マイクロソフトが次世代言語として発表したC#(C sharp)は,Visual Studio 6.0に含まれているVisual C++ 6.0オプションや機能の拡張ではない.言語仕様そのものに対してネットワークアプリケーションやデータベースアプリケーション構築の手段を組み込んだものになる予定である.
背景となる状況が多少込み入っているため,C#の必要性や特徴などを解説する前に,.NET(Dot Net)やVisual Studioの概要を解説する.C#の必要性と利便性,ネットワークシステム上のオブジェクトプログラミングの流れが見えてくる. (筆者)