイトをふらふらと眺める.
 ほかのサイトを見れば見るほど,自分のサイトに(とくに見映えについての)くふうが足りないなぁ,と痛感する.更新が楽! という自己都合でテキストonlyで作っているが(ちょっぴりgifも使ってはいるけれど),ちょっと改善したいなぁ.やっぱり見てくれはだいじでしょう.それと,更新ももっとマメにやらなくちゃなぁ.うー….

 ところで,ほーら,Web散策もちゃーんとしごとにつながっていますでしょう? だから,ふっと現実から遊離しているときがあっても,ちゃーんとおしごと中なのです.だから,このスロー・ペースも,お許しくださいませ….